デスクワークの天敵である、ツラ〜イ「肩こり」。今回は、新宿西口治療院・増田安寿先生が推奨する「肩こり解消体操」をご紹介します。その方法とは、なんと「腕を回すだけ」! しかも時間はたったの「1日4分」! 道具を使わずに簡単にできるので、ぜひお試しあれ!
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腕を回すことで肩まわりの筋肉をほぐす
そもそも、なぜ腕を回すことで肩こりが解消されるのでしょう?
その答えは、肩こりのメカニズムにあります。
「肩こりは、デスクワークなどで同じ姿勢を続けることによって、肩まわりの筋肉が収縮して硬くなっている状態です。そうなると、些細な動きでも大きな負担がかかり、肩が重くなってしまうのです」(増田先生)
この硬くなった筋肉をほぐすために有効なのが「腕回し」です。
「腕を回すという行為には、肩まわりの筋肉や肩甲骨まわりの筋肉・神経を目覚めさせ、血流の流れをよくする効果があります。また、肩こりは体の一部の問題ではなく、全身に関わる問題。今回ご紹介する腕回し体操は、肩関節を動かすことで肩甲骨や骨盤まわりにもよい影響を与えるので、体全体の循環がよくなるんですよ」(増田先生)
全身の循環もよくする「肩こり解消体操」
腕を回すだけの「肩こり解消体操」に道具は一切不要! 立った状態で両腕を広げられるスペースさえあれば、誰でも簡単に行うことができます。以下の手順と増田先生の解説動画を参照しながら、実践してみましょう。
- 立った状態で足を肩幅に開き、つま先を外側に向けます(腰痛のある人は腰に負担がかかる可能性があるため、足の開き幅を小さくしてください)。
- 手のひらを下にして広げ、手首をいっぱいまで反らします。
- 両腕を真横に上げ、肩より高く、そしてさらに背中側に持っていきます。
- 両腕を前に回します(40回)。
- 手のひらを上に向けるように腕を反らして、今度は後ろに回します(40回)。
「前回し40回&後ろ回し40回」を1セットとして、1日2セットが目安。所要時間は1セット2分程度なので、わずか1日4分のエクササイズでOK。「お昼の休憩中に1セット、帰宅後に自宅で1セット」のように、間隔を開けて行うことで効果が高まります。
「ポイントは【3】の状態を正しくキープすることです。肩甲骨を固定したまま腕を動かすと、骨盤も連動して動き出します。肩甲骨と骨盤、人体の主要部位である2つの大きな骨を動かすことによって、全身の循環をよくすることもできます。また、骨盤まわりの動きをよくすると、副次的に『ウエストの引き締め』や『ヒップアップ』などの効果も期待できます」(増田先生)
肩こりに効くだけでなく、シェイプアップ効果も期待できるとは!
一石二鳥の「肩こり解消体操」。肩こりに悩む人も、お腹やお尻のたるみが気になる人も、今日から腕をグルグル回してみてはいかが?
文/松本アグ