プロサーファーでモデル、ヨガのスペシャリストでもあるアンジェラ・磨紀・バーノンさんのヨガを通して、心と体の両方を向上させるポーズを毎月1回お届けするコーナー。10月は、腰と脚のつけ根を開く&胸も開き背骨をツイストすることで気持ちを上げてくれるヨガポーズをお届けします!
Contents 目次
自分にやさしく、そして周りにもやさしくする思考&ヨガポーズ
”Be Kind〜自分にも周りにもやさしく”
今月のテーマは、”Be Kind”
皆さんは自分にやさしくできていますか?
日本の人はとくに周り(他者)のことを最初に考えて、次に自分という考え方があると思いますが、英語では、”You can’t pour from an empty cup / 空のカップから注ぐことはできない” という言葉があります。伝えたい意味としては、自分の心に愛ややさしさがないと相手に愛情を持ってやさしく接することはできないからこそ、まずは自分から。
ヨガの練習でもこの”Be Kind”というのはとても大事です。
私はヨガの練習をスタートするときやクラスを教えるときにまず呼吸からスタートをしてその日の体調を確認します。自分の体が何を求めているのか? どれだけプッシュ(自己啓発/スキル磨きetc)をするのがよいのか? と確認をしてからスタートをすると自分の体のニーズに合わせて練習をすることができます。
体は疲れているのにプッシュするとケガにつながったりするので自分の体調確認はとても大切です。そして、やさしさを持ち練習を行うことで練習後に気持ちがスッキリしたり、落ち着いたり、とプラスの効果を得ることができます。
でも人によっては”Be Kind”(やさしくする)というのが難しいという人もいると思います。私も以前はそうでした。
もし私も! という人がいましたら、なぜ自分はやさしくするのが難しいのか? 自分の心が安定していないから難しいのか? それとも常に自分をプッシュするのに慣れているのか? もしくはプッシュすることがよいことと思っているのか? 人によっていろいろと理由はあると思います。
私は性格上&育った環境上、常に自分をプッシュするというのが普通になり、痛みやつらさを感じることで達成感を得ていました。
でも、痛みやつらさを感じなくても達成感を得たい! と思ったときに自分のマインドを理解し、変えることができました。そのときから自分にやさしくするということを練習し始めました。以前もお話しをしたと思いますが、私たち人間は自分が心の底で信じていることが思考となり、思考が言葉になり、言葉が行動になり、行動が習慣となって作られているのです。なので私たちの行動には理由があり、その理由を知ることで心の底から変えることができるのです。なのでもし自分にやさしくできない。という人はなんでなのか? と自分に問いかけてみると前進できるでしょう。
では、このやさしさを心にヨガのポーズに入りましょう。
ポーズは前回紹介したポーズ『1日1回トライ! ストレスがほぐれる。お尻周りや股関節を深くストレッチするヨガポーズ』
まず下向きの犬のポーズから左脚をうしろへと持ち上げます。
左脚のひざを顔のほうへ近づけて、両手の間に足をおろします。
そこから右側のひざをマットへとおろします。ひざのお皿の少し上の部分をおろすようにしてください。(このときにひざが痛い人はタオルを敷いてサポートしてください)ここから吸いながら左側の腕を前へと伸ばします。
ゆっくりと吐きながら上からうしろへと肩から大きく回していきます。呼吸と共にこの動きを2回行ったら3回目のときに、腕を真上に上げたときにホールドしてゆっくりと4回呼吸を行っていきます。
目線は左手の指先に向けます。
呼吸を行いながら少しづつ腰はマットへとおろし右脚のつけ根が開いていくのを感じ、おへそから少しづつ深く左へとツイストをして胸を開きます。このときに右肩が前へと入らないように気をつけてください。
左側を終えたら、次は反対側も同じように行います。
先月のポーズにツイストをたすことで腰と脚のつけ根を開くと同時に、胸も開き背骨をツイストすることで気持ちを向上してくれます。
気持ちを向上&胸をオープンにすることで、”Be Kind/やさしさ”をとり入れやすくなるでしょう!
*写真は本人によるもの