健康を意識して生活している人でも、突然やってくる予測不能な不調や症状に困ってしまうこともありますよね。月に一度の生理痛、何か月ぶりかに突然できた口内炎などを解決する緊急のお助けツボを覚えておくと、いつでもどこでも少し安心材料が増しますよ。さっそくチェックしていきましょう。
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生理痛をやわらげるツボ「曲骨(きょっこつ)」
月に1度やってくる生理。毎月のこととはいえ、あのお腹の痛みに慣れることはありませんよね…。「お腹が痛くて何もしたくない…」そんなときに押したい緊急ツボがこちら。
ツボ:曲骨(きょっこつ)
<ツボの位置>
おへそからまっすぐ下に下り、恥骨とぶつかる点に位置するツボ。親指で背中側に向かって垂直に押します。強く押しすぎないように気をつけましょう。
※本当に生理痛がツライと感じるときにはムリをせず、薬を服用したり、病院に行きましょう。
困った! 二日酔いのだるさを解消するツボ「太衝(たいしょう)」
楽しい飲み会でついつい酒豪モードに突入。しかし、翌朝に待ち受けていたのは二日酔い地獄…。「今日は大事な会議があるけど大丈夫?」なんて言われたらもう、顔面蒼白! そんなときには、肝臓の働きをアップ。解毒をスムーズにし、二日酔いのだるさを解消するツボをとり入れてみて。
ツボ:太衝(たいしょう)
<ツボの位置>
足の親指と人さし指の骨の間をかかとに向かって指でなぞっていき、指が止まる骨の合流点に位置します。
お腹からSOS! 急な腹痛に困ったら「手の三里(てのさんり)」
冷たいものを食べたり飲んだりし過ぎたのか、なんだか急な腹痛が…。家のトイレに引きこもっていられる日はいいけれど、出かけ先やオフィスでの突然のピンチは相当困るもの。そんな急な腹痛に効くツボは「手の三里」。胃腸の不調のほか、肩こりや自律神経の調整にも効くツボです。
ツボ:手の三里(てのさんり)
<ツボの位置>
ひじを曲げるとできる横ジワから、人さし指、中指、薬指の指3本分手首側で、手の甲側にあります。
このあたりを押してみて、一番イタイところが手の三里です。
痛くて食事が楽しめないなんてイヤ! 口内炎に効くツボ「地機(ちき)」
「待ってました、週末!」と1週間がんばったご褒美に今日はパーッとごちそうを食べるはずが、今朝からできた口内炎が痛くて気になって仕方がない。そんなちょっぴりツイてない日もあるかもしれませんが、メソメソする前に口内炎に効くツボを押してみて! 地機は、口内炎やのどの痛みなど、粘膜系の症状に効くツボです。
ツボ:地機(ちき)
<ツボの位置>
内くるぶしからひざまでの長さを3等分したとき、ひざから1/3下った骨のキワに位置。とくに痛いところを親指でグリグリと指圧しましょう。
こんなときに勘弁してよ…しゃっくりを止めるツボ「天突(てんとつ)」
映画館などの静かな場所や、ロマンチックなシーンで突然しゃっくりが止まらなくなってしまった! そんな経験はありませんか? あまりにも突発的にやってくるしゃっくりですが、対策のしようがないのは困りもの。せめて、しゃっくりを止める方法が知りたい! 今回は、そんなときに使えるツボ「天突」をご紹介します。天突は気道を広めて、のどの通りをよくするツボです。
ツボ:天突(てんとつ)
<ツボの位置>
鎖骨と鎖骨の間のくぼんだところにあります。デリケートな部分なので強い力で押さないように注意して中指の先で押しましょう。
日常におけるさまざまな困ったシーンで、緊急ツボを役立ててみてくださいね!
<ツボを刺激するときの注意>
・傷や腫れ、皮膚の赤み、熱を持っている部分のツボを刺激するのはやめてください。体の左右に同じツボがある場合は、支障のないほうのみを刺激しましょう。
・妊娠初期や、臨月のときはツボ押しをやめてください。
・外科手術の直後や、ひどい発熱があるときはツボの刺激を控えましょう。
・食事中~食後30分以内、酔っ払っているときは控えましょう。
イラスト/香川尚子 文/FYTTE編集部