変幻自在の演技力でどんな役にもなりきり、映像や舞台で独特の存在感を放つ女優・麻生久美子さん。飾らない美しさだけでなく親しみやすい人柄も魅力の彼女に、年齢を重ねるごとに深まるキレイの秘密を聞きました。
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女優業は体力勝負。不調は“冷えとり”で改善しています
映画『カンゾー先生』でのデビュー以来、映像界や舞台になくてはならない存在として活躍を続けている麻生さん。女優業は華やかに見えて実は体力勝負のお仕事で、気づけば自他共に認める「健康おたく」になっていたそうです。
「体に不調を感じたらすぐにインターネットで検索をかけて、オーガニックな健康食品やお茶など、体によさそうなものを見つけてはちょこちょこ試しています。長く続くものはあまりない中で、2年前から飲み続けているのがお湯にといて飲む梅肉エキスです。飲むと血行がよくなり体がポカポカするので気に入っています。今日は疲れたな、と思ったら夜寝る前に飲んだり、気合いを入れてがんばるぞ!という日は朝から飲みます。胃が痛いときも胃薬代わりにそれを飲むと、わりとすぐ治るんです」(麻生さん)
食欲不振やなんとなくだるいなど、日々の不調を改善するには「体を温めるのがいちばん!」とのこと。
「2012年に上の子が生まれたあと、産後の体の不調が続いたことから“冷えとり”を始めました。もう6年近くになるので、いちばん長く続いてる健康法はそれかもしれない。普段はシルクの5本指ソックスと綿のソックスを交互に、基本4枚重ねばきしています。さらにシルクのレギンスも2枚重ねではくと、脚が冷えにくくてもう~幸せ。今ではそれが当たり前になっているので、お仕事の現場でソックスを脱いだときに寒いこと! 快適すぎて脱げなくて困ってます(笑)」
心身を健康に保つには運動もしたほうがいい
運動も水泳やピラティスなどこれまでさまざまなことにトライ。好奇心旺盛であることも、キレイの源泉のひとつのようです。
「私は腰痛持ちなので、腹筋と背筋を鍛えて体幹を整えることで軽減させています。年齢を重ねながら元気に仕事をしていくには、運動もちゃんとしておいたほうがいい。一般的なジムでやる筋トレはずっと続けていますが、最近ちょっと筋トレを休んでいたときに試しにヨガをやってみたらすごく面白かったので、これは続けたい!と思いましたね。それと、今興味津々なのが太極拳です。都内にすごくいい先生がいるらしいと噂に聞いたので、さっそくネットで検索して(笑)行ってみたいと思います」
そんな麻生さんが5月から、約2年ぶりの舞台『市ヶ尾の坂-伝説の虹の三兄弟-』(作・演出:岩松了)に出演。インタビュー後編では舞台のことに加え、舞台中の体づくりや地方公演でも欠かせない健康グッズについて伺います。
(プロフィール)
あそうくみこ●1978年6月17日生まれ。千葉県出身。1998年に映画『カンゾー先生』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。以後、ドラマ『時効警察』(’06、’07)、映画『モテキ』(’11)など数々の作品に出演。’09年には岩松了作・演出『マレーヒルの幻影』で初舞台を踏み、『断色』(’13)、宮藤官九郎と夫婦役を演じた『結びの庭』(’15)などに出演。2018年9月に映画『散り椿』の公開が控える。
(舞台情報)
『市ヶ尾の坂-伝説の虹の三兄弟-』
東京公演5/17~6/3(本多劇場)、宮城公演6/5、福島公演6/7、大阪公演6/9、10、富山公演6/12、愛知公演6/14、15、静岡公演6/17
●公演チケットは、3/10よりチケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、Confetti(カンフェティ)、本多劇場で取り扱い
<スタッフクレジット>
・メイク/ナライユミ(英字:Yumi Narai)
・スタイリスト/井阪恵(英字:Megumi Isaka)<dynamic>
・取材・文/浜野雪江
・撮影/我妻慶一