寝ている間にむくみを解消し、やせやすい体を作るためには、早く寝ることが大切。メディカルトレーナーの岩井隆彰さんによると、22時には寝ることを心がけるとよいそうです。むくみ解消メソッドで5日だけでボディラインが変わると評判の岩井さんのメソッドから、寝る前につまりやむくみを取るマッサージ&ストレッチをご紹介。岩井さんの著書『モデルが撮影前にしている5日だけトレーニング』からお届けします。
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「睡眠時間」より「就寝時間」を意識する
睡眠の重要性は、みなさん少なからず理解されていることでしょう。
ちなみに、あなたは何時に就寝しますか?
もちろん、ライフスタイルによって回答は分かれることでしょう。しかし、睡眠の質もさることながら、就寝時間が非常に大切だということを忘れてはなりません。
就寝時間を変えるだけで、胃腸の働きを効率よく活性することができますし、自律神経の乱れも整いやすく、さらには美肌効果も期待できるのです。ちなみにMALIA.は、毎晩21時過ぎには寝ているそうです。この早寝こそ、大切なポイントとなります。
胃腸と副交感神経の活動が活発となる時間を重ねた深夜0時から2時までが体のゴールデンタイム。
ゴールデンタイムに入った体は全身に栄養を運びやすくなり、体内にある炎症も取り除いてくれます。すると自然とむくみも取れやすくなるのです。
ですから、この時間までに深い睡眠に入っていることが望ましいのです。合計の睡眠時間を増やすというより就寝時間をできるだけ22時までにするように心がけて下さい。
夜はむくまない体を作る
睡眠前に行うストレッチが睡眠中のカロリー消費に大きく影響してきます。
夜は1日の疲労をリセットし、睡眠に向けて自己免疫力を最大限に引き上げる準備の時間ととらえてください。
ここでは、上半身のつまりを流すマッサージと、下半身のむくみを流すストレッチをご紹介していきましょう。
上半身のつまりを流す お風呂マッサージ
左の乳房の下から左手を添えます。親指と人さし指との間の股部分を当てるようにしながらセットします。
1 左手で左の乳房を斜め上に持ち上げ、右手でそれを下から支えます。
2 左手はわきから中心へ向かって、 右手は上に向かって、 両手とも力を入れて 右斜め上に、力が向かうようにグーッと圧をかけます。30秒キープします。
3 反対側も同様に手を替えて行います。
出産経験にかかわらず、乳腺が詰まってしまっている女性はたくさんいます。 ここが詰まると上半身の血液の流れを阻害しますから、やわらかく刺激して流してあげるマッサージです。
とくに寝る前に行うと睡眠中の代謝が上がります。詰まりがとれると、顔、首などのむくみ、肩から腕にかけてのむくすみも改善されますから、回数を重ねることで手首まわりや手の甲などもすっきりします。
下半身のむくみを流す 寝る前のストレッチ
床にひざ立ちになり、左の足を前に伸ばし、つま先を上に向けます。
1 右手で左足のすねを30回、足の甲は足の小指に触れるように 30回こすります。
2 ふらふらしてしまうときには、 壁を支えに利用してかまいません。 伸ばしたひざが曲がらないように注意しましょう。
3 脚と手を替えて、反対も同様に行います。
このトレーニングでは、下半身の裏側全体の筋肉を伸ばすことで、むくみにくい体を作ります。
睡眠時であっても心臓が動き続けているのと同じように、全身の筋肉や血管もポンプ作用により動き続けています。
そのため、寝ている間の代謝をいかに効率よく上げるかが、やせやすい体づくりの重要なポイントになります。
理想は、寝る前と起きた後で、400g以上、体重が減っていること。これだけ減っていれば、筋肉と血管のポンプが正常に機能して、代謝が進んでいる可能性が高いのです。
文/庄司真紀
参考書籍
岩井 隆彰 (著), MALIA. (著)『モデルが撮影前にしている5日だけトレーニング』(大和書房)
MALIA.
1983年2日1日生まれ。横浜出身。パキスタン人の父と日本人の母を持つハーフモデル。現在はモデル・タレント活動をする一方、株式会社Anela代表取締役社長として、ファッションブランドのディレクター、美容サロンを経営。ブラジリアンワックスを普及すべく、一般社団法人国際ワックスコンソーシアムを立ち上げ、現在理事長。2002年19歳で初めて出産、以降プライベートでの様々な経験を経て、2018年35歳で4人目を出産。今もなお、日々新しい事に挑戦し続けている。