難しい知識が必要というイメージの薬膳ですが、じつは身近な食材で簡単に実践できます。なんとなくそのときの気分で選びがちなコンビニ食も、使われている食材に注目して目的に合わせて選ぶと、あっという間に薬膳メニューに。キムチ料理+ねぎで、夏冷えを解消して免疫力もアップして。
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夏こそ「隠れ冷え性」に要注意!
暑いからといって、冷たいものを食べたり飲んだり、薄着で出かけたり、建物の中は冷房が効きすぎていたりと、夏は気づかないうちに体を冷やしてしまいがち。
「夏は、隠れ冷え性が多いんです。暑くて冷えていることに気づいていない人も多いので、意外と注意が必要。冷えているなと感じたら、体を温めてくれる食材を積極的に選びましょう」
夏冷え対策、免疫力アップしたいときは…【キムチ料理+ねぎ】
キムチ料理に使われている唐辛子は、強力に冷えを飛ばしてくれるので、すぐに体を温めたい!というときにおすすめです。発散の力を持つ「辛味(しんみ)」の食材、ねぎをトッピングすることで、さらに温め効果がアップします。
また、キムチには植物性乳酸菌が豊富で、腸内環境を整えてくれる働きも。テキストテキスト免疫力をアップしたり、肌を健やかに保ったりとうれしいことばかりです。
<冷え対策と免疫力をアップするためのワンポイントアドバイス>
暑くてジメジメとした夏は、汗をたくさんかきますが、かきすぎるのは「気」が不足している証拠。「気」は、引き締める働きを持っていて、毛穴を引き締める、排泄物を出すか出さないかも「気」の作用です。汗が止まらなかったり、鼻血が出たり、不正出血したりするのも「気」が不足しています。「気」不足にならないためにも、冷えを解消したり免疫力をアップしたりと、日常で気をつけることが大切です。
室内外の温度差や湿気で体調を崩しやすい夏。体調の小さな変化に気づいて、コンビニの食事選びに気をつけるなど日々のケアで乗り切りましょう!
イラスト/伊藤ハムスター 文/高野瞳