深い呼吸を意識しながら動くことで心身のバランスを整え、自然治癒力を引き出していくのがヨガ。体に蓄積した毒素を浄化し、なおかつ解毒力を底上げできる、ダイエットにもつながるとっておきの方法があるとか。
「就寝前に『おふとんヨガ』を行うと代謝が上がり、毒素が溜まりにくい体をつくることが可能。寝た状態でポーズをつくると体のバランスが安定し、よぶんな負荷をかけず、日中の活動で緊張した筋肉や股関節周辺などをほぐすことができます。すると、停滞していた血液やリンパ液の流れがスムーズになり、老廃物や毒素の排泄が促進されるのです。さらに、横になって安静状態で行うため、横隔膜を動かしやすくなり、自然と深い腹式呼吸ができるのもメリット。体内に酸素が充分に取り込まれて各細胞まで行き届くと、代謝が活発になります。また、横隔膜の上下運動によって腸が刺激されるため、就寝前に行えば翌朝の気持ちのいいお通じにつながります。自分の体に感謝しながら行って」(ヨガトレーナー・浦西千織先生)
Contents 目次
メリットいっぱい!おふとんヨガダイエット
おふとんヨガダイエットはたくさんのメリットが。
4つのメリットをご紹介します。
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<メリット1>体が硬くてもできる
体に負担をかけずムリなく続けられる!
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<メリット2>体のバランスが安定する
正しいポーズで効かせたい部位に刺激が届く!
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<メリット3>ムダな力を抜きやすい
筋肉がほぐれて血液・リンパ液の滞りが改善!
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<メリット4>深い呼吸&リラックスしやすい
酸素がたっぷり取り込まれ、代謝アップ!
おふとんヨガのメリットがわかったところで、毒を出しながら細くしたい部分にアプローチしてみましょう!
おふとんヨガダイエットで、解毒力を上げながら美くびれ
<上体をひねって毒を絞り出す!ワニのポーズ>
タオルを絞るイメージでおなかをねじると、リンパ液や血液の滞りが改善。埋もれていたくびれが現れます。
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左ひざを立ててリラックスする
あお向けに寝て、脚をまっすぐ伸ばしてそろえ、左ひざを立てる。両腕は左右に開き、手のひらを床につけて。呼吸を整え、よぶんな力は抜きましょう。
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左脚を倒してウエストをひねる
左脚をゆっくり右側へ倒し、顔は左側へ向けます。この状態で、深く吸って・吐く呼吸を5回繰り返して。首からおなか周りがひねられているのを感じて。ゆっくりと1の状態に戻し、反対側も同様に。
※左右ゆ~ったり各5回呼吸!
■ポイント■
手を添えるとツイスト効果アップ
倒した脚が浮かないように手で押さえると、ひねったポーズをラクにキープすることが可能。さらに、息を吐くタイミングでひねりを少し強めると、ウエストが引き締まります。
おふとんヨガダイエットで、解毒力を上げながら腹ペタ
<内臓下垂を防いで下腹ペタ!ゆるやかなスキのポーズ>
内臓が下垂すると、下腹が出て消化力もダウン。体幹部を逆さにするポーズをとり、内臓位置をリセットして。
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両ひざをそろえて引きつける
あお向けに寝て、両腕を体の横に置き、まっすぐ伸ばす。両ひざを曲げて、胸に引き寄せる。
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腹筋を使ってお尻を引き上げる
腹筋に力を入れ、少し勢いをつけてお尻を上げたら、腰を両手で支える。両足が頭の上にくるようにし、肩を少し寄せてバランスをとって。この状態で、深く吸って・吐く呼吸を5回繰り返し、ゆっくり脚を下ろす。
※ゆ~ったり5回呼吸!
■ポイント■
ふとんに足がつかなくてもOK
ひざを曲げたまま、足先がふとんにつかない状態でキープしても大丈夫。日常生活であまりとらない逆さの姿勢なので、内臓を刺激することができます。
おふとんヨガダイエットで、解毒力を上げながらスッキリ脚
<股関節のつまりを取ってむくみをオフ!ハッピーベイビーポーズ>
股関節をほぐし、そけい部のリンパ節を刺激。老廃物が流れ、むくみが取れます。ヒップアップにも◎。
両ひざを開いて太ももを伸ばす
あお向けに寝て、両脚をそろえます。ひざを引きつけたら左右に大きく開き、内側から両手で足裏をつかんで支えましょう。この状態で、深く吸って・吐く呼吸を繰り返して1分キープ。手で足を押さえる重みを利用して、太ももやお尻の筋肉をじっくり伸ばして。キープしたら、ゆっくり脚を下ろします。
※ゆ~ったり呼吸しながら1分キープ
■ポイント■
タオルを足にかけてキープするとラクチン!
手が足に届かなかったり、キープするのがつらかったりする場合は、フェイスタオル2枚を用意。それぞれ両足にひっかけ、手で引いてキープすると安定します。
年齢を重ねるとともにやせにくくなった、たるみが出てきた…と悩む人は多いはず。
それは、代謝が落ちて毒素が蓄積しているせいかも。
5分でできる『おふとんヨガダイエット』を就寝前の習慣にすれば、体の解毒力が上がり、美しいボディラインに!
ぜひ毎日寝る前の習慣にしてみて。
監修/浦西千織