長時間のデスクワークをしていると、足が冷えて、体がゾクゾク。温活アイテムを活用しているけど、限界が…。冬になるとそんなお悩み増えませんか? “温活”には運動も大切なんです! 今回は、一般社団法人日本温活協会の温活検定公式テキスト『冷え知らず先生が教える温活百科』(ワン・パブリッシング)の内容を元に、温活講座2回目をお届けします!
Contents 目次
どうして運動すると“温活”につながるの?
私たち日本人の平均体温が下がっている要因は、運動不足によって筋肉量が減少したためだと考えられています。これは昔に比べて、現代人の生活は機械化や自動化で急激に便利になり、その結果、体を動かす機会が減り、運動不足になりました。全国的にみると、都会よりも、マイカー利用が増える地方のほうが、歩数が少なくなる傾向にあるようです。
筋肉量を増やせば体温も上がる!
私たちが体温を維持するための熱は、約60%が基礎代謝によって生み出されています。そのうちの20%は筋肉から生み出されるため、筋肉量の低下は体温の低下につながります。運動するだけでも熱は発生しますが、運動によって筋肉量が増えれば、その分だけ効率よく体を温められるようになるというわけです。
また、運動は、体温を上げるだけでなく、ストレスの発散、自律神経の調整、病気や認知症予防にも効果が期待できます。運動によって筋肉量を増やすことは、健康的な人生を歩むうえで必要不可欠なことなのです。
“温活”に効果的な運動法は?
運動には「無酸素運動」と「有酸素運動」に大別できます。
「無酸素運動」は、短距離走や筋トレなどで筋肉量を増やし、筋肉の強度を高めることができるため、瞬発力や筋力アップにつながります。筋肉を大きくすることも可能なのでメリハリのある体を作ることができます。
「有酸素運動」は、ジョギングやウォーキング、水泳、エアロビクス、ヨガ、ダンスなどで筋肉の持久力を向上させることができ、エネルギー代謝を盛んにしてくれます。エネルギーの生産とともに、たくさんの熱も作られるので、体を温める温活には「有酸素運動」が有効です!
“温活”にとって運動を長く続けていくことが理想的なのですが、1種類にしぼるのではなく、複数の運動を組み合わせたり、運動する回数を分けたり、運動時間を長く保つようにするとより効果的です。
ご自身の生活環境によってとり入れる運動を選び、生活の一部として習慣化できるのが長続きさせるコツです。ただし、運動に慣れていない人は、インストラクターなどのプロの指導を受けることをおすすめします。
温活やダイエット、メリハリボディが作れる運動…運動が苦手、運動不足だと感じている人は、運動したくなってきませんか。
続いては、「入浴と温活」についてのお話です。
“温活”効果の高い入浴方法
冷えや低体温を解消し、体を温めるには、ゆっくり湯船につかって、しっかり体を温めることが重要です。湯船に入ることで体の中から温めることができ、同時に副交感神経の働きが高まるため、心身のリラックスにもおすすめです。
温熱効果を得るためには湯船の温度や入る時間もポイントになります。
体が冷えているからといって42度以上の高い温度のお湯に入ると交感神経が優位になり、興奮状態を招いてしまいます。適度に体を温め、副交感神経が優位にしてリラックス状態に導くのに効果的なのは、40度くらいのぬるめのお湯で10~15分間の全身浴です。全身を湯船につけることで血流を促進する効果も上がります。
ほか、テキスト内では、分割浴(反復浴)や温冷交互浴、半身浴など温活に活用できる入浴法なども紹介しています。
また、気温が低い秋冬は、温かい場所から急に寒い場所に移動した際に起こる「ヒートショック」状態を招きやすいので、65歳以上の人や高血圧など血管に持病がある人は、浴室と脱衣所の温度差を小さくするなどの工夫をして気をつけてください。
次回は、温活にまつわる睡眠や衣類についてお届けしていきます。
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温活検定の1回目は2023年2月19日(日)です。ぜひ温活検定が気になる方、または温活そのものを学びたい方は、こちらの本をチェックしてみてくださいね。
温活をとり入れて、この冬を元気に乗り超えていきましょう!
温活検定に興味をもたれた方はこちらをチェック!
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文/FYTTE編集部