少しずつ日の入りも早くなり秋が近づいていますが、まだまだ暑さも残るこの時期は、真夏に受けた疲れが出てくる頃。だるさがいつまでも続いていたり、食欲がなかったり、体力がなんとなく落ちていると感じている、まさに疲れが出ているときには、運動するやる気さえ起きなくなってしまうものです。そういったときには、体と心にストレスをかけず、リラックスしたままできるエクササイズが効果的。今回は、血行を促し体全体をゆるめてほぐしながら夏の疲れを解消! 寝たままできるエクササイズをバレエダンサーの武田亜希子さんに教えていただきました。
Contents 目次
寝たままできるリラックスエクササイズ ステップ<1>
まずは、手足の末端から血流を促進するエクササイズです。
<1>あお向けで寝たら、手を軽く握り両腕を上げます。手首、足首を外側へ向かってていねいに10回まわします。終わったら反対まわしも行いましょう。
<2>手首、足首を直角に曲げます。手のひらは天井を向くように。脚はひざの裏がピリッと伸びる感覚があるとよいです。
<3>足首を伸ばし、手首は手のひらが床を向くように下に曲げます。両腕のひじはピンと伸ばさず少しゆるめると、手首が動かしやすくなりますよ。この流れをほどよくくり返しましょう。
寝たままできるリラックスエクササイズ ステップ<2>
続いて、体全体をほぐしてゆるめ、自律神経を整えるエクササイズです。
<1>あお向けで寝て片脚をまっすぐ伸ばし、反対脚のひざを曲げて、上半身に寄せるように抱えます。むずかしい人は、ひざを手で押さえて床に寄せましょう。
脚を伸ばした側の腕を頭の横に伸ばし、息を吐きながら上半身と下半身を引っ張り合うような意識で伸ばします。
<Point>
この動きは、骨盤とろっ骨の下の間を引き離すように伸ばすことがポイントです。わき腹が伸びて気持ちよい感覚と、股関節がストレッチされている感覚があると◎。
<2>手脚を左右入れ替えたら、同様の動きを行ってください。
寝たままできるリラックスエクササイズ ステップ<3>
最後は、体力の低下で丸まってしまいがちな姿勢を整えるエクササイズです。
<1>あお向けに寝た状態で両腕を上げます。肩が上がらないように注意し、ひじは軽く曲げ、両手を軽くパーの手に開きます。体の背面はしっかり床についていることを感じて。
<2>息を吐きながら、両ひじを曲げて床に下ろします。胸を開くときに、二の腕を横に張り、腕のうしろ側を床につけるのがポイントです。
二の腕と前肩が伸びて気持ちよく感じる程度に、ピリピリとした感覚があるとよいです。
<3>元の姿勢に戻り、この流れをほどよくくり返してください。
次回も寝たまま、うつ伏せ寝でできるリラックスエクササイズをご紹介します。
取材・文/高田空人衣