30代半ばを過ぎた第二子出産後にピラティスを始めた、タレントの優木まおみさん。続けていくうちに、インストラクターの資格を目指すようになり、昨年ついに資格を取得。連載2回目の今回は、なぜ教えたいと思うようになったのか、実際に教える立場になってどんなことを感じているか、優木さんに伺いました。
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高まっていった「もっと知りたい」「いいものをシェアしたい」という気持ち
昨年の秋、優木まおみさんは「basiピラティスインストラクター」の資格を取得。ピラティスのスタジオに「通う」だけでなく、「教える」ことができるようになりたい、そう思うようになったのはなぜなのでしょう。
「自分自身でもピラティスの効果は感じていましたが、仕事の現場で『体が変わってきたね』と言われることが多くなり、『ピラティスってすごい。もっともっと知りたい!』という気持ちが強くなりました。そして、くわしくなってシェアしたい、ピラティスをやる人、『いい!』って思う人を増やしたいと思うようになったんです」
100回通い、ピラティスへの思いは本物だと確信
ところが、優木さんは資格取得のためのコースに通うにあたり、自分自身に条件を設けます。
「インストラクターを目指すほどピラティスにハマっているのか、自分に対してまだ疑問があって、『100回通ったら、これはもうハマっているってことだろう』と考えました。それから100回通い、ピラティスへの思いを確信してインストラクター養成コースに通い始めました」
教えることで自分自身もアップデートし、体もスッキリ
そして、公私ともに忙しい日々のなか、実習と実践の厳しい規定をクリアして資格を取得。現在、月8回のペースでクラスを受け持っています。
いま、実際に教える立場になり、インストラクターとして意識していること、感じていることはありますか?
「ピラティスの基本を行えるようになることはとても大事ですが、ピラティスのよさを感じるためにも、まずは続けてもらいたいと思っています。そのためには、レッスンのなかに『この動きにチャレンジしてみましょう!』とエンタメ要素を入れてみたり、五感を敏感にするためにBGMを工夫したり。教えることで、自分自身の知識や動きもアップデートできていると感じますね。ピラティスの時間をとらなくても、レッスンを終えると私自身の体もスッキリ。うまく生活のなかに組み込めているかな、と思います」
ピラティスの呼吸法にチャレンジ!
今回は、ピラティスをより効果的に行ううえで重要となる呼吸法を教えてもらいました。
「ピラティスの呼吸は胸式呼吸です。ろっ骨と肺を広げてたくさんの空気を吸い込むことで、血流や集中力がアップ。同時に、インナーマッスルを鍛えることができます」
◇呼吸法
一度息を吐き切って準備をします。
息を吐くと横隔膜が自然と引きあがってそれと同時に骨盤底筋も引き上がります。その状態を維持しながら鼻から息を吸います。お腹をふくらませるのではなく肺とろっ骨を大きく広げ、肺にたくさんの空気を入れましょう。胸側だけではなく、背中側も広げるイメージで。
息を吐くときはろっ骨を閉じ、肺をしぼませて、口から息を吐きます。肺のなかの空気を吐き切ることを意識しましょう。
<POINT>
骨盤底筋群とともに内臓を引き上げるように意識し、内臓を高く持ち上げたまま呼吸をするイメージです。
次回は、ピラティスの特徴や効果について、初心者にもわかりやすくお話いただきます。
撮影/山上忠 ヘアメイク/山形栄介 取材・文/馬渕綾子