「いろいろなジャンルのレッスンをしていく中で改めて感じたのは、バレエ独特の動きは、体・姿勢をつくっていくのに非常に適している!」そう話すのは、ボディメイク講師の城山珂奈見さん。幼少期から始めたバレエも当時はコンプレックスに悩み辞めようと思ったこともあるのだそう。また、結婚・出産を経て一時期、体調を崩して体もボロボロに...。そんな過去を乗り越え再びバレエに戻った城山さんの体は以前よりも美しくしなやかな筋肉をつくり、疲れを知らない健康的な体になりました。
このエクササイズを行えば、リバウンドはもちろん、たるんだ筋肉が引き締まり、全身が上がる! そう実感した城山さんはこのエクササイズをダイエットに悩む女性のみなさんに伝えたいと『プリエボディ』と名づけました。城山さんのスタジオではどんなレッスンができるのでしょうか。著書をもとにお話を伺いました。
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バレエの動きをとり入れた「プリエボディ」とは?
「スッと軸が通っている姿勢、強靭でしなやかな体。プロのバレリーナを見ると、その佇まいに誰しもハッと見とれてしまいます。このエクササイズでプロのバレリーナのように3回転が回れるようにはなりません。また、180度足が上がるようにもなりません。だけど、多くの女性が憧れるバレリーナのような体に近づくことができます。
あと、このエクササイズはバレエと縁がなかった人、バレエのレッスンにザセツしてしまった人がやりがいを感じながら続けることのできるエクササイズです」と城山さん。
3歳のころからバレエを続けてきた城山さんは、バレエをすることで体の内側が整い、姿勢がよくなる。それにともなって体の不調が改善されるといいます。「プリエボディ」の「プリエ」はバレエの基礎ポーズの名前で一番ベーシックなポーズのことです。ステージで披露されるダイナミックなポーズはかっこいいし「私もやってみたい!」と憧れますが、この形をつくるには基礎ポーズが大切なのです。
ここが違う!「プリエボディ」
たくさんのダイエット法やエクササイズ法があり、運動を始めても「結局続かないから、何も変わらない」などとマイナスなイメージをお持ちの方も多いですよね。そこで従来のエクササイズとの違いを伺いました。
「『プリエボディ』は過度な食事制限、短期的に急激にやせるダイエットではありません。ストイックに鍛える筋トレでもありません。ムリなく続けられて、高い効果の得られるエクササイズです」と城山さん。
また、大きく異なる点が3つあるそうです。
- 姿勢を改善しながら、より効果的にボディラインを整える
たるみや背中のぜい肉、お尻のたるみ…つまりボディラインの崩れは「姿勢の崩れ」が要因です。 - バレリーナのようにしなやかな動きが身につく
バレエの経験がなくても姿勢が整い、シュッと引き締まったボディライン、優雅な動きを身につけることができます。 - マシンや道具・ウエアは一切不要
筋トレとなるとマシンや負荷のかかる道具を必要としますが、プリエボディでは不要です。自分の体があればどこでも朝晩問わず、時間を有効活用しながらトレーニングができます。仕事をしている方はもちろん忙しい主婦の方も続けられます。
では、早速はじめてみましょう!
お腹と背中に効果大「呼吸法」2つ
エクササイズを始める前に共通の呼吸法を行います。エクササイズ中、力んで呼吸を止めてしまう方がいますが、正しい呼吸を行うことで、代謝が上がり、部分やせでなく、締まりのある体をつくります。
腹式呼吸 インナーマッスルを鍛える
- 鼻から息を吸ってお腹を膨らませます。
- ローソクの火を消すイメージで口からゆっくりと細く長く息を吐いてお腹をへこませます。
胸式呼吸 肋骨と背骨を柔らかくし姿勢を整える
- 両手を下部肋骨に当てて、鼻から息を吸った時に下部肋骨が横に広がっていくことを確認します。
- 口から息を吐く時は広がった肋骨が自然と内側へ戻っていくことを確認します。
チェックポイントは、お腹の上に厚めの本を置き、息を吸った時に本が持ち上がるようにします。横隔膜が使えていれば本が上に本上がります。
呼吸法を行うだけでもやせる体につながるんですね!
今後のニュースでは、プリエボディのメソッドやダイエットが続くコツ、エクササイズなどを紹介していきます。
『姿勢を直すだけで全身が「上がる」プリエボディ エクササイズ』(株式会社ユサブル)
撮影/寺内康彦・鷹津敬之・土田サヨコ 文/FYTTE編集部