CATEGORY : ヘルスケア |女性ホルモン
フットサル日本代表の北川選手に聞いた! 生理中にスポーツを快適に行うHow to!
女性が生理中でもスポーツを快適に楽しむための過ごし方やHOW TOをお伝えする企画。今回は「アス女飯」で取材させていただいたアスリート女子たちに、FYTTEだけにこの季節に快適にエクササイズを楽しむ方法やアイテムを教えていただきます。
Contents 目次
女性がスポーツを快適に行うためのHOW TO
第三弾はフットサル日本代表・北川夏奈選手にお話を伺いました。
自分の体を正しく理解し、フェムテック系と言われる女性が抱える健康への課題対策について、アスリート女子のみなさんがよりスポーツを楽しんでいただけるヒントとなればうれしいです。また、スポーツのパフォーマンスをキープするための工夫、運動時の暑さ対策などをアスリート女子に教えてもらいます。
(以下、インタビューで北川選手→K、ライター青柳→A と表記)
運動時の生理対策
A:女性ならではの悩みについてざっくばらんに伺っていきたいと思っていますが、お答えできる範囲で答えてください。
北川選手は、所属チームはもちろん、フットサルの日本代表としてもご活躍されていましたね!
K:ありがとうございます! コロナ禍でシーズンを中断していたのですがこの10月からやっと試合も再開しました。まだ無観客試合ではあるのですが、少しずつ試合を楽しんでいただけるようになってきていてうれしいです。
A:また、声を出して応援しながら試合観戦できる日を楽しみにしています!
さて、最初から単刀直入ではありますが、生理について伺いたいと思います。
これまで女性週間の時期はどのように対策されていたんでしょうか?
K:ずっと私は紙のナプキンです。愛用しているのが、ソフィのスポーツ専用の『SPORTS』という商品で、チームメイトのほとんどがこのナプキンを使っています。
別にスポンサーというわけではないんですけど(笑)ズレにくく、ゴアゴア感がなく、薄いので動きやすくて好きですね。タンポンは体を動かしているときに装入感を感じるのが苦手で、スポーツ用ナプキンをしてスポーツ用のショーツを着用するのがいちばん動きやすいです。
チームメイトでも、タンポンを使っている人はごく一部ですよ。
A:動いていてもれてしまう不安はないですか?
K:ないですね。ユニフォームのショートパンツの下にスパッツをはくようにして、ナプキンの上からスパッツで締めつけているので不安はないです。
競技中にボールが外に出てキックインするときなど、お尻を突き出したりすることもあるので、ショーツが透けたり見えたりしないようにしたいのです。
取材カメラマンの人たちは下からのアングルで撮影されることも多いので、生理のためだけでなくスパッツははくようにしています。
A:スパッツのこだわりはありますか?
K:絶対このスパッツじゃないといけない! ということもないのですが、今、ユニフォームと同じメーカーの『ルースイソンブラ』は好きですよ。しっかりと締めてくれる安心感が欲しい私は、締めつけ感が抜群にいいです。
A:確かにしっかりと締めてくれる感覚があると安心ですね。ちなみに、北川選手は、女性週間期の症状は重いほうですか?
K:基本的に生理は定期的にくるほうだと思います。初日から3日目くらいまで、ひどいときは生理痛があるので、練習を始める前までは辛いときもありますよ。
動いたらアドレナリンが出るのか、気にならなくなるのですが、動くまでが辛いです。たえられないときは、痛み止めの薬を飲むこともありますが、薬はなるべく飲みたくないですよね。
A:女子ならではのしんどさですよね…。チームメイトなども含めて、生理痛を理由に休むこともあるのでしょうか?
K:今までチームにいて、それを理由に休んだことがある選手はいなかったです。チームメイト同士で話すことはありますが、コーチや監督に話すことはあまりなかったですね。
運動時の暑さ対策
A:10月に入ってきて多少涼しくなってきました。
フットサル競技は室内競技ですが、それでもやはり時期によっては暑いのでしょうか?
