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ヨガやピラティスがいい!? 専門医が教える、いびき対策のために改善したい「3つの生活習慣」
「寝ても疲れがとれない人」は、もしかしたらいびきをかいているせいかも⁉︎ 毎晩のようにいびきをかいているなら、放置するのはキケン。さまざまな病気の引き金になりかねないからです。今回は、睡眠専門医の白濱龍太郎先生の著書『睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法』から、いびきと生活習慣についてお伝えしていきます。
Contents 目次
肥満はいびきを連れてくる
いびきの原因のすべてが肥満にあるわけではないものの、太っている人が圧倒的にいびきをかきやすいのは事実。
「無理のないダイエットで、少しでも体を動かしたほうが、いびきの改善に結びつくことはたしかです。具体的にいうと、呼吸法を強く意識したヨガやピラティスがオススメ。これらは副交感神経を優位にし、心地よい眠りをもたらす働きをしてくれますので、寝る前に行うと効果的でしょう」(白濱先生)
お酒はいびきを引き寄せる
お酒は筋肉をゆるめる働きがあり、気道を狭くしたり、舌根沈下をもたらす原因になります。
「お酒の飲み過ぎはいびきの大敵です。お酒を大量に摂取すると、リラックスを通り越して筋肉が弛緩しきってしまうからです。首まわりの筋肉がゆるみ、のどの気道が狭まります。舌や口蓋垂(こうがいすい)の筋肉がゆるみ、舌根沈下が起こりやすくなります。そうなれば当然、ふだんいびきをかかない人でも、いびきをかいてしまう状態になるわけです。いびきをかきたくなければ、深酒、大酒はご法度。これを肝に銘じてください」
禁煙は、いびき卒業の近道
たばこはいびきにも深く関係しています。
「たばこがいびきを増幅させる原因は、睡眠中に体内のニコチン濃度が高まることにより鼻詰まりを起こし、口呼吸主体になってしまうため。たばこを吸わない人に比べ、日常的に吸う人のほうがいびきをかきやすいという研究結果がしっかりと出ています。そればかりか、喫煙者のまわりの人も、受動喫煙によって、いびきをかく確率が高まる傾向にあることが明らかになりました。家族のためにもたばこは極力控えましょう」
1994年にアメリカの研究チームが発表した、約800人を対象とした調査報告によると、喫煙者のほうがいびきをかく割合が2.29倍多かったそうです。さらに、たばこを吸う本数が多い人ほど、いびきをかきやすくなるというデータも。
いびきを常時かいている人はこのような生活習慣を見直してみましょう。いびきが軽減されることで睡眠の質が上がり、生活も変わっていくはずです。
文/庄司真紀
参考書籍
『睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法』(アスコム)