花々が咲き誇りポカポカ陽気で過ごしやすいこの季節。心も晴れ晴れするようですが、「なぜかだるくて気分が落ち込む日が増えてしまった…」とお困りの人も少なくないようです。春は「プチうつ」になりやすい季節だということを、みなさんはご存じでしょうか。今回は意外と知られていない憂うつ感の正体と、お手軽な対処法について解説します。
Contents 目次
「プチうつ」になりやすい…その理由は?
この時季に憂うつ感を覚える人が増えてしまう理由について解説します。
<1>気候の変化に追いつけない
寒い冬から暖かい春へ。季節の変わり目は寒暖差や気圧の変化などによって、自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経の乱れから、憂うつ感や不安などのメンタルの不調が出るケースがあるのです。
<2>環境の変化が起きやすい
春に就職や部署異動、進学・進級など、新生活のスタートを迎える人は、少なくありません。環境が変わると生活習慣や人間関係にも変化が訪れ、心身の緊張によって自律神経のバランスが崩れ、メンタルの不調につながる可能性があるのです。
憂うつ感を吹き飛ばすリフレッシュ方法
憂うつ感解消におすすめのセルフケアを3つ紹介します。
<1>汗をかく
運動や入浴などで、しっかりと汗をかくようにしましょう。汗には自律神経のバランスを整える働きがあります。運動や入浴には全身の血流を促す効果もあるので、ストレスを和らげて気分をリフレッシュしたい人におすすめです。
<2>アロマをとり入れる
どんより暗い気分を切り替えるには、アロマもおすすめです。精油の香りが脳への刺激となり、自律神経を整えたり、ホルモン分泌に働きかけたりして、からだを本来の状態へと導いていくと言われています。
さわやかな柑橘系のベルガモットやグレープフルーツ、リラックスにおすすめのラベンダーなど、自分の好みや気分に合わせて香りを楽しんでみてくださいね。
<3>香りのある食材を食べる
ミツバやセロリ、ミント、青じそなどの「香り野菜」を、日々の食事にプラスしてみましょう。香り成分が気の巡りを整え、疲れた心とからだを癒してアロマのような働きをしてくれます。食材に含まれる豊富な栄養をたっぷりとることも、心身の健康につながりますよ。
この時季特有の憂うつ感には漢方もおすすめ
憂うつ感や自律神経の乱れによる不調でお悩みの人には、漢方薬もおすすめです。
漢方薬はからだの内側から全身のバランス調整に働きかけていくものであり、婦人科や内科、心療内科などの医療の現場でも、心身の不調に対して処方されています。
自律神経の乱れを引き起こす原因には、気候や気温の変化だけでなく、ホルモンバランスの乱れやストレス、緊張、過労などが考えられます。
春の自律神経の乱れに対しては、
・ホルモンバランスの乱れを改善する
・血流をよくして自律神経の乱れを整える
・気分の落ち込みを改善する
・興奮を鎮める
・消化・吸収機能を改善してからだの内側から心を元気にする
といった働きを持つ漢方薬を選び、根本改善を目指します。
漢方は心とからだ全体のバランスを整えるので、自律神経の乱れの改善を得意としています。
忙しい日々のなかで、運動やバランスのよい食事を欠かさず続けるのは意外と大変です。しかし、漢方薬は自分に合ったものを毎日服用するだけなので、ムリなく継続することができますよ。
<おすすめの漢方薬>
・加味逍遥散(かみしょうようさん):体力が中程度以下で、疲れやすく、イライラしやすい人に適しています。「気(エネルギー)」の流れを整えて不足した「血(栄養)」を補うことで精神を安定させ、気分の落ち込みや興奮を鎮めます。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):比較的体力があり、心悸亢進(しんきこうしん)や不眠、イライラなどがある人に適しています。「気(エネルギー)」を巡らせ、こもった熱を冷ますことで、神経の昂りを鎮めます。
憂うつ感に有効な漢方薬は多数ありますが、服用する際には自分の症状や体質に適したものを選ぶことが重要です。合わないものを選んでしまうと十分な効果が得られず、副作用が出やすくなる場合もあるので注意しましょう。
漢方薬に精通した薬剤師に相談して、最適な漢方薬を探すことをおすすめします。
「あんしん漢方」のようなオンラインサービスを利用すると、スマホひとつで気軽に漢方相談ができますよ。自分に合った漢方薬を自宅に郵送してくれるので、とても便利です。
お手軽価格で不調をケアしていきたい人は、医薬品の漢方薬をチェックしてみましょう。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0018
セルフケアでリフレッシュ! プチうつに負けない毎日を
環境の変化や気候の変動などにより、自律神経のバランスが乱れやすくなる季節は、意識的にリフレッシュして心身をいたわり、ストレスを抱え込まないようにしていきましょう。
また、漢方薬でからだの内側からケアしていくのもおすすめです。専門家に気軽に相談してみてくださいね! みなさんの健やかな毎日を応援しています。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0018
●Medical Health CH:https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w