暑さで眠れない、ジメジメとした湿気で眠れない、冷房で冷えて眠れない、冷房の乾燥で眠れない…。夏は、さまざまな問題を抱えた睡眠環境下に体と心が反応してしまって、安眠を確保するのはなかなかむずかしくなるものですよね。そこで今回は、夏の不眠対策に効果的なエクササイズをバレエダンサーの武田亜希子さんに教えていただきました。
Contents 目次
夏の不眠対策エクササイズ ステップ<1>
まずは、寝る直前、お布団に入る前におすすめのエクササイズです。
たっぷり呼吸をしながら、気持ちよく体を伸ばすことで副交感神経の働きを促すことができます。
<1>両脚を広めに開きラクな姿勢で立ちます。両手を組んだら手のひらを天井に向けて伸びをします。
<2>左右片側に体を傾けて気持ちよく伸びます。
<3>腕を横に伸ばしながら胸を開き、腕を下ろします。
<4>腕が真下にきたところでリラックスしましょう。このとき首もいっしょに力を抜いて目線を床に向けて。この流れを1~2回行います。呼吸を深く行うことがポイントです。
夏の不眠対策エクササイズ ステップ<2>
続いては、体をリラックスさせることで、寝つきをよくしてくれるエクササイズです。
<1>両脚を股関節からムリのない角度に開き、片ひざを曲げて座ります。
ひざを曲げた側の腕を上げて、伸ばしている脚側へ上半身ごと傾けてストレッチします。上半身の側面が気持ちよくストレッチされていると◎。
<2>一度上半身を中央に戻したら、伸ばしている脚側へウエストからひねり、再びストレッチします。このとき、多少ひざが曲がっていてもかまわないので、力を抜いて行います。とくに腰まわりが伸びて気持ちよい感覚があるとよいです。脚を入れ替えて反対側も行います。
ストレッチはムリをして力が入らないように注意してください。呼吸が止まりがちになるので、たっぷり呼吸することを意識しながら行いましょう。
夏の不眠対策エクササイズ ステップ<3>
最後は、自律神経の働きを促すことで安眠へとつなげるエクササイズです。
<1>あお向けに寝たら、片脚のひざを曲げて、股関節を内側に倒します。
伸びている脚側の手で腰のあたりを押さえると、しっかり背中をひねることができます。余裕がある人はやってみてください。
ひざを曲げた側の腕は横に伸ばし、背中と肩の前側が気持ちよく伸びている感覚があればベストです。手脚を入れ替えたら反対側も同様に行います。
このエクササイズも、呼吸を深く、ゆっくり行ってくださいね。
寝る前に欠かさず行うことで、旅先のように大きく睡眠環境が変わる場合でも、体が自然と”寝る前の儀式”とカンちがいして、眠りスイッチを押してくれます。ぜひ続けてみてくださいね。
取材・文/高田空人衣