暖かくなるにつれてだんだんと薄着になってくる中、気になってくるのがボディライン。ふだんなかなか気づきにくい背中のお肉、ふとしたときに見て大慌て!とならないように今からトレーニングで美背中作りに取り組んでいきましょう。今回は10年以上モデル経験を持つ、パーソナルトレーナーの八木知子さんにトレーニングを伺いました。
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背中を引き締めるローイング
「今回はローイングという種目で、背中の筋肉にアプローチをします。現代人はスマホやパソコンを操作している時間が長く、背中が丸まりがちな毎日を過ごしています」(八木さん)
最近背伸びをしたのはいつのことでしたでしょうか。八木さんの言葉に、ふと毎日を振り返ってみると、背すじを伸ばして姿勢をよくしている時間よりも、猫背になっている時間のほうが長くなっていることに気づきます。
今回は背中の筋肉のひとつ、広背筋を主に鍛えるトレーニング。
広背筋とは、体の背面の多くのところを占める重要な筋肉で、体に対し多くの働きを行います。
上半身の姿勢維持とひねり動作、腕や肩の動き、骨盤の動きを担います。
広背筋の機能低下は背中の脂肪がつきやすくなるだけではなく、姿勢不良や、お腹周りのたるみ、肩こりや腰痛などさまざまな体の不調を引き起こすのです。
使用する100均アイテムはコレ!
今回は、100円ショップで手にはいるトレーニング用の「セラバンド」を使用します。
セラバンドでローイングを行ってみよう
それでは八木さんに、セラバンドを使用した「ローイング」をご紹介いただきます。
<1>
セラバンドを2本使います。足幅を肩幅程度に開き、軽くひざを曲げて座ります。両足それぞれにセラバンドを引っかけ、ひじを伸ばして両手で持ちます。
お腹に力を入れて、上半身をまっすぐに保ちましょう。頭部は背骨の延長線上に置きます。この姿勢がスタートの状態です。
<2>
ひじを曲げて後方に腕を引き上げながら、セラバンドを引っ張ります。
元のスタート姿勢に戻し、20〜30回くり返していきましょう。
<これはNG!>
「このとき、腕だけの力でセラバンドを引っ張らないようにしましょう。
背すじをまっすぐにして、肩甲骨をしっかり動かして広背筋への刺激を感じてください。
力んで肩が挙がり、首をすくめてしまわないように気をつけましょう。背面で肩甲骨を寄せて、肩を下げた状態を維持してトレーニングを行います」
撮影/山上忠 ヘア&メイク/斎藤節子 取材・文/新山夏葵 イラスト/丸口洋平