季節の変わり目は、体だけでなく心も不安定になりがちです。そんな時期には、ぜひ運動の力を借りてください。運動をしたときの“すっきり感”。運動に夢中になったとき、悩みごとなどを忘れてしまっているあのスキッと感。これは、運動でメンタルケアができている証拠なんですよ。今回は体だけでなく、心も鍛えられるおすすめエクササイズをバレエダンサーの武田亜希子さんに教えていただきました。
Contents 目次
メンタルケアエクササイズ ステップ<1>
まずは、寝起きの朝に行うと効果的なエクササイズからご紹介します。
<1>足もとは腰幅に開き、息を吸いながら両手を挙げて気持ちよく伸びをします。
<2>両手を広げて胸を開き少し反らせるように伸びます。顔の向きも自然と上を向きましょう。このとき、息をしっかり吐いてください。
<3><1>に戻してから、上半身を下ろしていきます。
両ひざを軽く曲げ、頭の力を抜き、脚の間に頭を入れるように丸まります。なるべく体が小さくなるようにしましょう。
両手は脚の内側から手を入れ、それぞれのかかとをつかむと、丸くなりやすいですよ。この流れを目安として3回行います。
できれば日差しの入る窓辺など、日光を少しでも浴びられる場所で行うと、より効果的です。
メンタルケアエクササイズ ステップ<2>
続いては、気軽にどこでも行えるエクササイズをご紹介します。朝、ステップ<1>のあとに行うのも◎。
<1>足もとは腰幅に開き、両腕を広げて全身の力を抜きます。
<2>上半身を左右に振ります。同時に腕も左右に振りましょう。脚全体の重心も、自然と左右にのるようにしてください。
これをほどよく行ってください。
このエクササイズは、とにかく力を抜いて行うことがポイント。上半身を左右に振るときには、手先にも力が入らないように、脱力しましょう。
メンタルケアエクササイズ ステップ<3>
最後は、頭もすっきり! 頭頂部に刺激を与えて、血流アップしてくれるエクササイズです。
<1>正座をします。手を前方に軽く伸ばして置き、おでこを床につけます。
<2>お尻を持ち上げて、立てひざになります。床につけている部分をおでこから頭頂部へと移動させます。頭頂部がしっかりと床についている感覚があるようにしてください。目安として10秒~20秒キープ。息を止めないように注意。
<3><1>の正座の姿勢に戻ります。
慣れない人は、ここで少しクラクラする感覚が起こることもあります。その際はムリせず20秒程度休みましょう。
<4>ゆっくりと上半身を起こし、両手をうしろで組み、胸を広げて上体を反らします。気持ちよく伸びをしましょう。
このエクササイズは、キープする秒数はあくまで目安ですので、自分のペースで調整してください。頭がすっきりする感覚が実感できることが理想ですが、個人差があるので、ムリのない範囲で行いましょう。
ぜひ継続して行ってみてくださいね。
取材・文/高田空人衣