米国睡眠医学会(AASM)が行った調査によると、目覚めたときによく眠ったという感じがまったく(あるいはほとんど)ないという女性は3人に1人で、これは男性の1.5倍だそうです。そのため、眠気が昼間の活動に影響を与えている人の割合も、男性より女性で高い結果に。やはり女性にこそ、よく眠るための睡眠習慣が必要なようです。
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米国の2000人が回答
今回の結果は、どれくらい睡眠を優先させているかについて米国睡眠医学会が行っている一連のオンライン調査のうち、2022年2月のもの。「“十分に休んだ”と感じて目覚める頻度はどれくらいですか?」「眠気が昼間の活動に影響する頻度はどれくらいですか?」などの質問に、およそ2000人が「いつも」〜「まったく無い」の5段階で回答しました。
その結果、十分に休んだと感じて目覚めることが「まったく無い」あるいは「めったに無い」人の割合は、女性(32%)が男性(21%)の1.5倍でした。さらに、「いつも」あるいは「たいてい」十分に休んだと感じて目覚める人の割合も、女性(29%)は男性(42%)より大幅に低い結果でした。また、「いつも」〜「時々」眠気が昼間の活動に影響している人も、男性(74%)より女性(81%)で多く見られました。
睡眠を優先させる大切さ
このような結果を受けて米国睡眠医学会は、健康的な睡眠習慣を確立するためのコツを紹介しています。
・決まった睡眠スケジュールを守り、週末やバカンス中でも毎日同じ時刻に起きる。
・寝室は静かでくつろげる環境、快適な涼しさに保つ。
・夜はなるべく明るい光を浴びないようにして、少なくとも寝る30分前には電子機器をオフにする。
・寝る前にたくさん食べることは避けて、ヘルシーな軽食程度に。
・定期的に運動して、健康的な食事をとる。
・寝る前にカフェイン、ニコチン、アルコールはとらない。
・眠くならない限りベッドに入らない。
・ベッドに入って20分経っても眠れなければ、ベッドから出て、あまり多くの光を浴びずに静かな活動をする。
そのうえで、健康のためには毎日少なくとも7時間の睡眠を推奨し、仕事に家事、育児と頑張る女性もときには完璧を目指さずに、睡眠を優先させることが大切とアドバイスしています。
<参考文献>
Survey: Women 1.5x more likely than men to wake up feeling tired
https://aasm.org/survey-women-1-5x-more-likely-than-men-to-wake-up-feeling-tired/
Sleep Prioritization Survey
https://aasm.org/about/newsroom/