いよいよ本格的な暑さを迎えましたね。とくに今年は、自粛生活によって体が暑さに慣れていなかったり、マスクをつけての外出でいつもよりも熱中症のリスクが高まったりしていて、ふだんよりも慎重に暑さ対策をしておきたいところ。そこで食のプロである管理栄養士の金子あきこさんに、ご自身が実践する暑い季節の食事と生活について伺いました。
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朝ごはんはとっても大事。雑穀ごはんとおみそ汁で始まる1日
熱中症対策と夏バテ予防のために、朝ごはんには雑穀ごはんとおみそ汁を必ず食べます。雑穀ごはんから糖質をみそ汁から塩分をとります。朝は特にエネルギー源が枯渇しているため、きちんと補給しなくては夏バテの原因にもなってしまいます。
食欲のない朝は冷たいおみそ汁を食べます。おみそ汁は昨晩の残りものです。冷蔵庫で保管していたものを温めずにそのまま食べるだけ。冷たいと食欲がなくても食べやすいのですが、さらに食べやすいように冷えたトマトやみょうがを加えて、味にメリハリをつけることもあります。紫外線が強い時期ですから、抗酸化作用のあるトマトやかぼちゃ、にんじん、小松菜など色のついている野菜も意識してとっています。
バテないために、暑いときだからこそ食べる
昼ごはんと夜ごはんは、白ごはんを中心に肉や魚などのたんぱく質、野菜類をバランスよく、食べる量が減らないように注意しています。
暑い日はさっぱりした冷たいものや麺類などで済ませがちですが、冷たいものが増えると胃腸が弱って食欲が落ち、バテやすくなります。また冷たい麺類だけでは栄養が偏ってしまいます。主食がそうめんのときも肉類や野菜をプラスして偏らないようにしています。夏場は特に主食+主菜+副菜を組み合わせ、温かいものを食べるよう意識しています。
湯船に必ずつかる
外出先から帰ってきたらまずお風呂に入り疲れを取ります。湯船に浸かることで体の芯まで温まり、体の傷ついた細胞を修復してくれるたんぱく質(ヒートショックプロテイン)が活発になります。お風呂から出ると肌ケアやドライヤーで髪の毛を乾かしている間に、たくさん汗をかきます。体温調節をじょうずに行うために汗をかくことは熱中症対策にも大切です。汗をかいたあとはしっかり拭きとって、お部屋で涼みます。