バレエのメソッドをベースにした動きを行って、バレリーナのようにしなやかで美しいボディラインがつくれると話題の「バレエフィットネス」。普段の生活では使うことの少ない、深層のインナーマッスルにアプローチをして、体を内側から引き締めていきます。今回紹介するのは、悩んでいる人が多い「お腹の脂肪燃焼プログラム」です。
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お腹をへこませたければ、インナーマッスルを意識して
下腹がぽっこりと出っ張っていませんか? そんな下腹をへこませたいからといって、腹筋ばかりをしていないでしょうか? いくら腹筋を続けても、表層の筋肉ばかりが鍛えられてしまって残念ながら下腹はへこみません。
「バレエフィットネス」では、腹筋で使われるような表層のお腹の筋肉ではなく、お腹の土台になっている恥骨まわりの深層部の筋肉を使います。そのため、お腹が奥から引き締まってくると竹田純さん。
「お腹が出ている多くの方は内臓が下がっているんです。恥骨まわりの筋肉や内ももの筋肉を使ってお腹を土台から引き上げていくと内臓の位置がもとに戻ります。お腹の土台の力がつけば、下腹がへこんで、美しいラインになりますよ」と竹田純さん。
エクササイズをするときにお腹の筋肉が弱いと、肩に力が入ったり、腰が反ってしまったりして、違う筋肉を使ってしまうそう。はじめは少しキツイかもしれないけれど、お腹の奥を意識しながらゆっくりと脚を動かしていきましょう。
動画の動きを詳しく解説!
1 両ひじを床について上体を支えながらあお向けになります。お腹を引き上げたら左右のひざを広げましょう。肩が上がったり、首が埋まったりしないように注意。
股関節から脚を外にねじり、つま先同士をつけてかかとが床から離れているのが正しいポジションです。
NGポーズ
腰が反ってしまうと、腰に負担がかかり違う筋肉に効いてしまうので、腰は反らないこと。反対に腰を落としてしまうのもNG。腰はまっすぐです。
2 両ひざを左右に開いて、ひざで作ったひし形をキープしたまま、恥骨の骨から両脚を上げるようなイメージで脚をゆっくりと持ち上げます。吸って脚を上げ、吐いて脚を下ろす動きを8回くり返します。
*恥骨とは股の骨のこと。
3 次に両脚を上げたら、両脚を浮かせたままひざを伸ばしましょう。ゆっくりと2の姿勢に戻ります。両脚を床に下し、両脚でひし形を作ったまま上げ、次にひざを伸ばして、また両脚でひし形を作り、床に下ろす。この動きを4回くり返しましょう。
いかがでしたか? お腹がぷるぷるしていませんか? ぷるぷるしていれば、お腹に効いているサイン。よりお腹の奥に効かせるためには、できるだけゆっくり行うのがコツ。この動きがラクにできるようになったら、回数を増やして行いましょう。しばらく続ければお腹の奥の筋肉がついて、食べてもぽっこり前に突き出てこないペタ腹になるはずです。
美尻王子・竹田純先生の著書はこちら!
『おうちでできるバレエストレッチ&フィットネス(DVD動画付き)』(学研プラス)
撮影/山上忠 取材・文/山本美和 動画制作/横山風花、中道祐弥(Co-Conectar)