お米を精米する際にできるのが米ぬか。でもこれまで米ぬかは、それほど使い道もなく、廃棄されることが多かったそう。その見捨てられがちだった米ぬか、じつはとっても栄養価が高いって知っていましたか? 東京・青山にある「おこめぶらん南青山店」にて行われた飲める米ぬか体験会の様子をレポートします。
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米ぬかといえば、個人的には昨年より自家製のぬか床でぬか漬けを作っているので、その際に使っていること、ぐらいでした。でも食べるのはあくまで漬けられた野菜たちであって、ぬかそのものではないので、今回の体験会で「飲める米ぬか」と聞いたときは、米ぬかって飲めるの!?というのが率直な感想でした。
そもそも玄米を白米に精米する際に削られる部分が米ぬかとのことで、どうしても要らない側の存在だったわけですが、じつはここにこそ豊富な栄養素があるというのです。たしかに玄米は白米に比べて栄養価が高いため、健康のために玄米を意識してとっているという人もいますよね。個人的には、食べられないわけではないけれど、どうしても日々のお米摂取には白米を選びがち。浸水の手間や、香りや食感がそこまで好きになれないのです。
となると、米ぬかの味も飲めるとはいっても、さぞかし独特なのだろうと思っていたのですが、そんなこともなかったのが新鮮な驚きでした。
いただいたのは飲める米ぬかを入れたスムージー。ひと口めに「あ、これが米ぬかさんかな?」と思うようなこれまで味わったことのない味があるのですが、まったくいやな感じもせず、そのまま飲み続けていると妙になじんできます。なんとなく懐かしいような味もするので、やっぱりお米由来ということで、昔の友だちにでも会ったような、思い出すのに時間がかかったけど知ってる味、というところでしょうか。
具体的な栄養でいうと、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラル、オリゴ糖、ポリフェノールとかなり豊富で、一度にさまざまな栄養が摂取できることから、「田んぼから生まれた薬膳食材」とも言われているそう。米ぬかを5gとるだけで、不足している栄養が補えるというからスグレモノです。もちろん豊富な食物繊維などのおかげもあって、腸活にもおすすめ。10gとればレタス1個分の食物繊維がとれるというから驚きです。これだけの栄養素が一気にとれるのに、自然の食材なのもいいですよね。
今日の発表会では、FYTTEでも連載中のヨーグルト研究家の花映さんも登壇されていて、米ぬか×ヨーグルトの最強レシピを紹介してくれました。いちばん簡単なのは、ヨーグルトに米ぬかをかけて食べるだけですが、ほかにも高野豆腐のキーマカレーやヨーグルトわらび餅などを紹介してくれました。ここまでお料理になっていると「米ぬかはどこ?」と思うほどなじんでおり、普通においしく食べられます。
とにかく、初めて体験した「飲める、食べる米ぬか」だったわけですが、思いのほかとてもおいしくて、粉末で何にでもかけたり、入れたりしてとれるので、すぐに習慣化できそうです。
いただいた米ぬか入りスムージー(バナナやココアプロテインも入っていた)がこの夏の暑さでちょっと食欲がないときにちょうどよくて、しっかり栄養補給できたのか、それまで1日なんだかだるかったのに、しゃきっと元気になれた気がしました。夏バテ予防にもよさそうなので、この夏は米ぬかで栄養補給と腸活に力を入れてみようと思います! みなさんも気になったらぜひ~。(編集長ホボ)
おこめぶらん南青山店
場所:〒107-0062 東京都港区南青山2丁目27番地19号 エムプレイス青山1階
営業時間:11:00~19:00 ※ランチは11:30~15:00(14:30ラストオーダー)
定休日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は通常通り営業)
オンラインショップ:https://shop.okomebran.jp/