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紙皿1枚でピラティス!? 「ペーパープレートピラティス(PPP)」で、体と心をすっきり整える!【Google本社エグゼクティブトレーナー・Sayaさんのピラティス連載がスタート!】

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ピラティス

「最近何をやってもやせられないし…」とダイエットをあきらめていませんか? 年齢とともにやせづらくなるのは仕方がないけれど、正しい方法を選べばいくつになっても引き締まった理想のボディラインを作つくることはできるんです。それを体現しているのが今年49歳のフィットネスインストラクター・Sayaさん。今回紹介してくれるのは、マシンがなくても、おうちで簡単にマシンピラティスの効果を得られるという、紙皿を使った「ペーパープレートピラティス」です。エクササイズを紹介する前に、連載第1回目はSayaさんとピラティスとの出会い、ペーパープレートピラティスの効果についてお話を伺いました。

監修 : Saya (フィットネスインストラクター)

Google本社のエグゼクティブトレーナーとして活動する中で、効率よく理想のボディをつくるフィットネスプログラム「globody(グローボディ)」を考案。現在は日本とアメリカを行ったり来たりしながら、企業や一般向けに、健康で美しい心と体をつくるためのglobodyプログラムを指導。著書に『シリコンバレー式globodyフィットネス』(講談社)がある。日本ではMOSHにて月額オンラインレッスンを開催中。
・Instagram:https://www.instagram.com/glowithsaya//

Contents 目次

ピラティスと出会って、体だけでなく心への意識も変わった

「40代後半でほどよく筋肉がついた健康的なボディラインはほぼ奇跡。それをキープできるなんて生まれつきでしょ?」と思う人も多いかもしれません。でも、Sayaさんも30代前半の頃は運動が苦手、産後うつにも悩まされ、心も体もどん底の時期があったそう。そんなとき出会ったのがピラティス。その出会いによってSayaさんの人生は一変します。

「長女を出産後、専業主婦だった私は産後うつのような状態になり、いつも『私なんて』とネガティブなマインドで、何もしたくない時期が続きました。でも心の中では何かを変えなければ、と思っていたのです。ちょうどその頃、家の近所にジムがオープンしたのをきっかけに、まずはジムに通ってみることにしました。そこで出会ったのがピラティスです。筋トレやランニングを始めるなどほかの選択肢もありましたが、運動が苦手な私にはハードルが高そう。でも、寝たまま行うピラティスなら私にもできるかな?と通い始めました。

Sayaさんとマシンピラティス
マシンピラティスを行うSayaさん

ピラティスは呼吸をとても大事にするエクササイズです。呼吸と小さな動きを連動させながら体を動かすので、自分の体に意識を集中しないと正しく動くことができません。そのため、いつも育児のことでいっぱいだった頭の中が、ピラティスのクラスの時間だけ自分の体のことだけを考えることができたのです。そして体に意識を向けることで、体だけでなく自分の気持ちとも正直に向き合えるようになっていきました。例えば、気分が落ち込んでいるときは呼吸が浅いし、体が思うように動きません。でもそれが悪いわけではないのです。誰にでも調子が悪い日がありますよね。以前の私なら、なんて自分はダメなのと責めていたはず。でもピラティスを通して自分と向き合い、いたわってあげることができるようになって、どんな自分も認めてあげることができるようになりました。そして気づけば育児疲れで悩むことが減っていったのです。そこからピラティスの魅力にハマり、体と心が変わるフィットネスのすばらしさを多くの方にも伝えたくなり、運動が苦手だった専業主婦の私は30代半ばでピラティスインストラクターになりました」

現在Sayaさんはフィットネスインストラクターとして、アメリカと日本を行き来しながら、ピラティスをベースにした独自のフィットネスプログラム『globody(グローボディ)』を指導しています。同時にSNSなどを通して自身が体験した心と体のウェルネスの大切さを多くの女性に伝えるのがライフワークです。

40代のボディメイクには、ヨガよりもピラティスが効く

ジムのスタジオエクササイズで多いのは、ピラティスとヨガのクラス。特に最近はマシンピラティスのジムが増えピラティスが人気です。でもヨガとピラティスの違いは?と聞かれると、答えに迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?

