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冷えとりや妊活にも影響大! 婦人科系の弱さに心当たりがある人がチェックすべき足相とは?
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、頭痛や腰痛になりやすく、20代からPMSにも悩まされています。足相から明らかになった『婦人科系の弱さ』を克服する足刺激テクニックをお伝えします!
Contents 目次
婦人科系の体質の弱さを示す足相を知ろう
今回のモニターは、介護士をしている30代前半のNさんです。
Nさん:「頭全体がこっているようで、朝起きたときから頭痛が続くことが多いです。気圧の変化にも弱く、だるさや眠気も感じやすいです。20歳の頃からPMSに悩み、現在もピルを飲み続けていますが、妊活も意識し始めたので、そろそろやめたいな、と思っているのですが…。あとは腰痛もあり、すぐに座りたくなってしまいます」
さっそく足相診断が始まり、Nさんの足裏を見た瞬間にきよみ先生が発した言葉は次のひと言でした。
きよみ先生:「Nさんは、体質的に婦人科系が弱いですね」
ひと目で婦人科系が弱いと判断したのは、どんな足相からなのでしょうか?
きよみ先生:「足全体の大きさに対して、かかとがとても細いです。このような足の形の人は、婦人科系の働きの弱い人が多いのですよ。それから、足裏のかかとが黒ずんでいて硬いですね。これも婦人科系の体質の弱さを示す足相です。いつもこうなりやすいですか?」
Nさん:「はい、かかとは黒ずみやすいと感じています」
●婦人科系の弱さを示す細いかかとと黒ずみ
きよみ先生:「それから、子宮のゾーンであるかかとの内側が、皮ふが薄く色が暗いです。また、卵巣のゾーンであるかかとの外側は黄色くなっています。Nさんは婦人科系にまつわるゾーンにたくさんの足相のサインが出ているので、足刺激のテーマは、『婦人科系』で決まりですね!」
●かかとの内側(子宮のゾーン)は色が暗く、外側(卵巣のゾーン)は黄色い
きよみ先生:「足の指は薬指と小指がすごく曲がっていますよね。この形も婦人科系の問題を表します。この指をまっすぐにのばすようにすると、生理のトラブルも解消してきますよ」
●縮こまった薬指と小指
きよみ先生:「おでこやこめかみにできるニキビやしっしんも、子宮のトラブルを表します」
Nさん:「ここ1~2年は、常に顔にしっしんが出ている状態です。もともとPMS対策でピルを飲んでいるので気づかなかったのですが、不調の原因は、婦人科系が弱かったせいかもしれない、と感じてきました」
きよみ先生:「Nさんがお悩みの頭痛や腰痛、PMSは、婦人科系の働きが弱いことから起こっていると思います。ですから、婦人科系のゾーンを愛情込めて手当てしてあげると、ほとんどの不調がクリアできるはずですよ」
足を見れば体形や性格がわかる?! 首の長さや素直な性格を示す足相とは
また、足相からは意外なことがわかる、という事実も明らかになりました。
きよみ先生:「Nさんの足の指はとても長いですね。首が長いと言われませんか? 首が長い人は、親指のつけ根にある首のゾーンにあたる部分も比例して長いのですよ」
Nさん:「はい、首が長いっていわれます」
Nさんの首と指を見比べると、びっくりするほど同じような形をしていました。
●親指のつけ根(首のゾーン)が細くて長い指
きよみ先生によると、体の形と足の形は比例していることが多いそうですよ!気になる人は自分の足と体形を比べてみてくださいね。
Nさん:「足の形や指の長さが外見に比例しているというのはとてもおもしろいですね! 外見から足の形を想像してみるのも楽しそうです」
きよみ先生:「指がまっすぐに同じ方向を向いているので、Nさんはとても素直な心の持ち主で、自分でやろうと思ったことを進めて行ける前向きな力を持った方ですね」
足相チェックを続けていくと、いい足相も確認することができました。
きよみ先生:「婦人科系のゾーンには心配なサインが出ていましたが、足裏の色は明るいピンク色をしているのでいいですね」
Nさん:「以前は黄色くて白っぽい色でしたが、最近は明るくなってきました」
Nさんは、今回モニターでサロンに来る以前から、きよみ先生の書籍や動画を見て、自分でも足裏を刺激したり観察したりすることを続けてきたそうです。
きよみ先生:「以前からご自身でとり組んでくださったのですね! 白っぽい色のときは冷え症だったと思いますが、今はよくなってきたようですね」
足相を見ただけで、体形や性格まで明らかになったNさん。今後は、婦人科系の働きをよくする足刺激を追加して、体調が整うといいですね!
婦人科系の働きを助ける足刺激テクニック
それでは婦人科系の働きをよくする足刺激テクニックをご紹介します。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【かかとを強く押す】
かかとには生殖腺(卵巣)のゾーンがあります。ここに指圧棒の先を押し当てて、ごしごしと強く押します。強めに刺激したほうが効果を感じやすいので、めん棒やゴルフボールなどの固いものをかかとで踏んで、体重をかけながら押すのもいいでしょう。
【薬指や小指を回す・伸ばす】
縮こまっている薬指や小指をしっかりもって、ぐるぐると回します。また、指を引っ張ってまっすぐに伸ばしましょう。さらに、指のつけ根を、指や指圧棒の先で押して刺激します。
子宮をいたわるなら、土の中の食べものや茶色い飲みものを
Nさんのように婦人科系の働きが弱い人や、冷えやすい人、これから妊活を考えている人に、おすすめの食べものや飲みものはあるのでしょうか?
きよみ先生:「Nさんはコーヒーを1日に3杯飲むそうですが、コーヒーは南国の飲みものなので、たくさん飲むと体を冷やす作用があります。もう少し飲む回数を減らすといいですね! その代わりに、番茶などの茶色いお茶を飲むようにしましょう。また、食べものも、土の中で育つ食べものや、東北など寒い地方で採れる野菜が体を温めてくれます。ゴボウやレンコンなどの根菜がおすすめですよ」
Nさん:「たしかに生野菜をとると体が冷えるなあ、と感じていました」
ふだんから、食事では体を温める食べものを選び、冷たい飲みものを避けるようにすると、冷えの解消につながるそうですよ。
足刺激が終わったあとの足相がこちらです。もともと足裏はピンク色でいい状態でしたが、足刺激後はさらに明るいピンク色になっていました!
●足刺激前
●足刺激後
きよみ先生:「最初は足先がとても冷たかったですが、だいぶ温かくなりましたね! 全身をすぐに温めたいときは、指先だけ集中的に温めるといいですよ」
チェリーピローや湯たんぽなど体を温めるアイテムで足先を温めるときは、指の下ではなく、指の上に置くほうが温まりやすいそうですよ!
Nさんに、初めて足相診断を受けた感想をお聞きしましょう。
Nさん:「足を見ただけで、気になっていた体調を見事に言い当てられてしまったので、思わず笑ってしまいました! さまざまな不調の根源が婦人科系だったとわかったことが、自然と腑に落ちて何だか安心しました。今日は足だけでなく食生活のアドバイスもいただけたので、この3週間で生活全体を見直してみようと思います」
気になる足相があった人やPMSをラクにしたい人、妊活をしたい人も、今回ご紹介した足刺激を続けてみてくださいね!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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『すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)