夏の疲れから回復し、食欲がみるみるよみがえってきた! と多くの人が元気を取り戻していく秋。楽しみと笑顔が増えるのはよろこばしいけど、その反面気になるのはやっぱり体重…。おいしいものは食べたい、でも太りたくない。そんな人はぜひ、アラフィフになってもなお、美ボディをキープしている美容研究家・岡江美希さんのアドバイスをチェック!
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食べても美ボディキープの秘訣は、「腕と脚のつけ根」の柔軟性
私、基本的にすっっっごく食べるんです。でも、あることを意識しているおかげで、太りにくい体質を維持できています。その、あることとは? それはズバリ「体のやわらかさ」。みなさん脚を開脚して、床にぺたんとつきますか? ……あらら~。「まったくムリ!」という声があちこちから聞こえてきますね(笑)。私も昔はそうでした。
でも、「体が硬いと太りやすい」「リンパの流れが悪いと病気にもなりやすい」なんてお話を耳にしたもので、コレは体をやわらかくしなくてはと、ストレッチに取り組んだんです。また、私は膀胱や大腸に不安な点もあったのでね…。ストレッチのポイントは、リンパ節がある、腕と脚のつけ根周辺をしっかりやわらかくすること。
脚はとにかく開脚。今では床で180℃開脚することができ、そのまま体を前に倒しておでこが床につくのよ。体で「土」の字を書くイメージかしら。初めは私も「そんなのムリ―!」なんて言っていたんですけど、39歳のときから恐る恐るスタート。はじめはムリしてやりすぎて、脚の内側が内出血したこともあったわね。それだけ硬かった。でも、少しずつ続けて続けて続けて、今ではバッチリ「土」の字が完成! 人間、やればできるものね。証拠写真を撮りたいところだけど、一人暮らしの私が土の字ポーズで写真を撮るのは至難の業なので、お許しを(笑)。
もちろんいきなりそこを目指すとケガをしますから、机の横に立って片脚を乗せ、バレリーナのバーレッスンみたいに脚のすじを伸ばすことから始めるといいでしょう。痛みなくまっすぐ伸びるようになったら、雑誌などを積んで高さを増し、脚を置く位置を高くしていきます。私は机の上に分厚い雑誌『美しい着物』を10冊くらい重ねてましたわ。コツコツやっていると、確実に伸びるから、手ごたえがどんどん快感になっていきました。だんだん調子に乗り、座布団が畳の目に沿ってすべるのを利用して、半強制的に脚を開くストレッチもしました。
さて、脂肪との関係について。1日30分くらいストレッチをやっていると、有酸素運動レベルに血流がよくなります。しかもストレッチ後、1時間程度は血流が促進され続けるんですって! だからちょっとした食事制限とこのストレッチを組み合わせれば、相当な運動量に匹敵して少しくらい食べすぎても太りません。激しい運動じゃなくても、汗もバッチリかきますよ。
わきのつけ根は断然「ぶら下がり健康器」がおすすめ。腕のつけ根のストレッチだけでなく背すじも伸びて肩こり解消効果がとにかく抜群! 最近は4,000円前後で売っていて手ごろですから、うちの会社にも置いてあるわ。開脚をサポートするストレッチアイテムを買ったこともあるけど、私には無用の長物でしたね。ダイニングテーブルで、十分だったわ~。まあ、相性もあるし試してみないと自分にはコレ! というものに出会えませんから仕方なしかしら?
とにかく、やせるには「血流の流れをよくすること」「体をやわらかくすること」この2点がとっても大切。体の柔軟性は立ち姿を美しく見せるなんて効果もありますから、印象美人にもなれますよ。
取材・文/木下 頼子