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“寝ながらスマホ”の習慣がある人は必見! 疲れ目を癒す足刺激テクニック
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、毎晩寝ながらスマホを見る習慣があり、目の疲れや肩こりが悩みです。疲れ目のときに表れる足相のサインや、目を癒す足刺激テクニックをご紹介します!
Contents 目次
毎晩の“寝ながらスマホ”がついついクセに。目の負担を示す足相とは?
今回のモニターは、フリーランスで美容関係の仕事をしている30代後半のminaさんです。
minaさんの足をさわり始めたきよみ先生は、「足が冷たいですね!」と驚きの表情になりましたが、それ以外にも明らかに調子のよくない部位のあることが、足相からわかるそうですよ。
きよみ先生:「minaさんは目の調子が悪いと、足相でハッキリ出ていますよ。目の症状でお悩みではないですか?」
minaさん:「え!? ひと目見てわかるのですか? すごい!! その通りで、目の疲れと肩こりがツラくて悩んでいます」
minaさんが驚くのもそのはずで、きよみ先生は、足相診断をする前にモニターさんに症状を聞きとることはなく、すべて足相からの情報で判断をしています。きよみ先生はどのような足相から、minaさんの目の調子の悪さを見抜いたのでしょうか?
きよみ先生:「目のゾーンは、足の人さし指と中指のつけ根にあります。minaさんの足裏から指を見ると、目のゾーンがある人さし指と中指が曲がっているのがわかります。ほかの指と比べると、人さし指と中指の曲がり具合が目立っていますよね。地面に立つときは、この2本だけハンマートゥの状態(指が握ったような形でかたまってしまっている状態)になっているのです。目のゾーンがある指だけが曲がっているので、目の調子がかなり悪いということが分かるのです」
●人さし指と中指が曲がっているのが目立つ
minaさん:「子どもの寝かしつけのあとに、ベッドで寝ながらスマホで漫画をみる習慣があるので、それが目の疲れの原因ではないかと思っています」
寝転びながらついスマホを見てしまう…、という習慣は、多くの人に当てはまるのではないでしょうか。体の負担になるとわかっていても、なかなかやめられないですよね。
きよみ先生:「これだけ目の調子が悪いと、腰痛も出てくるはずです。東洋医学の考え方では、目は肝臓と関係が深いとされているからです。肝臓は腰の右側にあるので、目が悪い人は右の腰が痛くなることが多いのですよ」
腰痛は、目の調子の悪さから引き起こされることがあるのですね! minaさんは、今のところ腰痛は感じていないようですが、右の腰に痛みがある人は、目に原因があるのかもしれません。
きよみ先生:「minaさんは目のゾーンに表れた足相が特に目立っています。自分のパワースポットが目にあると思って、集中的に癒してあげてください。メイクするときもアイメイクをポイントにするとか、アイクリームでしっかり保湿するとか、目に意識を注いでみてくださいね」
目を元気にして目力がアップすると、やる気が満ちあふれて運気までよくなった、と感じることもあるそうですよ。調子が悪い部位は、自分の悩みのもとだとネガティブにとらえがちですが、力がわき出るパワースポットだと考えれば、毎日でもいたわりたくなりますね!
縦長の足形&足裏真ん中のリーダー線があるのは「自立した人」を示すサイン
ほかにもminaさんの足にはいくつかの特徴があるそうです。
きよみ先生:「minaさんの足は縦に細長い形をしていて、足裏の真ん中に縦じわがあるのが特徴です。これは自立した人に多い足相で、会社勤めをするよりは、仕事で独立し自営業で働くほうが向いている人が多いのですよ」
minaさん:「フリーランスで仕事をしています。老人ホームを訪問して、入居者の方にネイルをぬったり、スキンケアをしてあげるといった美容サービスを行っています」
きよみ先生:「それはこれからの時代にますます必要とされる、とても素敵なお仕事ですね!」
●細長い足形&リーダー線(丸囲み部分の縦じわ)
フリーランスでお仕事をしているというminaさんは、自分の足相が示す通りの働き方を選んでいたようですね!
