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偏平足で足裏がパンパンに… 土踏まずのアーチを復活させる足刺激テクニック
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、偏平足による足裏の痛みがお悩みです。歩くのもツラいという痛みを足刺激で解消する方法をご紹介します!
Contents 目次
疲れやすさや腰痛は偏平足が原因
今回のモニターは、会社員をしている40代後半のヨシカさんです。
ヨシカさん:「足裏にアーチがないと言われたことがあり、気になっています。ここ2か月くらい足裏全体に痛みがあり歩くのもツラいほどです。股関節のこわばりや腰痛もあり、全身に痛みがあるのが当たり前になってしまっています」
ヨシカさんは、出張の多い仕事で、重い荷物を持つことや立ち仕事も多いので、体の疲れやすさも感じているそうです。
さっそく、きよみ先生に足相を見てもらいましょう!
きよみ先生:「ヨシカさんが疲れやすいのは、偏平足が原因ですね。これほどの偏平足だと、持久力がなくなってしまうので体がとても疲れやすくなります。今起きている不調の改善には、まず偏平足を治すことが必要です」
ヨシカさんの足裏には老廃物がたまっていて、しこりのような手ごたえになっているといいます。
ヨシカさん:「最近、人から指摘されて自分が偏平足になっているのだと気づきました。急に体が疲れやすくなって、毎日ぐったりしています。そのうち歩けなくなってしまうのではないかという危機感をもっています」
きよみ先生:「生まれつき偏平足の人もいますが、ヨシカさんの場合、もともとは土踏まずのアーチはあったはずです。重いものを持って運ぶことが多いと、足裏を踏ん張ってしまうので、偏平足になってしまい、悪化してしまったのですね。本来はあったはずの足裏のアーチを、もう1回とり戻すと疲れにくくなり、出張や旅行に出かけるのが楽しくなるはずです。足刺激でしっかりとケアしていきましょう!」
偏平足を解消する足刺激テクニック
ヨシカさんには、土踏まずを中心に刺激して、偏平足を解消する足刺激テクニックがおすすめです。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくし、むくみを解消します。オイルやクリームをつけ、指圧棒を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【土踏まずを刺激する】
土踏まずの逆三角形の凹みの部分を、指圧棒の先でゴシゴシと強めに刺激します。足裏の老廃物をつぶすようにしながら、逆三角形の頂点に向かってこすります。
●土踏まずの逆三角形部分に指圧棒の先を当てて、かかと側の頂点に向かってこする
【足首の前側を刺激】
足首の固さも偏平足になる一因です。足首の可動域を広げるために、足首の前側を心臓に向かってさすりあげます。手をグーにして、指の関節の角を当てるようにするとしっかりと刺激することができます。
●指の関節を当てて、足首の前側を心臓に向かってさすり上げる
激痛の足刺激のあとは、うっすらとアーチができた!
ヨシカさんは、最初の足刺激で足裏の老廃物のかたまりを指圧棒で流し始めると、身もだえするほどの激痛だったようです。しかし、しばらくすると同じ強さで刺激しても、痛みがほとんどなくなったことにびっくりしていました。
足刺激前と比べて、土踏まずに凹みができ、うっすらとアーチが現れたのがわかります。
●足刺激前
●足刺激後
足刺激後に裸足で足踏みをして、ヨシカさんに足裏の感覚の違いを試してもらいました。
ヨシカさん:「足の外側で立っているような感じで、足裏が地面につく感触が今までとは全然違います。土踏まずが浮いている状態が正しいのだな、とよくわかります。足裏のしこりがなくなって、やわらかくなりました!」
これから足刺激を3週間で、土踏まずのアーチがどのくらいくっきりするでしょうか? 次回の記事で体調や足相の変化を詳しくレポートします。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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