韓国で話題沸騰の「家トレの女神」ことバベバニ(カン・ヒョンギョンさん)。インスタグラムのフォロワー数は47万人を誇り、数々のスポーツ&ヘルスブランドの広報大使を務めるまでに。サクセスストーリーの始まりは大学卒業後、働き過ぎで健康状態が悪化、人生に対する意欲も低下していたとき。本来の自分をとり戻す契機となったのが「運動」でした。今回は、トレーニング法をまとめた初の著書『バニトレ! バベバニの奇跡の10日間ダイエット』(PHP研究所)からお伝えしていきます。
Contents 目次
炭水化物中毒女子のダイエット物語
学生時代、キムチだけをおかずにごはん3杯を軽く平らげ、デザートとしてパンやラーメン、お菓子を食べるという炭水化物中毒女子だったというカン・ヒョンギョンさん。「下半身太り」が大きなコンプレックスでした。
18歳ごろからダイエットを始め、少食とリバウンドによる暴食をくり返し、一時は46kgまで体重が落ちたものの、上半身がやせたため下半身が目立ってしまう結果に。そのうえ心身ともに不健康でした。
「大学卒業後はグラフィック・デザイナーとして働きましたが、ハードワークに加え、運動不足で、自然と太っていきました。仕事のストレス、崩れていく体形、落ちていく体力…。そのうえ感情の起伏も激しくなり、それはそのまま矢となって家族に向けられました。もともとの片頭痛に加え、少しでも無理をすると過敏性腸症候群まで患い、本当につらい会社員生活でした」(カン・ヒョンギョンさん)
「あと10年働いたとしたら私は幸せになっているだろうか、それとも今みたいに不幸せだと感じているだろうか?」と自問し、退職。退職後はまずは自分の健康をとり戻そうとフィットネスクラブに 3か月間、登録しました。
「1日も休まず、何かに打ち勝とうとしているかのように運動にのめり込みました。すると、心も体も健康になり、1日の始まりが楽しくなりました。楽しいだけでなく、“運動” を専門的にやってみたいという気持ちになったのです。“私が味わったこの感覚、このエネルギーをほかの人たちにも伝えてあげたい”と心を決め、すぐ両親に話しました」
運動を続ける日々で、むっちりしていたお尻と太もものラインは、お母さんもびっくりするほどすっきり。でも何よりいちばん変わったのはマインドでした。
「どんなにストレスを受けてつらいときでも、数時間、集中して汗を流せば、“えいやっ!”とすぐに乗り越えられる、前向きな気持ちをもつようになりました。小さなことひとつにも大きな達成感を感じる、明るく堂々とした女性に生まれ変わったのです」
約5年間のフリーランス講師生活を経て、現在は全羅北道(チョルラプクト) 全州(チョンジュ)市にピラティスセンターを構え、会員の方々のケアをしながらヘルシーライフを紹介しています。
バベバニの美肌と食事のQ&A
SNSでカン・ヒョンギョンさんに送られるファンからの質問。そのなかから美肌と食事についてリプライしていきます。
Q1 運動するとき、お化粧は全然しないんですか?
A ふだん、会員のみなさんをお迎えするときはフルメイクをすることが多いです。でも、化粧をして運動してもいいのかと聞かれれば、答えははっきりと「No!」です。
運動時に出た汗や老廃物が化粧品とともに毛穴をふさいで、トラブルが起こりやすいからです。そのため、私も汗をたくさんかくプライベートな運動のときは、肌を覆うファンデーションなどはほとんど使いません。主に日焼け止めをしっかり塗って、コンシーラーでクマやシミをカバーし、眉とリップのメイクだけをします。
基礎化粧品は化学成分の入っていない無添加のものを選んでいます。仕事柄、汗をかいてもすぐにシャワーを浴びることができないので、顔にトラブルが出るようになったんです。トラブル解消にいいとされるものはひと通り試してみましたが、無添加の化粧品が私にはベストでした。毛穴がふさがれないように運動後はすぐにぬるま湯で洗顔し、化粧品をすべて無添加のものに変えてからは、吹き出ものができてもすぐ治るようになりました。
Q2 ふだん、どんなものを食べているんですか?
A 朝は簡単に済ませます。目玉焼きと無添加ジュースを組み合わせたり、バナナとかぼちゃ、黒豆、牛乳をミキサーにかけたものを飲んだり。1日に1食は米飯を食べます。
炭水化物が大好きなので昼食には必ずごはん! テンジャンチゲ(訳注:肉や魚介類、野菜などを煮込んだみそ鍋)定食、キムチチゲ定食、ビビンバなど、とにかく米飯類を食べます。ただ食べたいものを食べることもありますが、一応、自分なりにカロリー低めのものを選ぶようにしています。
たとえば、炒飯ではなくビビンバを、韓国式トースト(訳注:マーガリンをひいた鉄板で食パンや卵、ハムなどを焼いて、サンドしたもの)ではなくサンドイッチを選び、ラーメンを食べる場合は玉ねぎやもやしなど、野菜をたっぷり!といった具合に。間食に食べるのはアーモンドなどのナッツ類、ゆで卵、ドライフルーツ、市販のサラダなどです。夕食はたんぱく質中心の食事を心がけていて、よく食べるのは鶏のむね肉。低カロリーのココナッツオイルでパプリカや玉ねぎなどと一緒に焼いて食べます。
運動を通して本当の幸せを見つけたカン・ヒョンギョンさん。
ヘルシーな食生活や美容法にも注目が当たっています。
次回はカン・ヒョンギョンさんのカッコイイと評判のボディラインをつくった美脚エクササイズをご紹介します。
文/庄司真紀
바베바니의 슬림핏 다이어트 by Hyun Kyung Kang
ⓒHyun Kyung Kang, 2019
Originally published by The Dong-A libo, in Korea.
All rights reserved.
参考書籍
カン・ヒョンギョン著『バニトレ! バベバニの奇跡の10日間ダイエット』(PHP研究所)