何もしていないのに40歳で35歳に見える人と45歳に見える人では、10年の差があり、これは大きな違いといえます。これは日々の努力の賜物というより、遺伝子のせいかもしれません。遺伝子カウンセラーの植前和之さんによると、日本人の5人に3人は「老化しやすい人」だそう。こういう人は抗酸化能力を高める生活をしたほうがいいのです。今回は、植前さんの著書『自分の遺伝子がわかる本』からご紹介していきます。
Contents 目次
年寄り遺伝子の傾向をチェック
あなたがどんな「年寄り遺伝子」をもっているかをチェックしてみましょう。
【Check list】
1 シミやシワができやすい
2 化粧品を変えると肌が荒れる
3 年齢より老けて見られることが多い
4 同年代より白髪が多い
5 同年代の人より近くのものが見えづらくなったのが早かった
※1つも当てはまらない人はAタイプ、1つでも当てはまる人はBタイプです。
【結果は…】
・Aの人(39%)…老化しにくい遺伝子
酸化に対する抵抗力が強いので、老化現象が遅くなる
・Bの人(61%)・・・老化しやすい遺伝子
酸化に対する抵抗力が弱いので、老化現象が早くなる
(パーセンテージは日本人の何%が該当する遺伝子をもっているのか植前さんのデータに基づき、示したもの)
老化しやすい人は食生活で対抗!
Aの「老化しにくい遺伝子」は抗酸化能力が高いタイプ。以下のような特性があります。
・酸化に対する抵抗力が強い
・年齢より若く見られる
・どんなタイプの化粧品でも肌が荒れない
・同年代と比べると白髪が少ない
Bの「老化しやすい遺伝子」は、加齢とともに酸化現象が起きやすく、見た目にも体内にも変化が現れます。以下のような特性があります。
・酸化に対する抵抗力が弱い
・年齢より老けて見られる
・シミやシワができやすい
・化粧品を変えると肌が荒れる
・同年代と比べると白髪が多い
老化の原因となるのは活性酸素。老化しやすい遺伝子の人は酸化させない生活を意識する必要があります。
植前さんは「活性酸素が必要以上に増える要因はさまざま。加齢だけでなく、ストレス、動物性脂肪のとり過ぎ、食品添加物の摂取、不規則な生活、過度の飲酒、喫煙、大気汚染なども体をサビつかせます」と話します。
さらに「運動も激し過ぎると活性酸素を増やすことになります。たとえば1回のフルマラソンでふつうの生活の1年分の活性酸素が発生するといわれています。抗酸化対策をしていなかったり、老化しやすい遺伝子のもち主だったりすると、それだけで一気に体がさびついてしまします」とのこと。
まずは酸化しやすい環境をできるだけ減らし、食生活から老化を食い止めましょう。抗酸化力のあるビタミンC、ビタミンE、ビタミンAを積極的にとります。そして、野菜や果物に含まれているポリフェノールやカロテノイド、含硫化合物などのフィトケミカルも細胞の修復を行うことが明らかになっています。
次回は疲れやすさの遺伝子チェックについてご紹介します!
文/庄司真紀
参考書籍
『自分の遺伝子がわかる本』(アスコム )