美しいヒップというと、高い位置でキープされ、プルンとしたハリ、適度な丸みをもったお尻をイメージすると思いますが、その美しさには周囲の筋肉の働きも不可欠だといいます。ダイエットエキスパートの和田清香さんに、美尻のための生活習慣、自宅でできる美尻づくりのためのメニューを教えてもらいました。
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周囲の筋肉も同時に鍛え、垂れやすいお尻を支える
パンツがパンパンになったり、脚との境目がぼんやりしてしまうなど、目につきやすいヒップラインの崩れ。和田さんは「体の構造的にお尻は垂れやすいんです」といいます。
「胸には垂れてしまうのを防ぐ靭帯がありますが、お尻にはありません。筋肉が大きいので衰えるとゆるみが目立ちますし、座りっぱなしの姿勢が続くと血流が悪くなります。また、ちょこまかと小さい歩幅で歩いたり、ひざが伸びない歩き方をしていたりすると、お尻の筋肉が使われず、衰えてしまいます。お尻から脚を出すイメージで歩き、日常生活のなかでもしっかりお尻の筋肉を使いましょう」
今回紹介するのは、壁を使ってお尻とその周辺の筋肉を鍛えるメニュー。「壁を使うことで、お尻を引き上げ、支えてくれる上側、横側、下側の筋肉を的確に鍛えることができます」と和田さん。美しく引き締まったヒップを目指し、さっそく始めてみましょう。
片脚スクワットでお尻を太ももから支える
<1>
背中を壁に向け、壁から50cmほど離れて立ちます。ひざを曲げて左脚を後方に上げ、お尻よりやや高めの位置でつま先を壁につけます。手は腰に当てましょう。
<2>
左足のつま先で壁を押しながら、右ひざを曲げて腰を落とします。上体は前に倒さずまっすぐに、右ひざは正面に向けたまま行います。1に戻り、これを10回くり返します。脚を左右入れ替えて、同様に。
背中ともも裏の筋肉を使い、お尻を持ち上げる
<1>
床にあお向けになり、ひざを90°に曲げて足裏を壁につけます。両手は体のわきに伸ばし、手のひらを床につけます。
<2>
足裏で壁を押しながら、お尻を持ち上げます。脚のつけ根を伸ばし、ひざから肩までのラインが一直線になる位置まで上げましょう。1に戻り、これを10回くり返します。
空気いすのポーズで上と下からお尻を刺激
<1>
背中を壁に向けて立ちます。両ひざを90°に曲げ、背中を壁につけます。腕は下ろして、手のひらを壁につけて。
<これでもOK>
ひざを90°に曲げるのがつらい場合は、「できるだけ90°に近づける」ことを目指して、ひざの角度を調整しましょう。ただし、背中はしっかり床につけて。
<2>
左足を床から離してひざを伸ばし、水平ラインを保ちます。同時に、右腕を真上に伸ばし、手の甲を壁につけましょう。1に戻り、手脚を左右入れ替えて同様に。これを10回くり返します。
撮影/布川航太 ヘア&メイク/ 斎藤節子 文/馬渕綾子