食生活に気をつけても便秘が改善しないなら、運動で腸を刺激する必要あり! とはいえ、ハードな筋トレをするのはツライ…という人におすすめのエクササイズが、超ラクチンな『8の字美腸エクサ』。動きの鈍った腸を元気に動かしましょう。
Contents 目次
姿勢が悪いと腸の動きが鈍くなる
猫背などの“悪い姿勢”のクセは、腸の働きに悪影響を及ぼすのだそう。
「姿勢が悪いと腹筋力の低下をはじめ、骨盤周辺の筋肉の緊張、ゆがみによる内臓下垂を招いて、腸の動きを鈍くします。これらを改善するには、腰や脚を8の字に動かすエクササイズが効果的です。ひねりと曲線の左右均等な動きによって腸を刺激。それによって、骨盤周辺の筋肉をほぐす、腹筋を鍛える、ゆがみを整えるという3つの効果が得られます。一見簡単そうですが、腹筋が弱いとなめらかに動かすのが難しいもの。継続して行えば、みるみる腸の動きが活発になりますよ」(南青山ラ・フォイーユ主宰・中垣葉子先生)
【8の字エクサで美腸になる理由1】整える
左右均等に動いてゆがみを調整
正しい姿勢で、左右に腰や脚を動かすと、動かしにくいほうがあることに気づきます。これは、体がゆがんでいるサイン。8の字エクサを続ければ、バランスが整い、姿勢もよくなります。
【8の字エクサで美腸になる理由2】鍛える
曲線とひねりでインナーマッスルを強化
8の字エクサは、日常動作にはない、曲線とひねりが組み合わさった動きがポイント。腹斜筋、腹横筋、腹直筋などを効果的に使えます。腹筋が強くなれば、便を押し出す力がアップ!
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【8の字エクサで美腸になる理由3】ゆるめる
なめらかな動きで緊張をほぐす
長時間同じ姿勢をとると、骨盤まわりの筋肉がこって緊張し、血流が悪くなります。8の字のゆったりとした動きを続けると、筋肉のこりがほぐれて血流が改善。腸が活発に動き出します。
やってみよう!8の字エクサ
【基本の8の字エクサ】腰を動かして、腹筋を鍛える
骨盤まわりの筋肉のこわばりをゆるめて血流を改善。腰をなめらかにひねって腸を刺激し、ウエスト、下腹の筋肉を鍛えます。1日何回行なってもOK。
(1)脚を開いてまっすぐ立つ
足を肩幅より少し広く開いて立ちます。両手は腰にそえましょう。猫背にならないように背すじを伸ばし、リラックスして。
(2)腰で大きく8の字を描く
腰を左右に動かして8の字を描きます。ゆったり、大きく動かすのがポイントです。8回×3セット行って。最初はなめらかに動かせなくても、続けていくうちにほぐれます。
<ポイント>
速く動かそうとすると、うまく8の字が描けません。骨盤まわりの緊張をゆるめるように、ゆったりていねいに動かして。
【座って8の字エクサ】日中・仕事の合間に!
長時間座ったままでいると、筋肉が緊張して血流が悪くなります。デスクワークの合間やテレビを見ているときなどは、座って行えるエクサがおすすめ。
(1)イスに座って手で座面をつかむ
イスに座り、両脚をくっつけます。お尻のうしろで、イスの座面を両手でしっかりつかみましょう。猫背にならないように背すじを伸ばして。
(2)足の裏で大きく8の字を描く
足裏を床につけたまま、すべらせるようにして、大きく8の字を描いて動かします。やりにくければ、上体を少しうしろに倒してもOKです。8回×3セット行ないましょう。
<ポイント>
脚だけを動かすのではなく、ウエストを左右にねじることを意識しましょう。お腹に力が入り、腸が刺激されます。
【寝て8の字エクサ】起床後・就寝前に!
腸は、リラックス状態(副交感神経が優位)のときに活発に動きます。朝と夜、ベッドの上で行い、緊張をゆるめましょう。スムーズなお通じを促します。
(1)あお向けになり両ひざを曲げて引き寄せる
あお向けに寝てリラックスします。両腕は左右に伸ばして手のひらを床につけましょう。両脚をそろえて両ひざを立て、お腹側に太ももを引き上げます。
(2)ひざで大きく8の字を描く
両脚をそろえたまま、ひざで大きく8の字を描くように動かします。ウエストを左右にしっかりひねりながら、ゆったり動かしましょう(脚だけを動かさないで)。8回×3セット行います。
<ポイント>
お尻上げて8の字に動かすと、下腹の筋肉がしっかり使えます。また、お尻を動かすことで、骨盤まわりのこわばりがゆるみます。
監修/中垣葉子、取材・文/掛川ゆり、撮影/中村淳