いつまでも若く美しくありたいと思うのは女性の願い。年齢を重ねても若々しさを保てるかどうかの分岐点は、なんと「内臓の若さ」?
「見た目の若々しさは、内臓の若々しさを反映したものといえるでしょう。内臓が老化するスピードには個人差があり、その違いは、もちろん遺伝にもよります。しかし、遺伝の影響は全体の約25%。残りの75%は生活習慣と環境によることが、双生児の研究でわかっています。すなわち、年をとっても若々しい美しさをキープできるかどうかは、自分の努力しだいなのです」(銀座アンチエイジングラボラトリー所長・森田祐二先生)
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先生によるとちょっとした生活習慣が生む、体の「コゲ」と「サビ」が、内臓の老化をぐんと早めていくというのです!
「コゲ」とは糖化のこと。体を構成しているたんぱく質が食事でとった糖と結合し、体温で温められて、食品を加熱した際のコゲと同様の反応が起こります。
そして「サビ」は酸化。紫外線などで発生する活性酸素が細胞の質や機能を低下させ、鉄や皮をむいたりんごを放置した際のサビと、同様の反応が起こります。
若さを保つためには、酸化と糖化を防ぐことが大切。まず、あなたの内臓の「コゲ」「サビ」進行度を、生活・食事・見た目から調査! 下の項目から、当てはまるものにチェックをしてみましょう!
【生活チェック】
□ストレスを感じることが多い
□恋をしたり好奇心がわいたりすることが減った
□喫煙の習慣がある
□ハードな運動をしている
□1日中ほとんど座っている
□体調を崩しやすくなった
□夜中に目を覚ますことが増えた
【食事チェック】
□甘いものや炭水化物をよく食べる
□朝食は食べないことが多い
□食後のシメにスイーツ、飲みのシメにラーメンを食べるのが好き
□野菜はあまり食べない
□つい食べ過ぎてしまう
□夕食後はすぐ寝てしまう
□お酒が弱くなってきた
【見た目チェック】
□シミやくすみが気になってきた
□肌のハリやツヤが失われてきた
□シワやほうれい線が目立つ
□まぶたがよくむくむ
□フェイスラインがたるんできた
□抜け毛が増えた
□髪にハリ・コシがなくなってきた
あなたの内臓年齢は?
上のテストで当てはまった項目の数の合計が、あなたの内臓年齢の目安。
■チェックの数が
- 0~ 4個:10代後半
- 5~6個:20代前半
- 7~8個:20代後半
- 9~10個:30代前半
- 11~12個:30代後半
- 13~14個:40代前半
- 15~16個:40代後半
- 17個以上:50代以上
いかがでしたか?
実年齢より内臓年齢が高かった人は、「内臓年齢下げテクニック」で、内臓を若返らせて。
■食べて内臓年齢下げテクニック■
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- 食事は「食物繊維」からとる
コゲ防止に食事は野菜やきのこ、海藻など食物繊維の多いものから食べ始めて。
「食物繊維が胃腸の中で水分を含んでゲル化し、消化・吸収を遅らせて、血糖値の急上昇を防ぎます。その後は肉や魚などたんぱく質が多いもの→主食など糖質が多いものの順に食べると、さらに血糖値が上がりにくくなります」(森田先生)
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- カフェイン飲料をとる
手軽にとれる飲みものでも、内臓を若返らせることが可能。
「お茶やコーヒーに含まれるカフェインには、コゲの進行を防ぐ働きが。また、カモミールティーにも同様の働きがあることが実証されました。食生活の中に上手にとり入れてみましょう。ただし、がぶ飲みは胃腸に負担をかけるのでNGです」
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- 酸化を防ぐ栄養素をとる
サビ対策にはサビを防ぐ働きをもつ、抗酸化物質をとるのがおすすめ。
「抗酸化物質にはブロッコリーや玉ねぎに豊富なポリフェノール、しそやかぼちゃに豊富なカロテン、かんきつ類やカラーピーマンに豊富なビタミンC、アーモンドや魚卵に豊富なビタミンEなどがあります。サプリメントを活用してもOK」
監修/森田祐二、取材・文/室川円香