ハイヒールをよくはく、腹筋が弱い、そんな女性に多いのが腰痛です。鏡を見ると、腰が反り返ったペンギンのような姿勢になっていませんか? このような「不良姿勢」を改善するには、お尻を鍛えるエクササイズが有効です。朝、起きがけに取り入れれば、腰痛予防にもなり、1日中、美姿勢を意識できますよ!
現代人の多くが悩まされている腰痛は、骨盤が前傾し、腰が反ってしまう「ペンギン型」の不良姿勢の人に多く見受けられます。お尻の筋肉をうまく使えていない(機能していない)ため、腰に負担がかかっているのです。
不良姿勢が起因となっている腰痛の予防は、正しい姿勢を意識するとともに、お尻の筋肉を鍛えることから。近年のトレーニング界において注目されている、「姿勢」や「動き」にアプローチする「ファンクショナルトレーニング」をとり入れていきましょう。
Contents 目次
寝ながらでOK!「グルートブリッジ」
1)腰幅に脚を広げ、あお向けになって、ひざを曲げます。かかとはお尻に寄せ、すねと床は垂直にすること。かかとを床につけたまま、つま先を浮かせます。
2)息を吐きながら、かかとで床を押すようにして(肩甲骨は床につけたままにする)お尻を持ちあげます。ひざ~肩のラインが一直線になるよう意識しましょう。お尻を持ちあげたら、こぶしでお尻を軽くたたき、力が入って硬くなっているか確認をしてみて!
3)息を吸いながら、お尻を床すれすれまでおろしたら(床につけない)、再び息を吐きながら(2)の姿勢に戻ります。これを10回くり返します。
これはNG!
肩甲骨を床から離してしまうと体が反り返ってしまい、腰に負担がかかります。
また、かかとをお尻から離すと(すねと床が垂直になっていないと)、太ももの前が鍛えられてしまうので注意して。
お尻の筋肉を強化! グルートブリッジ•パワーアップバージョン
両脚でお尻を持ちあげる「グルートブリッジ」のステップアップバージョンです。
基本的の動作は同じですが、片脚をあげ、ひざは90度に曲げた状態をキープします。
2)息を吐きながら、かかとで床を押すようにしてお尻を持ちあげます。ひざ~肩のラインが一直線になるよう意識しましょう。お尻、腹筋に力を入れ、曲げたひざの角度は90度をキープしましょう。
3)息を吸いながら、お尻を床すれすれまでおろしたら(床につけない)、再び息を吐きながら(2)の姿勢に。これを8~10回くり返します。逆脚も同様に行いましょう。
ここで紹介したエクササイズは、お尻と同時に腹筋を強化できます。寝ながら行えるので、朝起きがけの習慣にすれば、1日中お尻周りの筋肉を意識して使えるようになり、ヒップアップにもなりますよ。
撮影/布川航太 モデル・指導/AYAKA(BRAFT)取材・文/平川恵