きよみ先生:「ほかに気になる足相としては、胃腸の働きが弱っていることですね。土踏まずの部分の肌色が白いことと(画像の丸囲みの部分)、胃のゾーンに細かいしわが多いこと(下の画像の矢印で指した部分)がそのサインです。外食が続いているなど、思い当たることはありますか?」
●胃腸の働き低下を示す土踏まずの白さと胃のゾーンの細かいしわ
●胃のゾーン
minaさん:「外食の回数は少ないのですが、たまに外食するときは、ジャンクフードを選びがちです。外食の質が低いせいかもしれないですね」
きよみ先生:「それが胃腸の負担になっているのかもしれませんね。土踏まずの部分は、消化器の状態を表しています。ここが白いのは、お腹の冷えを表しているのですよ。先ほどさわった足先も、とても冷たかったので冷え症の改善もしていきましょう!」
目の疲れを癒し、冷え性を改善する足刺激テクニック
疲れ目を解消するのにおすすめの足刺激テクニックをご紹介します。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒や指の関節の角を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【目のゾーンを刺激】
右足の人さし指と中指のつけ根が左目のゾーン、左足の人さし指と中指のつけ根が右目のゾーンです。ここを指の関節の角を押し当て、指先に向かってもみ上げるように刺激するか、指圧棒の先でゴシゴシと強めに刺激します。疲れ目がひどすぎる人は、最初のうちはゾーンの感覚が鈍く、痛みを感じない場合があります。毎日刺激していると、徐々に痛みが表れてくるので、根気よく足刺激を続けましょう。
●目のゾーン
●親指の角を使って、指のつけ根から指先に向かってもみ上げるように刺激
【足の指先を刺激】
足の指先は、指圧棒の先や指の関節の角でこするようにして、まんべんなく刺激します。指先が温まると、全身もぽかぽかと温まり、冷え性の改善につながります。
【土踏まずを刺激する】
土踏まずの部分には、消化器のゾーンが集中しています。土踏まず全体を指の関節の角や指圧棒の先でゴシゴシとこすりましょう。お腹が温まり、全身の巡りが促されるので、肩こりの症状も解消されます。
【胃のゾーンを刺激する】
胃のゾーンは親指の母指球の下にあります。ここを指の関節の角や指圧棒の先で上下にゴシゴシと刺激します。
●胃のゾーン
【肝臓のゾーンを刺激する】
目と関係の深い臓器である肝臓のゾーンを刺激します。肝臓のゾーンは右足のみにあります。ここに指の関節の角や、指圧棒の先を押し当て、ゾーンの周辺も含めてまんべんなくほぐします。老廃物が滞っている人は、肝臓のゾーンを押すと強い痛みを感じることがあります。かたまった老廃物をつぶしてほぐすようなイメージで、しっかりと刺激しましょう。
●肝臓のゾーン
症状が重いと痛みに鈍感に。痛みを感じるまで根気強く刺激しよう
minaさんは、きよみ先生の足刺激が始まっても、ゾーンの痛みをあまり感じていない様子でしたが、だんだんと感覚が変わってきたようです。
minaさん:「最初はイタ気持ちいい感覚だったのですが、だんだんと痛くなってきました!」
今までのモニターさんの反応では、足刺激の最初に強い痛みがあり、だんだん痛みが和らいでいくことが多かったのですが、minaさんの反応は逆ですね。
きよみ先生:「症状が重い人の場合は、最初は痛みを感じにくく、だんだん痛みを感じるようになるのですよ」
minaさん:「どんどん痛くなります…。そして体がぽかぽかしてきて、手に汗をかいてきました。こんなに汗が出るなんて初めてです!」
minaさんは目のゾーンを刺激しただけで、全身が温まったと感じたそうです。きよみ先生のお話し通り、minaさんの全身の健康のカギを握るパワースポットが目にあるのだとわかりますね! また、冷え解消は、体にたまった水分を外に出すことが第一歩だそうです。minaさんは、足裏からもたくさん汗が出てきたので、いかに冷えていたのかがわかります。
足刺激前後の足裏の変化を確認してみましょう。
足刺激前の足色は、土踏まずの白さが目立っていましたが、足刺激後は足裏全体にピンク味がとても強くなりました! また目のゾーンがある人さし指と中指は、つけ根まで血色がよくなりました。
●足刺激前
●足刺激後
きよみ先生:「目の疲れを解消する足刺激を続けていくうちに、朝起きたときなど、目やにがたくさん出てくるのが理想です。汗や尿と同じように、目やにが出るのは毒素を外に出そうとする働きです。目の調子がよくなってくると、目やにが出やすくなるのですよ」
目のゾーンへの足刺激を始める人は、目やにが多くなってきたら効果が表れ出したサインだと覚えておきましょう!
きよみ先生:「寝ながらスマホを見ているときは、本当は目を閉じたいのに目を無理に開けていることが多かったはずです。すると眼球そのものだけでなく、目の筋肉も不自然な使い方になるので、疲れ目が悪化してしまいます。目のゾーンを刺激すると筋肉がほぐれ、正常な状態に戻るので、目を無理に開けようと思っても開けられなくなるでしょう」
自然に目を閉じてしまえば、無理してスマホを見続けることができなくなるので、目の疲れを減らすことができますね!
最後にminaさんに、足相診断を受けた感想をお聞きしました。
minaさん:「右目のゾーンを刺激されたら、いきなり右目が開きやすくなったので驚きました! また、こんなに急激に汗が出てくるような体験は初めてでした」
3週間の足刺激体験で、目の疲れや冷え性が解消するといいですね! 次回記事では、モニター生活の様子をくわしくお伝えします。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。