「ヨガとピラティスはアメリカでも人気の二大エクササイズです。ヨガはもともと瞑想のひとつとして生まれたもので、ストレッチに重点を置きます。ピラティスはリハビリから生まれた、姿勢改善や体幹の強化、筋トレの要素が強いエクササイズです。
そのため、ピラティスのほうがヨガよりアクティブで、体全体のコンディショニングに向いています。アクティブといってもほとんどの動きは寝たり座ったりして行うので、私のように運動が苦手な方でも無理なく続けられることができるのも特徴です。また、ピラティスのポーズは呼吸に合わせて体を動かしながら体幹を使います。そのため効率よく筋肉を刺激できるので、筋肉がつきづらくなってくる40代前後からの女性のボディメイクには、よりピラティスがおすすめです。また最近、私がピラティスレッスンを担当しているApple本社では『体幹がすごく鍛えられる』『動きが機能的で体の調子がいい』と、男性のピラティス参加者が急増しています。アメリカの傾向を見ていると、日本でも今後男女問わず、ますますピラティスの人気が高まるかもしれませんね」

マシンなし&自宅でできる!「ペーパープレートピラティス(PPP)」とは?

ペーパープレートピラティス

ピラティスには、「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2つがあるそうです。

「リハビリから生まれたピラティスには、マットに寝たまま行う『クラシカルピラティス』と、マシンのバネを使った『マシンピラティス』があります。マシンピラティスはマシンのバネの伸縮を使って、筋肉を伸ばしながら鍛えることができるため、筋持久力をつけるのに最適です。特にしなやかな筋肉をつけるには『マシンピラティス』は効率がいいのですが、マシンがないと行えないのが難点。そこでマシンピラティスの動きを家でも簡単にできるように考えたのが紙皿を使って行う『ペーパープレートピラティス(Paper Plate Pilates (略してPPP)』です。紙皿は開いた手が乗る大きさのものであれば、100円ショップで買えるものでOK。マットやラグの上で紙皿を滑らせたり、止めたりする動きの中で全身の筋肉を総合的に使うことができるのがPPPのいいところ。何より自重で動くときよりも、負荷をコントロールしやすいので、運動が苦手な人から負荷を強くしたい運動を習慣にしている人まで、どんな人にもそれぞれに合った運動強度にすることができます。

また、行ってみるとわかるのですが、指で紙皿を押さえながら体を動かすと、自然と体幹に力が入ります。つまり、紙皿を使って動けば、どんな動きでも体幹トレーニングになるといううれしいエクササイズなのです。ぜひ、1日1回、PPPトレーニングをとり入れてみてください。きっと1か月後には体が引き締まっているのを感じられると思います」

体型は誰かと比べるものではない。今の自分の体を生かして

現在Sayaさんはアメリカ・シリコンバレー在住。Google本社やApple本社のエグゼクティブトレーナーとして、IT企業で働くビジネスパーソンにもフィットネスを指導しています。

「日本でも最近、『ただやせるダイエット』よりも『キレイになるダイエット』が流行しつつあると思います。アメリカは日本以上にフィットネスの目的が『やせる』ことよりもファンクショナルな動き=動きやすく、機能性の高い体を作ることにシフトしています。健康な体を作れば自然にやせるという考えのもとに、健康管理のひとつとしてフィットネスをとり入れている人が主流です。

近年アメリカの女性たちの間で「Feel good in my body」(体が心地よい)という考え方が広まっています。これは、心と体が密接につながっているという考えに基づいています。つまり、体が心地よければ、自然と気分も上向きになり、その後の選択肢も豊かになる、というわけです。そのため、多くの女性が、ただやせるためではなく、自分らしい心地よい体を手に入れることを目指してフィットネスをはじめています。体型を誰かと比べるのではなく、自分らしい体を大切にしながら、フィールグッドを追求すると心身ともに満たされる。それが今のフィットネスのトレンドです。私がピラティスと出会ったときのように、ピラティスを通じて自分の体と向き合うことで心と体の声に耳を傾けて自分をケアしてあげる。そうやってピラティスをとり入れる人が増えています。ぜひみなさんも次回から紹介する『ペーパープレートピラティス』で、自分をケアしながらあなたらしいボディを手に入れてくださいね」

心でも体でも今の自分を変えたい!と思ったら、ぜひ次回から紹介する「ペーパープレートピラティス」にトライして! 楽しく体を動かしながら、「ここが動かしづらいかも」「呼吸が浅い?」など、自分の体と向き合うことで日々のストレスも吹き飛びます。そして気づけばあなたらしいボディラインに変わってくるはずです。

取材・文/山本美和

(ペーパープレートピラティスの写真)

撮影/鈴木謙介
ヘア&メイク/金澤美保

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