日本でも知られるようになった「膣トレ」。フランスでは産後は産婦人科医が「膣トレ」の処方箋を出し、ほぼ100%が膣トレをするそう。人気テレビ番組でも女性に関心のあるニュースとして「膣トレ」が頻繁に話題に上るほど。フランス式膣トレの基本は膣呼吸です。骨盤底筋の3つのパーツを意識しながら深い呼吸をするだけですが、この「膣呼吸」が効果てきめん!
今回は、ベルジェロン容子さんの『フランス式 1分膣トレ くびれ 腹凹 若返り 思うまま!』(学研プラス)から、膣呼吸の方法についてお伝えしましょう。
Contents 目次
「膣呼吸」で腹部のインナーマッスルが刺激される
フランス式膣トレの基本は、空気をたっぷりと体内に取り込み、息を吐き出すときに膣から上へ上へと空気を押し出すようにしながら膣を動かす「膣呼吸」です。
まず膣まわりを3パート[前・中・後ろ]に分け、意識をしながら呼吸をします。どのパートでも吐きながら強く膣を動かすのですが、そのとき同時に腹部のインナーマッスルも刺激されます。
特にお腹の引き締めをサポートするのが、ガードルのようにおなかを覆う腹横筋や、骨盤と太ももをつなぐ大腰筋や腸骨筋。
膣から息を吐き出すときに内臓も上へと引き上げられ、同時にお腹まわりの体幹の筋肉やろっ骨まわりの筋肉も中心に寄せられます。そのため、下腹が凹むとともにくびれをつくる力が高まります。
また、吸うときは大きくたっぷりと胸やお腹に空気を送り込むように意識しながら、膣は脱力します。この緩急が筋肉を育てるサポートになるのです。
フランス式「膣トレ」の基本・膣呼吸
まずは膣の動きを意識しやすいようにあお向けになります。
かえるの形に脚を開いたら、自分なりの深呼吸を3回。
次に、息を吸いながらもお腹やわき腹に空気を送るつもりでたっぷりふくらませたら、ゆっくりと吐き出し、お腹をペタンコにする腹式呼吸を3回行います。 呼吸のリズムをつかめたら、膣を3つのパートに分けてそれぞれ動かしながら、深い呼吸をくり返して膣呼吸を!
【膣まわりを後ろ・前・中の3つに分けて意識しながら呼吸する】
1 膣の後ろを意識して行う<膣スクイーズ>
まずは膣の後方、お尻の穴に意識を向けます。
お尻の穴をペットボトルのふたに見立てて、それを回しながら閉めるイメージで、膣の後方をスクイーズします。息を吸って、ゆっくり吐き出しながらふたを閉めていきましょう。
2 膣の前方を意識して行う<膣ロック>
次に膣の前方、尿の出るあたりを意識します。 尿の出る部分にストローがついているとイメージしましょう。1度息を吸って、息を吐きながら 下から上に向かって一気に水を吸い上げて、その状態で膣をロックします。
3 膣の中ほどを意識して行う<膣エレベーター>
最後に1と2の間、経血の出るあたりを意識します。まずは膣をエレベーターに見立て、膣の左右の分け目を扉だとイメージします。大きく息を吸って、吐きながら膣の左右の扉を中央に寄せるようにしっかりと閉じたり開いたりする動きを何度か行います。
次に扉の閉まったエレベーターの箱をイメージして膣を締め、息を吐きながら、体の中心に向かって上昇させていきます。
この膣まわりの前・中・後ろの の3つのパートを意識しながら呼吸をくり返します。リラックスしてやってみましょう。
膣呼吸の動きのように普段の生活の中でも膣を引き上げる意識を持ちながら生活することで、 お腹ぽっこり解消やたくさんの不調の悩みを解決してくれます。
さらにこの「膣呼吸」に動きのあるエクササイズをプラスするのが、膣トレです。次回、日常で取り入れやすい膣トレをご紹介します。
文/庄司真紀
もっと、フランス式の膣トレを知りたい人はこちらをチェック!
ベルジェロン容子『フランス式 1分膣トレ くびれ 腹凹 若返り 思うまま!』学研プラス
著者
ベルジェロン容子
ヨガをベースとしたパーソナルトレーニングを行う。フランスやアメリカで活動。フランスで出産後、フランス式膣トレ「レエデュグシオンデュペリネ」に出合い、それを取り入れた独自メソッドを開発。3児の母。
監修
松村圭子
成城松村クリニック院長。日本産科婦人科学会専門医。広島大学医学部卒。同大医学部産婦人科学教室を経て現職。テレビや雑誌などの医学監修や出演でも活躍。