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一緒に食べるとヘルシー! 海外研究が指摘する、「個食」より「グループ」での食事が健康的な理由
コロナ禍で、一人で食事をする「個食」が以前よりも増えたという人も多いかもしれません。海外の研究によると、一人で食べるよりも複数で食事をしたほうが、健康的になるといいます。それはどうしてなのでしょうか。
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一緒に食べるメリットは?
コロナ禍で、同僚や友人などと食事する機会がめっきり減っているという人も多いかもしれません。たとえば、仕事中のランチも一人のときと、仲間で食べるのとでは、気分も変わってくるものです。
米国ハーバード大学の研究グループは、食事のパターンが、人とのコミュニケーションの有無で変化するのではないかと研究を進めました。対象としたのは、病院スタッフが利用するカフェテリアのデータです。2年間の1000人以上の情報から、利用者の食べたものなどのデータを分析。「健康」「不健康」などメニューの健康度も分類して、一人で食べているときと、グループで食べているときで変化が見られるのかを調べました。
グループのほうが健康的に
こうした分析から判明したのが、一人で食べているときよりも、同僚などグループで食べたときのほうが、健康的なメニューを選んで食べる傾向があるということです。一人のときよりグループで食べたときのほうが、人の目を気にしているのか、選ぶ食品が変化していました。また、仲間意識から、同じようなメニューを食べようとする面もあるようでした。
研究グループは、コロナ禍が終わって、職場に復帰したときには、同僚と食事することで、もっと健康的な食べものを選ぶようになるだろうと指摘。互いによい影響が生まれるのではないかと予想しています。
<参考文献>
Salad or cheeseburger?
https://news.harvard.edu/gazette/story/2021/04/our-co-workers-can-influence-how-we-eat-study-finds/
Levy DE, Pachucki MC, O’Malley AJ, Porneala B, Yaqubi A, Thorndike AN. Social connections and the healthfulness of food choices in an employee population. Nat Hum Behav. 2021 Apr 22. doi: 10.1038/s41562-021-01103-x. Epub ahead of print. PMID: 33888881.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33888881/
https://www.nature.com/articles/s41562-021-01103-x