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1杯のビールにえごま油…etc. 医師がすすめる〝だる重“解消法

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食事をしている女性の画像

美容やダイエットのために、毎日の食事制限を欠かさない女性たち。ところが、極端な食生活を送っていると、体に負担をかけてしまうことに気づいていますか? 「体も気分もだる重で、仕事のやる気が起きない…」と悩んでいたら、それは食生活に問題ありの可能性が! 疲れにくい元気な体を作る食生活について、内科医の工藤孝文先生に教えていただきます。

監修 : 工藤 孝文

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院などを経て、現在は工藤内科副院長。糖尿病・ダイエット治療、漢方治療を専門とし、NHK「ガッテン!」ほかTVや雑誌などでの指導も多数。

Contents 目次

空腹で倍増する疲れが「だる重」の原因!

食事制限をしている女性の画像

「朝食は抜き、ランチはサラダしか食べないなど、極端な食事制限をしていませんか? 食事を節制しすぎて空腹が続くと、体を動かすためのエネルギーが不足してしまいます。

すると、体内では、代わりのエネルギー源となる『ケトン体』が作られます。これが、だる重の原因に! 『ケトン体』が増えると、疲労感だけでなく、頭痛を引き起こすことにもなってしまうのです。

これでは元気が出ないですし、仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。ダイエット中でも、ムリな糖質制限などは禁物。1日3食を規則正しくバランスよく食べて、適度なカロリー制限にとどめておきましょう!」(工藤先生)

内臓を疲れさせ老化につながる「ダラダラ食べ」はNG

間食をしている女性の画像

「1日3食の規則正しい食生活は、病気予防の観点からも大切です。
とくに重要なのは、食事と食事の間隔をきちんと開けて、空腹の時間を作ること! 空腹状態を作ることで、内臓を休ませることができ、細胞の若返り効果も期待できますよ!

間食をして『ダラダラ食べ』をしてしまうと、内臓を酷使し続けることになり、体を疲れさせるばかりか、老化にもつながってしまいます。

間食をしたいときは、食事の吸収効率が悪くなる午後3時ころに1回だけと決めておけば、太りにくくなります」(工藤先生)

「えごま油」で疲れも脂肪もスッキリ解消できる

えごま油の画像

「食べるだけで、疲れない体を作るオイルがあるのをご存知ですか?
そのオイルとは、『疲れなくなった』『やせた』の声が多く聞かれる、えごま油です!

えごま油は、シソ科のえごまの種子を絞って作られるオイルで、体にいい脂として知られる不飽和脂肪酸のオメガ3に分類されます。

必須脂肪酸のα-リノレン酸が豊富なので、疲労回復効果はもちろん、体についた脂肪を分解してくれる効果もありますよ」(工藤先生)

忙しい毎日だけれど、ダイエットもしたい!という現代女性の味方になってくれるオイルですね。

【えごま油の食べ方】

えごま油は熱に弱いので、加熱せずそのままとりましょう。基本的に無味無臭の油なので、食材や料理を選ばずに使うことができます。

サラダのドレッシングにしたり、納豆や卵かけごはんにかけたり、飲みものに加えてもOK。ティースプーン1杯くらいが適量です。

油なので、体への負担を減らすなら、夜よりも朝食や昼食にとり入れるのがおすすめです。

お酒も飲みたい! じつは「ノンアルでも酔える」という事実

ビールの画像

週末時間や気分転換に、お酒を飲みたい日もあるはず。美容や健康を考えると、アルコールはNG、と考える人も多いと思いますが、お酒も種類や飲み方を考えれば、女性の体にメリットをもたらしてくれるものがあるのです。

「数あるお酒の中から、おすすめするのはビールです!
ビールの原材料であるホップには、疲労回復効果があります。また、ホルモンバランスを整えるエストロゲン作用があり、PMSや更年期障害、生理痛を抑えるなど、女性の悩みに効果的なお酒だと言えるのです

ただし1日の目安量は、350mLの缶1本分。飲みすぎには注意しましょう。

最近の研究では、ノンアルコール飲料でも、ほろ酔い気分になれることがわかってきました。ノンアルコール飲料を飲む前後で、『高揚感』や『楽しさ』の度合いを比べたところ、飲んだあとは数値が上昇したのです。これはワインを飲んだときと同じ変化が起きることを示しています。

しかも、飲んだあとのリラックス度合いは、ワインよりもノンアルコール飲料のほうが、効果が高いことも明らかになりました」(工藤先生)

健康を気づかいながらほろ酔い気分が味わえるなんて、いいことづくしです。ノンアルコール飲料で、1日の疲れを癒してみてはいかがですか?

旬の食べもので元気に! 冬にとるべき食材とは

ごぼうの画像

新型コロナウィルスの影響で、この冬はいつも以上に免疫力のアップを心がけたいものです。旬の食べものには体を健康にする効果があるので、積極的にとり入れましょう。

「最近、『免疫力は腸で作られる』ということが科学的に証明され、知られるようになってきました。脳と腸は密接にかかわっていて、腸の調子を整えることが、脳にもいい影響を与えるためです。

冬に旬を迎える食材で、免疫力アップを考えるなら、いちばんのおすすめは『ごぼう』です!

ごぼうは、水溶性と不溶性の両方の食物繊維がとれる食材。とくに、日本人に不足しがちな不溶性食物繊維である『イヌリン』を豊富に含んでいることがポイント。体内発酵によって腸の善玉菌を増やし、免疫力アップにつながります。

ごぼうの画像

食事でとるなら『豚汁』がおすすめ。
以前の記事でご紹介した、脳をリラックスさせる効果のある『だし』と、食物繊維のごぼう、たんぱく質の豚肉の組み合わせは、脳や腸に働きかけ、免疫力をアップしてくれる理想的な組み合わせです」(工藤先生)

この冬は豚汁を食べて、元気に乗りきりましょう!

毎日の食事は、体の健康の基本です。旬の食材を楽しみながら、1日3食を規則正しく食べて、疲れにくい体を作っていきましょう。

取材・文/ 牧内夕子

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