脚をほっそり美しく見せるためには、脚そのものを引き締めるだけでなく、周辺の部位の筋力アップなども有効です。総合的に脚にアプローチすることで、あなたの脚はすぐには元に戻らない一生モノの美脚になるのです。美脚づくりのプロ・吉永桃子先生に、簡単エクササイズを教えていただきました。
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引き上がったお尻は、脚をスラッと長く見せてくれる
最初に紹介するのは、ヒップアップ効果のあるバレエのポーズ。
股関節の可動域を広げ、太ももの後ろ側を鍛えることで、前ももを必要以上に使ってしまうクセを変えていきます。そして何よりもヒップアップの効果大。
お尻がキュッと引き上がると、「脚の始まりの位置」もアップするため、脚がスラっと長く見えるのです。
<1>
壁などで体を支え、脚をそろえて立ちます。右が軸足となるため、右足の踏ん張りを意識しましょう。
肩の力を抜き、首を長く保ったら、背中の下のあたりに空気を入れるイメージで鼻から息を吸います。
口から息を吐きながらお腹をへこませて背骨を引き上げ、足裏を床に滑らせながら後ろに移動させます。
写真のように足の甲と膝は完全に伸ばして行いましょう。
<2>
鼻から息を吸い、口から息を吐きながらお腹をへこませたら、右脚の付け根から上に引き上げて10回タップ。
このとき膝や足首が曲がらないように意識を向けて。
軸足を踏ん張り、下腹部を引き上げることで背骨を天井に引き上げた状態を保ち、上体を前に倒さないように注意。反対側も同様に。
次は、体の中心部分を意識して行うバレエのポーズ。
上半身を支える筋肉が鍛えられることで、脚によけいな負担をかけない歩き方に導きます。
<1>
体の前でイスの背もたれなどを持ち、脚を閉じて立ちます。この時、足裏は終始踏ん張ったままにするのがポイントです。
かかとをつけたまま、つま先とひざを外側に向けたら、背中の下のあたりに空気を入れるイメージで鼻から息を吸います。つま先と膝は必ず同じ角度に開きましょう。
口から息を吐きながらお腹をへこませ、背骨を天井に向かって引き上げます。
<2>
ひざを外側に向けながら、少しひざを曲げます。
鼻から息を吸い、口から息を吐きながらお腹をへこませたら、ひざを伸ばして1に戻ります。
<3>
鼻から息を吸い、口から息を吐きながらお腹をへこませ、かかとを最大に引き上げ、つま先立ちになります。
つま先立ちの状態で、息を吸い直し、背中に空気を入れ、口から吐きながらお腹をへこませ、背骨を天井に引き上げながら、かかとをゆっくりと下ろしていきます。
かかとが床に着いたら、内ももはペットボトルを挟むようなイメージで力を入れましょう。1に戻り、これを10回。
<これはNG>
お腹の力が抜けると、腰が反ってしまいます。お腹は力を入れてへこませ、背骨も引き上げておくように意識して。
硬くなったお尻をほぐすと、脚の動きがスムーズに
最後は、お尻のストレッチ。
お尻の筋肉が硬くなると、股関節の動きが悪くなるため、脚の血液やリンパの流れが悪くなってしまうのです。
<1>
床に座り、骨盤幅に膝を開いて両ひざを立てます。
上体を少し倒し、指先を後方に向けて体の後ろで手をつきます。
左ひざを曲げて、左足を右ひざに乗せます。
左ひざはしっかり左側に向けます。このとき、右膝が骨盤よりも内側に向かないように注意して。
<2>
手足の位置は変えずに、骨盤を立てます。おへそを左のふくらはぎに近づけるようなイメージで。30秒キープし、呼吸をし続けましょう。反対側の足も同様に。
<これはNG>
正面から見たときに、立てている膝が骨盤より内側に向いた状態で行うのはNG。
骨盤とひざとつま先は正面から見たときに一直線になるように。
続けていくうちに、脚のラインの変化だけでなく、疲れにくさやむくみにくさなども感じられるはず。
そのことが「もっと続けたい」「もっと歩きたい」という気持ちにつながり、あなたの脚をさらに美しく引き締めてくれるはずです!
撮影/徳永徹 ヘア&メイク/斎藤節子 文/馬渕綾子 衣装協力/イージーヨガ