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冷え体質を示す足相とは? 巡りをよくする足刺激テクニックで冬の寒さに備えよう!
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、肩こりや目の周りのこりがお悩みですが、その根本原因は冷え体質にありました。巡りをよくする足刺激テクニックで冬の寒さに負けない体を手に入れる方法をご紹介します!
Contents 目次
足の横幅と指をチェック! 落ち着きがあり自己表現が上手な人の足相とは?
今回のモニターは、栄養士をしている30代後半のRさんです。
Rさん:「肩こりや目の周りのこりが気になります。寒さに弱く、冬になると足先の冷えがひどくなり、生理痛もツラくなります」
きよみ先生によると、Rさんは珍しい足形をしているそうですよ。どんな足形なのでしょうか。
きよみ先生:「Rさんのように足の横幅が広くてしっかりした印象の足形の人は、自分の意見をしっかりもち、それを表現することがじょうずな人が多いのですよ。会社員だということですが、本来は会社に属するより独立してお仕事するほうが向いていると思います」
●足の横幅が広くしっかりした足形
Rさん:「独立したほうが向いているとよく言われます。たしかに自分の意見は持っているほうですね」
きよみ先生:「土踏まずにある腸のゾーンにもトラブルがなく、内臓がじょうぶな体質です。お腹の調子がいいとお腹に力が入りやすく、文字通り腹を据えて自分のやりたいことを実現することができるのです。Rさんは内臓の体質から見ても、自分の意見を表に出す仕事を選ぶとよさそうですよ」
また、Rさんの指の状態は、感情のバランスが整っていることを示しているそうです。
きよみ先生:「Rさんの指はまっすぐ上向きにそろっていますね。こういう指の人は、感情面でも落ち着きがあります。感情をこらえられずにワーッと表に出すことはありませんよね」
Rさん:「職場の人にイライラをぶつけられることはあるのですが(笑)、自分がイライラすることはあまりないですね」
足相から見ると、落ち着きがあり、自分の意見を表に出すことが向いているというRさん。現在の仕事では、栄養指導のための講演をすることもあるそうなので、足相が示すような自分の個性を生かせる仕事を自然と選んでいるのかもしれませんね。
暑さで頭に集中して汗をかく人は「冷え性」が多い
Rさんは今年の猛暑の時期に、気になる体調があったそうです。
Rさん:「あまりに暑すぎて髪の中に汗をかくことが多かったです。凍らせて首を冷やすグッズなどを使おうかとも考えましたが、もともと冷え性なので首を冷やすことに抵抗がありやめておきました」
きよみ先生:「後頭部や髪の中に汗をかく人は血流が悪く、冷え性の人が多いのですよ。血流が悪いと頭が働きづらくなり、思考が止まりやすくなるので、一時的にでもクールダウンはしたほうがいいでしょう。凍らせて使うタイプでなくても、乾いたタオルや手ぬぐいを首に巻いておけば、汗を吸って涼しく感じられますよ」
Rさんの足相からは、冷えを示すサインが多く見られました。
きよみ先生:「足裏の色は赤みがあり悪い色ではないのですが、下の写真の矢印で示したように、ところどころ色が白くまだらになっています。また、親指の腹(下の写真の丸囲み部分)や足首の毛細血管は紫がかった色をしています。これが冷えを示す足相です」
●親指の腹の紫色とまだらな足色
●足首にある毛細血管の青みがかった紫色
Rさん:「いつも『寒い寒い』と言っているので、周りの人にも寒がりだと思われています」
きよみ先生:「Rさんは冷え性の対策が必要ですね。お悩みの肩こりも冷えが原因で起こっています」
さっそく冷え性を解消する足刺激テクニックを見ていきましょう!
冷え性をケアする足刺激テクニック
巡りをよくして冷え性を解消すれば、肩こりや目の周りのこりなどの症状も軽くなります。おすすめの足刺激テクニックをご紹介します。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒や指の関節の角を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
体が冷えている人や疲れがたまっている人は、腎臓のゾーンに強い痛みを感じます。痛みが和らぐまで、くり返し足刺激を続けましょう。
【足の指先を刺激】
足指のつけ根から指先は、体の首から頭の部分と対応しています。肩こりや首こり、目の疲れを感じる人は、この部分を刺激すると巡りがよくなり、症状が軽くなります。
足の指先は、指圧棒の先や指の関節の角でこするようにして、まんべんなく刺激します。指先が温まると、全身もぽかぽかと温まってくるのが実感できます。
【親指の腹を刺激】
親指の腹には脳のゾーンが集まっています。巡りをよくするために、脳のゾーンをしっかりと刺激しましょう。この部分に老廃物がたまっているとゴリゴリとした手ごたえを感じます。指圧棒の先や指の関節の角でつぶすようにして、指の腹をやわらかく保ちましょう。
【僧帽筋のゾーンを刺激】
肩こりが気になるときは、僧帽筋のゾーンを刺激します。指圧棒の先や指の関節の角を当てて、縦にゴシゴシとこするようにして刺激します。
【足の甲を刺激する】
足の甲にある指と指の間の溝を、指のつけ根から足首に向かって流すように刺激します。この部分を刺激するだけでも全身の巡りをよくすることができるので、時間がないときは、足の甲を優先して刺激するのがおすすめです。
ほかに、足首や首すじ、肩を直接温めることも冷え解消に効果的です。レンジで温めて使うチェリーピローは保温効果が高く、くり返し使えて便利です。
Rさん:「足首を温めるととても気持ちいいです。お風呂に入っているみたいですね!」
きよみ先生:「同じように首や肩を温めるようにしましょう。仕事中などは、足首を温めるレッグウォーマーをつけるのもいいですよ」
冷え性でツラい人は、足刺激を行うことと、足首、首、肩を直接温めるケアをとり入れてみてくださいね!
まだらだった足色が、血色よくいきいきとした足色に変化
きよみ先生が腎臓のゾーンを押したときには、Rさんは強い痛みを感じていた様子でした。体に疲れがたまっていたのかもしれません。
Rさん:「足の甲もゴリゴリとしたかたまりがあるのを感じました」
足刺激前後の足裏の変化を確認してみましょう。
足刺激前は、足色がまだらになっていましたが、足刺激後は全体的に血色のいいピンク色になっています。足刺激前の親指の腹は紫がかった色だったのに対して、足刺激後はすべての指先の赤みが強くなっています。足裏全体の印象がいきいきとして、巡りがよくなったことがわかりますね!
●足刺激前
●足刺激後
この日は、帰宅途中から体の疲れが出て、夜はすぐ眠りに就いたというRさんに、足相診断を受けた感想をお聞きしました。
Rさん:「足裏を見ただけで、内臓の状態はもちろん、私に向いている生き方までわかることがとても驚きでした。自分の足相に出ている気持ちに嘘をつかずに生きていきたいと、強く思いました」
足刺激を3週間続けたあとは、体の冷えが少なくなっているといいですね! 次回記事では、モニター体験についてくわしくお伝えします。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。