K:そうなんです、所属しているチーム(福井丸岡RUCK)の練習は、エアコンのない体育館で扇風機をかけて行っています。
仕事が終わってから平日夜19時~21時半まで練習を行っていて、日中の暑さはないのすが、それでも真夏~秋のはじめまではあふれるくらい汗をかくので水分補給をおこたらないように心がけています。
私の場合は麦茶が定番。そこに、アクエリアスやポカリなどのスポーツドリンクや、OS1などの経口補水液も飲むこともありますよ。
A:どのくらい飲むのでしょうか?
K:チームメイトの中でも私はかなり飲むほうで、2時間半の練習で1.5リットルくらいを、こまめに飲んでいます。
のどがかわいたと実感したときは、すでにかなり体内の水分量は減っていると思うので、意識して練習メニューの間に水分補給するようにしています。試合になると2キロくらい平気で体重が落ちるんですよね。脱水症状になりかねないので、タイムアウト、交代時でもかなり水分をとるようにしています。
A:暑いときの練習着などでおすすめなどあれば教えてください。
K:そうですね、ユニフォームはほぼ決められたものを着用していますが、ユニフォームのショートパンツは長めのものではなく短めにしています。
あくまで私個人の意見ですが、動きやすいうえにまとわりつく感じがなくていいですよ! 下にスパッツをはけば短めの丈で動きやすく、かつすずしいと思います。
運動時の美容対策
A:北川選手を以前取材させていただいたときから、練習中から美容の意識が高い! と感じていました。かなり汗をかくほうだとおっしゃっていますが、メイクが落ちている印象はなく、いつもきれいです! どんな化粧品を使っているのですか?
K:ありがとうございます(笑)
日中と練習中の日焼け止め、化粧下地は変えています。日中は日焼け止め機能のもの、練習中はウォータープルーフ機能のものでわけています。アイラインやファンデーションは、汗水に強いものを選んでいます。
A:具体的な商品など教えていただいてもいいですか?
K:例えば目もとってすぐ汗でメイクが落ちがちですよね。最近『UZU(ウズ)』を使うようになりました。特別高い価格でもないですし、リーズナブルでかつ落ちなくて気に入っています! 真っ黒よりもブラウンが好きです。
A:ファンデーションはどのようなものを使っていますか?
K:乾燥肌なのでリキッドファンデーションを使うようにしています。最近、クッションファンデが出ていますがあまり好きじゃないですね。リキッドをつけてパウダーで上からしっかり押さえたいほうです。
A:競技でもかなり激しい動きすると思うのですが、ヘアスタイルなど乱れないように心がけていらっしゃることはありますか?
K:ふだんはムースで固めて、短い毛が出てこないようにひとつ結びすることが多いです。前髪は一緒にひとつにしてヘアバンドで落ちてこないようにしています。
女子サッカーではヘアバンドは結構メジャーなものでよく使われていますが、ほかの競技やエクササイズするうえでもおすすめです。
細いゴムタイムのものから、ターバンのような感じの太いゴムタイプもあります。短いへアの選手は太めのほうがしっかり髪を抑えられるので太めのものをつけていますね。
かわいい柄、デザインのものもかなり出てきているので、自分に合ったものを探してみてもいいかもしれません。
A:自分のヘアスタイルにあったヘアバンド、確かにあるといいですね! 最後に、スポーツ好きの女子のみなさんへ、北川選手からメッセージいただいてもいいでしょうか?
K:体を動かすうえで、しっかりと動けるスタイルを作るとよりスポーツが楽しくなると思います。
自分のスタイルがあるとどんなときでも楽しく、集中してエクササイズできると思うので、自分に合うものを見つけてより楽しく体を動かしてみてください。
私自身もこれからも、自分のスタイルを追求しながら競技を楽しみたいと思います!
A:ありがとうございました!
【取材協力】北川夏奈選手
(略歴)福井県出身。4歳からサッカーを始め、現在まで福井丸岡RUCK所属。中学1年生でJFAエリートプログラムに参加。中学3年生で初めてフットサル女子日本代表に選出される。チームとして、スペイン・ポルトガルへの海外遠征や、全日本女子フットサル選手権大会や地域女子チャンピオンズリーグで優勝。
日本代表としては、2013年第4回アジアインドアマーシャルアーツゲームズで3連覇を達成。2015年AFC女子フットサル選手権マレーシアで銀メダル、2017年第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズで銀メダルを獲得。
Twitter(RUCK–KANA)
取材・文/青柳愛