90年代を代表するアイドルグループ「ribbon」のメンバーとして活躍していた、松野有里巳さんは、芸能界を引退後、35才のときにスポーツ・インストラクターの資格を取得。
現在は都内のスポーツクラブで、週13本ものクラス教える、人気インストラクターです。
そんな松野さんが考案するエクササイズ「あげてこ体操」を収録した DVDが発売中。
簡単な動きながらも、効率よく脂肪燃焼ができるという「あげてこ体操」。さっそく、そのポイントとダイエット効果をうかがいました。さらには、「アイドル時代よりも、体も肌も調子がいい」という松野さんの、美の秘訣もご紹介します。
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高い脂肪燃焼効果を生み出すカギは、“大きな筋肉を動かすこと”
「あげてこ体操」は、「肩を回す」「腕の上げ下げ」「体をひねる」などの動作をノリノリの音楽に合わせて行うエクササイズ。
そして、短時間ながらも高い脂肪燃焼効果が期待できるという「あげてこ体操」。その理由は、“体の大きな筋肉”を動かすことにあるようです。
「あげてこ体操は、お腹、背中、太もも、お尻など体の大きな筋肉をまんべんなく動かすように構成されています。大きな筋肉は動かす際、多くのエネルギーを必要とします。そのため、短時間の動きでも体の内側からじわじわと温まり、高い脂肪燃焼効果が期待できるんです」(松野さん)。
このように大きな筋肉は、効率よく脂肪を燃焼するカギ。しかし、日常生活の中では動かす機会が少ない筋肉なのです。だからこそ、エクササイズで意識的に動かしてあげることが大切なのだとか。
朝、筋肉を刺激することで、1日中脂肪が燃えやすい体に
松野さんによると、「あげてこ体操」は、ぜひ朝に行うことがおすすめとのこと。
「私がジムで行うレッスンでは、エアロビクスなどの有酸素運動を行う前には、大きな筋肉を動かす体操を取り入れています。まず、筋肉を温めてから有酸素運動を行うとエネルギーが消費しやすくなり、ダイエット効果も高まります。『あげてこ体操』を朝におすすめする理由も、これと同じ。活動前である朝、筋肉を温めてあげることで1日の代謝がアップ。血流もよくなるので頭もすっきりして、活力も沸いてきますよ!」(松野さん)
逆に夜行うと交感神経を刺激してしまい、寝つきが悪くなってしまうことも。そのようなことからも朝がベストなのだとか。また、慣れてきたら朝ひと駅分歩くなど、有酸素運動を組み合わせると、さらにダイエット効果が期待できるそう!
若いころよりも太りにくい体に! その秘訣は…?
一般的には、年齢を重ねるごとに「代謝が落ちる」「やせにくい」というイメージがありますが、松野さんの場合は逆。20代のころよりも40代の今のほうが、太りにくく、さらには肌の調子もいいそう。それには、運動の習慣が大きく影響しているようです。
「代謝が落ちる原因のひとつは『筋肉量』なんです。年齢を重ねるにつれて運動習慣がなくなったり、歩く距離が減っている人も多いようです。すると筋肉量が落ちてしまい、それに比例して基礎代謝もダウン。脂肪がどんどん溜まりやすい体になってしまいます。逆にいえば、筋肉を落とさないようにすれば、太りやすくなることもありません。そのためには、少しでもいいので運動を習慣にすることが大切です」(松野さん)
とはいえ、「ハードな運動は苦手」「忙しくジムに通う時間がない」という人も多いのでは? そんな人にも、簡単な動き&短時間でできる「あげてこ体操」はぴったり。「運動不足」と感じている人、「手軽なダイエットを始めたい」という人は、ぜひ挑戦してみてください!
「あげてこ体操」の動きをチェック!
取材・文/柿沼曜子