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3週間では足相悪化?! 実は気づかないうちに巡りのいい体に変化していたことがわかる6週間の足刺激体験とは?
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。今回のモニターSさんは、子育てと仕事でめまぐるしい毎日で疲労をためこんでいました。冷え性もあるので、体を温め疲労を解消する足刺激を3週間続けてもらいましたが、足相の変化はあったのでしょうか? 最終的には6週間となった、少し長めのモニター体験談をくわしくご紹介します。
Contents 目次
Sさんの前編記事は「産後の回復ケアにも◎ 疲れ解消と冷え改善に役立つ足刺激テクニック」から読むことができます。
腰痛の症状が軽くなったものの、肩と首こりは変わらず
Sさんは前回の足相診断の帰りに、すぐに体調変化を感じたそうですね。
Sさん:「足相診断の帰り道は、活力がアップして歩き方が少し変わり、いつもより元気に歩きました。また、足刺激をしてもらった股関節のゾーンや、ひざ裏の部分に刺激が続くような感じがしたり、腸の動きが活発になったりと、体の代謝が上がったような感覚がありました」
その後、ご自分ではどのように足刺激を行っていましたか?
Sさん:「お風呂に入っているときに、足裏をこすったり足首を回したりしました。ただ、お風呂上がりにオイルをつけてできたのは週1回ぐらいです。初めは手で押していましたが、オイルの量が足りなかったのか、人さし指の関節の指の皮がむけてしまって痛かったので、指圧棒を使うことが多くなりました」
ゾーンを強めに刺激するときは、指や肌を痛めないように、オイルやクリームをつけてすべりをよくして行いましょう。そのほうが、ゾーンにたまった老廃物などの手ごたえも、とらえやすくなりますよ。
足刺激を行っているときの、足裏の感覚はいかがでしたか?
Sさん:「足首を回すのと、足の甲の骨と骨の間をマッサージするのがイタ気持ちよかったです。足刺激を始めて4日後くらいで腰痛に効く足のアーチの部分(腰椎のゾーン)をこすっても痛くなくなり、効果を感じました! 3週間後には、朝の寝起きのときが少しつらいぐらいで、日中はあまり腰痛を感じませんでした」
Sさんは足相診断を受ける前の週に腰を痛めてしまったそうですが、足刺激でセルフケアをすることによって、早めに痛みがおさまったのかもしれません。体の不調や痛みがある人は、その部分と対応する足のゾーンを刺激してみてくださいね!
Sさん:「肩こりや首こりはいまだに毎日あります。仕事の日はどうしてもつらくなってしまいますね」
セルフケアを3週間行って、腰痛は軽減したものの、肩こりと首こりは残っているというSさん。足相には変化があるのでしょうか?
日々変化する体調によって足相が悪化することも…
さっそくきよみ先生に足相を見てもらいましょう!
きよみ先生:「足の甲の状態を見ると、少しむくみがとれてスッキリした印象になってきていますが、明らかな差はわからないレベルですね。また、足裏のシワが減っておらず、左足はさらに増えているように見えるので、今のほうが体調不良を感じることが増えているのかもしれません」
●足刺激前
●3週間後
足裏の様子は、3週間後のほうが土踏まずの部分にくっきりとしたシワが増えているようです。これは内臓の働きが弱くなっていることを示しています。
●足刺激前
●3週間後
きよみ先生:「Sさんのお話では、オイルを使ってしっかりとゾーンを押すことができたのは週に1回ということでしたので、体の不調に対して足への刺激が少し足りないのかもしれません。毎日、短時間でもゾーンに強めの刺激を行うようにして、もう3週間ほど足刺激を続けてみたら、足相にいい変化が見られるはずですよ」
忙しくて足刺激の時間をとりづらい人は、さするような刺激よりも、短時間でもゾーンを強めに刺激するほうが、効果が出やすいのだそうです。Sさんには、モニター体験期間を3週間延長してもらい、6週間後の足相を見せてもらうことにしました。
体調実感とはうらはらに、足相にはいい兆候が表れた!
