1日の寒暖差が激しい春。体が冷えてしまうと、筋肉が縮こまって血行不良になりがちです。さらにむくみなど、さまざまな不調に悩ませられます。血行改善には体を動かすのがいいと分かっていても、運動は苦手……という人もいるでしょう。そこで、1日に1回、自宅でできる「体をリセットする」方法を、ホットヨガスタジオLAVAのヨガトレーナー・天川美知子さんに教えてもらいました。その方法はズバリ「逆立ち」です!
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「逆立ち」のメリットとは?
ダイエットや健康に効果があると言われている逆立ち。行うとどのようなメリットがあるのでしょうか。
「逆さになることで、反対方向に重力がかかり、血液や酸素が全身にめぐるため一気に体が温まります。普段とは反対方向に重力がかかるため、大腸や小腸も刺激され、便秘が解消されることも。交感神経が刺激されるので、朝行うと1日を快適に過ごすことができますよ」(天川さん)
では、自宅でできる逆立ちの簡単な方法をご紹介します。
1.準備のために肩まわりの筋肉を柔らかくほぐす
腕を頭の上まで上げて大きく回すなど、肩を十分動かしてから行いましょう。
2.壁に向かって逆立ち
両手首を肩の真下の位置なるように手を床につき、手の間にバスタオルを折りたたんだものか、箱のような固いものを置きます。ちょうど両手の幅にあうもので、両手で挟むことができれば何でもよいです。両手の間に目線を定め、両足を蹴り上げます。逆立ちのポーズに慣れていない方は、片足ずつあげてバランスをとりながら行いましょう。
壁に向かって行うと、転がる心配がなく安全に行うことができます。
3.ゆっくり呼吸をしながら30秒間キープ
【呼吸がポイント!】
「逆立ちしたら、3秒吸って、3秒で吐くゆっくりした呼吸を5回行いましょう。呼吸をしっかりすることで、酸素が体内にとり込まれ、血行がますます改善されます」(天川さん)
【朝に行うのがベスト】
「1日1回、いつでも大丈夫ですが、夜は交感神経が優位に立って寝つけなくなることも。これから1日を始めようとする朝に行うのがおすすめです」(天川さん)
ただ、「逆立ちをやったことがない」「壁をドン! と蹴ってしまってとなりの家に迷惑なんじゃないか」「両腕で体を支えられるか不安」そう思う人もいますよね。そんな人は、あおむけになって腰を自分の両手で支え、肩甲骨を床につけたまま足を心臓よりも上に上げていくなど、両脚が心臓より上にくるポーズを目指しましょう。冷え症や便秘の改善など、逆立ちと同じ効果が期待できます。
いかがでしたか。少し不安な人は、家族や友人などに横についてもらって行ってみましょう。
文/田中瑠子
監修
天川 美知子