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ながら作業で続けた足刺激で、頭痛薬に頼る毎日から解放された! 心も体も軽やかになれた3週間をレポ
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、体のゆがみが原因で慢性的な頭痛や下半身のむくみに悩んでいます。ゆがみをリセットする足刺激を3週間続けた結果をくわしくご紹介します!
Contents 目次
コツコツ続けた足刺激で、慢性的な頭痛にかなりの変化あり!
Kさんは、足刺激を始める前は、2日に1度は頭痛があるということでしたが、現在はいかがでしょうか?
Kさん:「これまでは朝起きた瞬間から頭痛がする日も多かったのですが、そのような日はかなり減りました。頭痛の発生頻度も1週間に1~2回程度に減り、ほとんどないと感じるくらいです。また、ひどいときは1日に3回も飲んでいた頭痛薬は、振り返るとこの数週間はほとんど服薬していなかったですし、飲んだとしても1日1回になりました」
慢性的な頭痛に対して、とても変化があったのですね! 足刺激はどのように行っていたのか教えてください。
Kさん:「足刺激を行うメインの時間帯は夜間です。夕食を終え、入浴前・後の20時ごろに行っていました。また、昼間の在宅勤務中にも、気分転換を兼ねて、1日数回足刺激を行いました。足刺激はなるべく“ながら”でできるようにするのが、習慣化できるコツだと思います。私の場合は、毎晩YouTubeの動画を見るのですが、動画を見ながら足刺激を行うようにして、意識しないでも続けられるような工夫をしました」
好きなことをし“ながら”、足刺激を行ったから、無理なく続けられたのですね! 毎日続けられるか不安な人は、テレビや動画を見ながら、またはお風呂につかりながら、同時進行で足刺激をとり入れるのがおすすめです。
Kさん:「足刺激は左足裏からスタートし右足裏、足首、最後は顔回りもほぐすようにしました。顔の筋肉や顎関節あたりを意識してほぐしたところ、顔のたるみ解消の効果は即効的に感じました。もともと顎関節症でもあるので、あごのつけ根辺りをやさしくほぐすことが、頭痛の軽減にもつながったのかなと思います。また足裏では、頭部や首のゾーンである親指は、刺激しても特に痛みは感じませんでしたが、頭痛改善のために、意識して毎日刺激を与えていました」
足刺激を行っているときの、足裏の感覚はいかがでしたか?
Kさん:「全体的に激痛を感じる箇所はありませんでしたが、食べ過ぎた翌日などは、消化器のゾーンである足裏の中央部分に痛みを感じました。唯一、何度やってもいつも痛かったのが、目のゾーンである中指のつけ根です。パソコン作業やスマホ依存による眼精疲労の蓄積のせいかもしれません」
Kさんは、足刺激を行ったときの痛みの度合いによって、ご自分の不調の原因まで分析できるようになったのですね。調子の悪いゾーンは念入りに刺激することで、本格的な不調にならずにすむことがあります。ご自分の足裏でチェックしてみてくださいね!
もうひとつのお悩みである下半身のむくみについては、いかがですか?
Kさん:「むくみ解消のゾーンである足の甲は、刺激するといつも痛みがありました。ある程度の痛みを感じながらも、むくみ解消につながると思い入念にほぐしました。3日目くらいからは足のむくみが軽減して、足全体がスッキリしたように感じましたが、見た目に明らかな変化が出るのは、もう少し継続してからではないかな、と感じています」
3週間という短い期間ですが、むくみにも少しずつ変化の兆しが表れているようですね。
Kさんは、筋トレを熱心に行っているそうですが、足刺激によって、何か影響はあったのでしょうか。
Kさん:「筋トレでは足首のやわらかさも重要と言われています。今回、足首周りも指圧棒でしっかりほぐしたところ、確実に足首が回しやすくなりました。筋トレは、スクワットのように足裏全面をしっかりフロアにつけて踏ん張るフォームも多いのですが、これまでと比べて安定感が増し、いいフォームでトレーニングができるようにもなってきました。また、以前は股関節周りが動きにくかったのですが、少しずつ可動域も広がってきています。足刺激と筋トレの相乗効果を感じますね」
まっすぐ伸びた指は、自律神経バランスが整い始めた証拠
Kさんの現在の足相を、きよみ先生に診断してもらいましょう!
きよみ先生:「指の印象の変化に注目してください。足刺激前は、よわよわしくつけ根が縮こまっているように見えますが、現在は指のつけ根がほっそりして、指がまっすぐにしっかりと伸びています。指のむくみがとれていますね」
確かに指のつけ根が以前よりもほっそりして、指が長くなったように見えます。
きよみ先生:「指のつけ根から上の部分は、体の首から上と対応しています。Kさんは、以前に比べて頭部の巡りがよくなっているはずですよ」
指先は脳のゾーンが集まっている部分なので、巡りがよくなると自律神経のバランスも整いやすくなるのだそうです。
きよみ先生:「足首も細くなっていますね。リンパ節の流れがよくなり、全身の老廃物や毒素などの不要なものが、体から抜けつつあると思います。関節がやわらかくなっているはずなので、全身の柔軟性も上がってきているのではないでしょうか」
Kさんは足刺激を行うと、今も中指のつけ根にある目のゾーンに痛みがあるそうなのですが、どうしてでしょうか?
きよみ先生:「Kさんは、頭痛薬をよく飲むそうですが、薬を飲み続けると肝臓の負担を招きます。東洋医学の考え方では、肝臓と目は深い関わりがあるので、目のゾーンに痛みが出ているのです。今は頭痛が治まってきて、薬の量を減らせているようなので、このまま足刺激を続けていけば、さらに痛みが治まってくるはずですよ」
痛みのあるゾーンは、イタ気持ちいいと感じるまで、根気よく刺激を続けるといいそうです。
最後に、モニターを体験した感想をお聞きします。
Kさん:「毎日の足刺激のほかに、きよみ先生にアドバイスいただいた“日光によく当たる”ことと、入浴や温泉など“水の中で過ごす”ことを意識して過ごしました。具体的には、朝起きてすぐに家の近所を10分程度散歩したり、近所の銭湯や酵素風呂へ行ったり、自宅でも入浴剤をいろいろ試してリラックスすることを行いました。自律神経バランスのコントロールにもいい影響があるようで、心も体もこれまでより軽やかになり、ほぐれた気がします」
まじめで頑張り屋さんの足相を持っているKさんは、意識して“いい加減(良い加減)”にすることを、きよみ先生にアドバイスされていましたね。
Kさん:「大きなストレスを抱え込まないためにも、『やりたくないことはやらない(=好きなことだけをやろう)』、『無理はしない(=休むことも大事)』と意識して過ごすようにしました。足刺激以外の生活習慣もこの機会に見直すことができ、毎日健やかに過ごせています」
Kさんの体験から、足刺激をコツコツと続けると、全身の巡りがよくなり、相乗的に効果が感じられることがわかりました。不調を抱えている人は、今日から足刺激を始めてみませんか?
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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