足刺激を始めて6週間後の様子をSさんにお聞きしました。
Sさん:「後半3週間の途中でリフレッシュ休暇がとれたので、そのときはすっきりしたのですが、その後に仕事が忙しくなってしまいました。最後の2週間は、毎日出社をしなければならずで疲れやストレスがたまりました。疲れがとれず、肩こりや首こりだけでなく、体が重い感じがしています」
テレワークをしながらの子育て生活でも、とても忙しい毎日だったのに、通勤まで加わってしまったとは、かなりハードな日々でしたね。足相はよくなるどころかさらに悪化してしまったかも…と思いつつ、きよみ先生に改めて足相診断をしてもらいました。
●足刺激前
●6週間後
きよみ先生:「6週間後の足相は、足裏の肌色がピンクになって、血色のよさを感じます。Sさんのお話では、会社に出勤することが増え、仕事も忙しくなってしまったということで、お疲れを感じる毎日だったようですが、反面、足相は悪くなるどころかよくなっていますね!」
また、Sさんの足は、親指が上向きに反りやすいという特徴がありました。これは脳疲労の強さを示す足相でしたが、それも変化しているようですよ!
きよみ先生:「足刺激前の親指は、左足の第一関節の部分に強い反り感がありましたが、6週間後の親指は反りがゆるやかになっています。足刺激によって脳疲労が少しずつ解消していますね」
●足刺激前
●6週間後
3週間後に確認した足相は悪化したように見えましたが、その後、忙しさは変わらなくても、足相がよくなっていくこともあるのですね!
きよみ先生:「足刺激を始めたからといって、必ずしもすぐに効果が出るものではありません。不調の内容や体質によって、効果が出るタイミングは個人差があります。体質改善のためには、少なくとも3か月以上の期間を要するのが基本なのですよ。Sさんは、3週間では足相がよくなる変化はありませんでしたが、そこで足刺激をやめてしまわず、毎日、少しずつでも継続したことによって、6週間後にやっと足相がいい方向に変わってきたのですね」
Sさんは、体感的には疲れと体の重さを抱えながらも、足刺激によって体の巡りをいい状態に保ち、内臓の働きをサポートすることができていたのですね。3週間で足刺激をやめていたら、体の不調はさらに悪化していたかもしれません。
きよみ先生:「足刺激の効果は、体の不調が軽減することや痛みがとれることだけではないのです。本来なら病気になってしまうのを未然に防ぐことや、体調が今以上に悪化しないように体を支えることも、大切な効果なのですよ」
Sさん自身も、モニター体験を通じて体調を整えるためのセルフケアの大切さに気づいたそうです。
Sさん:「忙しいときほど体のケアはちゃんとしないと、より体調は悪くなっていくのだなと感じました。日々のセルフケアをコツコツと積み重ねることや継続することは大事ですね」
最後にSさんに、いつもより長めの6週間のモニター生活を体験した感想をお聞きします。
Sさん:「足刺激をするついでに自分の体調を気にするようになったこともあり、ストレッチなどもするようになりました。その影響もあってか、やせにくいと感じていたお腹周りが気持ち引き締まった気がします。復職してから自分自身にかまう時間がなかったのですが、足刺激をきっかけに、以前はお風呂で足首を回したり足裏のツボを押したりと、自分をケアしていたことを思い出しました。自分の体に少し目を向けるだけでも、体は変わるものだなとわかったので、今後も続けられる範囲で足刺激をやっていきたいなと思います」
足刺激を始めてから、すぐには体調がよくならないと感じても、体の中では少しずついい変化が起きていることがわかるモニター体験談でした。疲れがとれない人や、体の痛みがある人は、気になる体調のゾーンだけでも毎日刺激してみてくださいね!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。