真夏で外は暑いのに、体は冷たい! そんな冷え症に悩む女性は少なくないですよね。バレエダンサーの武田亜希子さんによると、屋内から屋外と温度差が激しく変わる場所を移動するたびに、ころころと変わりゆく体感温度が、夏バテの原因のひとつなのだそう。これを改善するためには、暑い夏にはしっかり汗が出て、体温を外に逃がせる体を作ることが理想。そんな体作りにおすすめのエクササイズをご紹介します。
Contents 目次
冷えに負けない体作りエクササイズ ステップ<1>
まずは、リラックス効果もありつつ、腹筋と背筋を鍛えて汗をしっかりかけるエクササイズから行っていきます。
<1>両足は腰幅に開き、つま先をまっすぐ向けます。息を吸いながら、両腕を天井に向けて上げ、気持ちよく上に伸びます。
<2>息を吐きながら、両腕を体の後方を通して胸を開くようにして下ろします。同時に両ひざも曲げます。左右のひざの間は、足もとと同じ幅に離しましょう。
<3>お尻を突き出すようにして、背中をぐっと張ります。背筋を使いながら、ひざをしっかりと曲げることで、太ももが使われている感覚があるとよいです。
<4>両腕を体のうしろを通り、遠くへ伸ばすようにして天井に向かって上げます。両ひざも床を押すようにゆっくり伸ばし、<1>の姿勢に戻ります。この流れを目安として5回くり返してください。
両腕を上に伸ばしているときにはリラックスすることを意識して、下ろしたときは筋肉を鍛える意識を持つように切り替えながら行いましょう。
冷えに負けない体作りエクササイズ ステップ<2>
続いては、自律神経と大きく関わっている背中を強化します。体幹まわりの背筋を強化することで、自律神経の働きを促すエクササイズです。
<1>床にうつぶせになります。両腕はひじを90度に曲げ、体の横に置きます。両肩は下ろし、お腹は引き締めます。両足はまっすぐ伸ばしてラクに開きましょう。
<2>息を吸いながら、頭、上半身、腕、脚を上げます。高さはいらないので、遠くへ伸ばすのがポイント。頭は上げ過ぎず、背中と首のラインが一直線になるように。息を吐きながらゆっくりと<1>の姿勢に戻ります。
この流れを目安として6回。ゆっくりとていねいに行いましょう。
冷えに負けない体作りエクササイズ ステップ<3>
最後は、体のすみずみまで血流アップ! 効率よく体を強くし、汗もかけるエクササイズです。
<1>床に座り、両ひざを曲げて外側に開いたら、足首を曲げて外側に開き、かかと同士をくっつけます。両手は後頭部に添え、お腹をえぐるように引っ込めて上半身を丸めます。このとき、目線はお腹。
<Point>
お腹をうしろへ引くように、強く引っ込めるのがポイントです。この動きにつられて、上半身自体が丸くなる感覚があれば◎。
<2>息を吸いながら、かかとで空気を押すように両ひざを伸ばします。同時に、上半身も上に伸ばし、背中をまっすぐ立てた状態へ。
<3>後頭部に手を添えたまま両ひじを外に開き、頭を少し上げ、目線はななめ上に。肩が上がらないよう意識しておきましょう。足もとは、かかとを曲げたままにするのを忘れずに。
ゆっくりと<1>の姿勢に戻ったら、同様の動きを5回くり返しましょう。
継続することで汗をかきやすくもなります。冷え症に悩んでいる人は、ぜひ続けてみてくださいね。
取材・文/高田空人衣