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フィットネスを通じて高める自己肯定感。訓練や経験を重ね、ミスコン世界大会出場を経て気づいた、大島一恵さんの美しい人とは?
「いつまでもキレイでありたい…」美しいスタイルには憧れるけれど、美を追求した、国の代表としてコンテストに出場する女性たちは、外見や内面の美しさだけでは足りません。心身ともに健康であることや他人の健康も考えられる…“人に与えられる人”であることが必要なのだそう。
今回はミセスユニバースジャパンの運営、そして日本で最も多く世界のコンテストや授賞式に日本代表を輩出している大島一恵さんの「美しいスタイルを作るフィットネス&マインド論」についてお届けしていきます! 初回はミスコンプロデューサーである大島一恵さんご自身についてです。
Contents 目次
過去の経験から学ぶ、健康と美しさのバランス
「真に美しい人は人に与えられる人。あなたの挑戦があなたも私も幸せにする」
これはミセスユニバースジャパンの運営を手がけるベリッシマジャパン株式会社代表の大島一恵の信念です。
はじめまして。
私はふだん、ミセスユニバースジャパンの運営や海外モデルプロデュースを行ない、日本で最も多く世界のコンテストや授賞式に日本代表を輩出しています。
コンテストとの出会いは、さかのぼること学生時代…
私は小さいころ「結婚したら女性は自己犠牲を求められる」そんな先入観がありました。
その理由には、母は私や弟の名前を自分で決めることができず、決めたのは祖父でした。正月や法事などは母やお嫁さんはお料理の準備をすることが当然で、座る暇もなくずっと忙しくしていました。
家事や子育ては当然”とされ、褒められず、”お母さんだから” 、”子どもがいるから”と制限されて諦めていた母の姿が記憶に深いものとなっています。
そして女子校に通っていた私は、良妻賢母こそが女性の道標という教育を受け、自分にはできる気がしなく、生きづらさを感じていました。
そんな私の価値観を変えてくれたのがミスコンです。
当時通っていた女子大の文化祭で行われたミスコンで、ミスキャンパスに選ばれたことをきっかけに、モデル事務所への所属も決まり、香港で広告モデルをする機会に恵まれました。そして香港で出会った知人からの紹介でミスコンテスト世界大会にも出場しました。
それから、イギリスの大学院を出て、世界63か国を旅しました。
4回目に出場した世界大会で優勝したことをきっかけに「コンテストによって見えたあたらしい世界に気づき、私も人にあたらしい世界を見せられる人になりたい!」と思い、起業したことが現在の活動のきっかけです。
これだけ聞くと海外で活躍していたなんて、すごい! と思っていただけるかもしれません。
しかし順風満帆だったわけではありません。
日本でコンテストに挑戦していたころ、私は食事をほとんどとらないという過酷なダイエットを経験しました。
食事制限のダイエットは、体重を落とすだけでなく、体の内側からのサインを無視する結果となり、健康面で悪影響を引き起こしました。
生理不順などの体の不調。精神面でも、自己否定をしたり一緒に挑戦する仲間をライバルというように見て嫉妬したりして心がどんどんすさんでいきました。
今はコンテスト以上に自己成長の機会はないと思えるのですが、当時の私は間違った努力から自分で自分を苦しめていたことを鮮明に覚えています。
そのころの私は、ダイエットでやせることやどうしたら審査員に気に入られるかばかり考えていたと思います。
ムリな努力で体型を保ち世界大会に出た私ですが、世界大会で出会った代表たちはただ細くて美しいだけではなく「人に与えられる人」でした。
私のそれまでとらわれていた美の常識を覆したのです。
例えば、周りをいつも笑顔にするムードメーカーだったり、いつも周りをケアしてくれるやさしさ、その場を華やかにする存在感やファッションなどその人の存在で周りを幸せにできる力を持つ人です。
体型もサイズよりバランスが重要なことがとくにステージに上がるとよくわかります。丸顔の人がダイエットをすると余計に顔が大きく見えてしまったりするんです。
世界大会に出る前の私は、洋服はSサイズを着られる体が理想と思っていたのですが、Lサイズを着ているヨーロッパからの出場者はすごくメリハリのあるボディラインで、ステージでは華やかで存在感のある女性に見えました。そんな外面も内面も美しい世界各国の代表たちに囲まれると、圧倒されて自信がなくなってしまいました。
そんなとき、大会主催者から、「競争ではなく、みんなと仲よくしようとしているあなたの姿勢はすばらしい」と言ってもらえたことがあり、とてもうれしかったことを覚えています。
美しいこと、努力していること、すばらしいところは人それぞれあります。
だけど、その美しさから「人に与えることまでできる人」を目指したい、と思うようになっていきました。
それから挑戦を何度も重ね、ミスコンの世界大会で優勝した過程が、現在のミセスユニバースジャパンの運営とレッスンプログラムを形成しています。
私たちミセスユニバースの美しさは単に外面だけではなく、体の内側からわき上がるもの、すなわち、インナーケアとアウターケアのバランスによって生まれるという理念を持っています。
「ビューティーキャンプ」と呼んでいる半年間に渡るレッスンプログラムでは、自分の内面に向き合うレッスンやスピーチ、メイクやウォーキング、ファッションといった魅せ方やプロトコールマナー。そこに加えて、自分の体の健康に目を向けてヨガや検診の大切さ。子宮がん検査や乳がん検査の大切さ、またAEDの使い方などを学び、自分以外の誰かの健康にも向き合います。
フィットネスと自己肯定感の相互作用:ミスコン世界大会での気づき
私が運営するミセスユニバースジャパンのコンテストでは、ただ単に美しいボディシェイプを目指すことだけが目標ではありません。
健康的なライフスタイルを維持しながら、自分自身に向き合い、最高に表現することが求められます。自己肯定感を高め、自信を持つことが大切です。
フィットネスは、体に向き合う絶好の機会です。適切な栄養摂取と運動を通じて、自分の体を理解し、尊重する。これはまさに「真に美しい人は人に与えられる人。あなたの挑戦があなたも私も幸せにする」という私たちの理念です。
これから数回にわたってお届けする記事では、私たちミセスユニバースの選りすぐりの講師にもインタビューをし、美しいスタイルを作るフィットネス、そしてマインド面についてもお伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。