筋肉でほどよく引き締まった女性的な体の曲線美はとても魅力的ですよね。そんな美ボディを目標に、日々トレーニングに励んでいる人もいるはず。でもなめらかさを目指すなら、体のラインだけではなく、背骨も一緒に意識するべきなのです!
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チーターのような、なめらかな背中が見本!
背骨のなめらかさを意識するって一体どういうこと? と疑問に思いますよね。キックボクシングジム『バンゲリングベイ』のフィジカルトレーナー・増木克存さんに背骨に注目するワケを教えていただきました。
「現代人は背骨が使えていない人がほとんどなんです。人間をはじめ、あらゆる脊椎動物の動作の中で関わってくるのが背骨。この背骨は肩甲骨や骨盤の動きと深くかかわる大切な部分。しかし二足歩行へ進化を遂げた人間は手脚を使うようになったぶん、背骨の動きが小さくなってきています。背骨、肩甲骨、骨盤をひとくくりで体幹(コア)といいますが、とりわけ現代人は運動不足で、この部分の筋肉が鍛えられていない人がほとんどです。ちょっとここでチーターの動きを思い出してください。
チーターは背骨と同時に足をしなやかに動かして、すばやく走ります。人間の体もこれと同じで、背骨は肩甲骨や骨盤と連動。すなわち背骨のなめらかさは、腕や脚をしなやかに動かし、運動効率を上げることにつながります。
さらに、しなやかな筋肉をつけると同時に、体幹を鍛えることも大切です。少し難しい言葉になりますが、現代のトレーニングメソッドでは、体幹のスタビリティ(安定性)と、モビリティ(可動性)を高めることが必要と考えられています」(増木克存さん)
運動効率を上げる2つのストレッチ
2つのストレッチを行って、普段あまり使わずに眠っている背骨まわりの筋肉を目覚めさせましょう!
スリーポジション
背骨まわりの筋肉をほぐして、しなやかにするストレッチです。パソコンやスマホ使いで前かがみになっている人ほど筋肉が硬くなっているので、しっかりほぐしましょう。この動きにはウエストシェイプの効果もあります。
1)床に両手と両ひざをつけます。腕は肩幅程度に開き、脚は骨盤の下に置くこと。なお腕と太ももは床に対して垂直に、背中は床と平行になるように注意しましょう。
2)手の位置はそのままで腰を後ろにグーッとさげていきます。正座をするときのようにひざを曲げ、背骨~腕を伸ばして、リラックス。このとき股関節が締まっているか確認を。
3)両腕を前に伸ばし、同時に骨盤を立てる意識で、お尻をまっすぐ持ち上げます。
4)2と同様、腰を後ろにグーッとさげ、正座をするようにひざを曲げ、背骨~腕を伸ばしてリラックス。
5)腕を立て、上体を起こし、4とは逆に大きく腰を反らします。2の姿勢に戻り、2~5を同様に繰り返して3セット。2~5の体重移動はスムーズに行って。
ドッグ&キャット
背中を丸めるネコのポーズと、背中を反らすイヌのポーズは、腹筋と背筋を同時に鍛えます。背骨をなめらかに動かすことを意識しましょう。また骨盤を安定させ、立体的なヒップを作る効果も期待できます。
1)先ほどのスリーポジションの1の姿勢から、息を吸いながら、おへそとみぞおちをくっつけるつもりで背中を大きく丸め、ネコのポーズに。両腕の間に顔を入れ目線はお腹に向けます。
2)息を吐きながら、1とは逆に背中を反らしてイヌのポーズに。このとき目線は上に向けすぎないこと。1と2を5回くり返します。
いかがでしたか? 運動効率アップのためにも、運動前のストレッチなどにとり入れてチーターのようななめらかな背骨を目指してみてください!
撮影/森崎一寿美(ピーピーアイ) ヘア&メイク/坂部めぐみ(メーキャップルーム)
モデル/米持愛梨 文/FYTTE編集部
ブラトップ¥4200、レギンス¥6200/Hurley(☎03-5412-1781)