TOUGH LOVE(タフ・ラブ)フォーユー 　アメリカのスーパー・フィットネストレーナー　ジリアン・マイケルズとは？

アメリカで絶大な人気を誇るフィットネストレーナー、ジリアン・マイケルズ。日本でもエクササイズDVDのリリースをしているので、知っている方も多いのでは？

今や、フィットネス界だけは留まらず、幅広く活躍する超人気のジリアン姐さん（と呼ぶことにしましょう）ですが、アメリカの人気ダイエット番組、肥満に悩む出場者らが与えられた期間中にどれだけ減量ができるかを競う『THE BIGGEST LOSER』のトレーナーとして出演。小柄なカラダにタフなスタミナと精神力を持つジリアン姐さんは、減量を目指す出場者に厳しい喝を入れ、時には相談役となり、励まし、憎まれ口をたたかれながらも、出場者を飛躍させるそのタフ・ラブな姿が全米の心をキャッチ。フィットネス界の新星星としてブレイクしました。

しかし、同番組の少々、行き過ぎかと思われるダイエットプログラムに疑問の声も…。
減量と体重維持を継続するには、身体的なアプローチだけに留まらず、健康な食事と精神的なサポートが必要不可欠。ヘルシーウエイトロス（健康的に減量）こそがダイエットの基盤と唱えるジリアン姐さんは、同番組を降板。

その後、ガールズパワーを盛り上げるウーマンエンパワメント活動から、自己啓発本、お料理本の出版、社会貢献まで幅広く活躍。プライベートでは、パートナーが産んだ子どもとハイチから養子に迎えた子どものママをしています（ジリアン姐さんのところは同性カップルね♪）。

そんなジリアン姐さんの決死の努力は空しく、２０１６年、アメリカは、世界で肥満の多い国の１０位にランクイン。オ～ノ～！！

この結果にアメリカ人は、ダイエットへの意識が低いのか？と思えてしまうのですが、実は、５０％のアメリカ人は、最低１０パウンド～４０パウンド（4.5kg～18kg）は減量したいと考えており、１８歳以上の１０人中８人の男女が　ウエイト・コンシャス（Weight　Conscious）、体重を気にしていると答えています。

また、５４％のアメリカ人が食事制限やカロリー制限、砂糖・甘いものの摂取を控えた減量法を試みており、そのうちの２８％が標準体重を保持できるよう心がけているとカロリーコントロール・カウンセル（Calorie Control Council）の調査で明らかになっています。

減量は困難なゆえに、例え減量に成功したとしても、リバウンドしてしまうと嘆いているのは、アメリカも同じ。その理由に、エクササイズが足りない（６９％）。脂肪を燃焼する有酸素運動｛新陳代謝｝の低下（６２％）、お菓子類を食べ過ぎてしまう（５２％）などがあるようです。また、男性の４４％は、食事中、つい食べ過ぎてしまう傾向にあると答えており、女性の５０％は、ストレスや感情の変化が食べ過ぎの原因になっていると答えています。

実は、その昔、ぽっちゃり女子であったジリアン姐さん。身長１５７ｃｍのジリアン姐さんの体重は、７９ｋｇ。それが原因でイジメを受けていたともいいます。当時は、自分に自信が持つことができず、また、数々のトラウマも重なり精神的にも病み、自分自身を居心地悪い存在だと感じていたと語るジリアン姐さんですが、今は、ダイエット＆フィットネスの教祖として共にゴールに向かってくれる力強い存在。

ジリアン姐さんおすすめのワークアウト

ジリアン姐さんが考案した最強ワークアウトBODYSHREDでは、３分（筋トレ）－２分（有酸素運動）－１分（腹筋）の３０分のインターバル・ワークアウトと５つの要素を含んだアップビートな構成となっています。

ちなみに、BODYSHREDのS・H・R・E・Dに隠された意味とは、

S＝SYNERGISTIC 相助作用
H=HIGH INTENSITY 高強度
R＝RESISTANCE 抵抗
E=ENDURANCE 持久力
D=DYNAMIC 力

ワークアウトは、ストレングス（体力）、カディオ（有酸素運動）、アブ（腹筋）を強化する動きが取り入れられおり、ラン、ジャンプ、スクワット、パンチにキックとノンストップで動き続けるので、正直、厳しく苦しくもありますが、決して無理をせず、それぞれのレベルによって調節すると楽しめるのではないかと思います。何よりもコア力が高まり、カラダの芯がキュッキュッと締まっていくような感が感じられるので、試してみる価値はありかも！

ジリアン姐さんの最強ワークアウトは、何よりも結果がでるのが嬉しいところ。効果てきめんですが、注・筋肉痛。

ジリアン姐さんがすすめる食事とは？

最近は、セレブレティらのダイエット術の影響もあってか、ファスティング、クレンジング、炭水化物、たんぱく質、脂肪を極度に抜いた食事法による短期間で即効ダイエットを目指すファド・ダイエット（FAD DIET）で減量を試みる人が増えています。しかし、ジリアン姐さんによると、これらのダイエット法は、好ましくないとのこと。

あくまでも、バランスの摂れた食生活をする。カラダに良い健康食材（クリーンフード〕を使った食事を８０％、そして、自分へのご褒美として、２０％は、好きなものを食べる80/20ルールのダイエット法を薦めています。

また、ポジティブ思考の薦め。エクササイズの多様性（様々な動きを取り入れたインターバルトレーニングが効果的）。座るより立つ。ビタミンC（グレープフルーツがお薦め）や抗酸化物質を含んだ食べ物（ダークチョコレートなど）の摂取。おやつには、オートミール、ヘンプ、ヴィーガン・ヘンプバーなどヘルシースナックを食べるようにする。赤身のお肉より白身のお肉〔鶏肉やターキー/七面鳥肉〕やお魚。水をたくさん飲む。睡眠を十分に摂る。トランス脂肪酸、異性化糖分、コーンシロップや添加物、人口甘味料を含む食材を縁を切り、キッチンを片付け、目の届く位置にお野菜や果物などヘルシーフードを置くことを薦めています。賢くダイエット（スマート・ダイエット）を成功させるには、まずは、キッチンカウンターを見回し、ダイエットによからぬものと思われる食材とはサヨナラをし、クリーンフードを食せよとのことのようです。

「肥満の原因の一つは、毎日の生活習慣。家族、友人、仕事と、周りばかりを気にして、周りに気を遣い、疲れてしまいますね。多忙な現代社会では、簡単で便利、手ごろなコンフォートフードやジャンクフードに手が伸びて、カロリーオーバー。食べ過ぎの原因にもなってしまいます。でも、ちょっと待ってください。それでは、一瞬の満たされ感で満足するだけで、また、空腹感に駆られてしまいます。自分自身を見つめなおすことから始めて、本当の健康と幸せを手に入れましょう」とジリアン姐さん。

ダイエットの基本は、カラダを動かす事はもとより、正しい食事の知識を得て、自身の生活を見直す事。やり過ぎず、急がず、マイペースなダイエットを維持することが継続の鍵。スロー＆クリーン、そんなシンプルなことが大切なようです。

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・ラブピースクラブにて朝吠えコラムを発信中～♪

写真：Hale Davis /ヘイルデイビス