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しゅんと「こうべを垂れた足」は心の疲れのサイン! 自律神経バランスを整える足刺激で、肩こり・首こりをラクにしよう
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさ ん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、残業や飲み会続きで疲れが溜まり、肩こりや首こりでお悩みですが、足相からは心の疲労が明らかに。毎日のストレスを軽くする足刺激テクニックをご紹介します!
Contents 目次
前かがみの「こうべを垂れた足」は疲れがたまっているサイン!
今回のモニターは、会社員をしている30代前半のCTさんです。
CTさん:「仕事はデスクワークなので肩こりや首こりがあります。お酒を飲む機会が多いので肝臓への負担も心配です」
きよみ先生はCTさんの足を見るなり「とっても疲れていますね!」と驚いていました。
CTさん:「仕事は残業続きで忙しく、夜は会社の人との飲み会が週に3回以上という、まるで昭和時代のような毎日です」
きよみ先生:「足の印象がこうべを垂れたように前かがみで力がなく、足色も悪いので疲れがたまっているようです。毎日のように飲み会があれば、消化器が休まるひまがなく、体はずっと働き続けている状態です」
●前かがみで力のない「お疲れ足」
きよみ先生:「ただし、足の長さがしっかりあり、土踏まずのアーチも深いので、もともとの体質はとても元気でパワフルな人です。だから忙しい生活にも持ちこたえられているのですね!」
●足の長さがあり土踏まずのアーチが深い足相
CTさん:「たしかに学生時代は体育会系のハンドボール部でした。仕事は7年目になり、自分が後輩に指導することが増えて、大変だなと思うことはあるのですが、意外と昭和の働き方がキライではないので、やめられないですね」
きよみ先生によると、CTさんのように土踏まずのアーチがしっかりしている人はすばしっこい動きが得意で、運動が得意な人が多いのだそうですよ。学生時代に運動で培った体力と、もともとのタフな体質のおかげでハードな毎日でも続けられているようですね!
まっすぐにそろった指は人との調和を大事にする「気遣い足」
そしてもうひとつ、CTさんの指に性格を示す特徴があるそうです。
きよみ先生:「CTさんの指は、まっすぐにそろっていて隣の指と寄り添っているようにみえますね。このような指の人は、周囲との和を乱さず、気遣いができるタイプです。それもあって、ますます疲れてしまうのかもしれませんね」
●指がまっすぐでほかの指と寄り添っている「気遣い足」
きよみ先生:「今日は、今の生活スタイルは変えられないにしても、楽しく元気に過ごせる体を手に入れるヒントをお伝えしますね!」
自分の足を観察してみて同じような足や指の形をしている人は、肉体疲労や気疲れがたまっているかもしれません。足刺激をして疲れをリフレッシュしてみてくださいね!
ルーティーンを変えないことも体調管理の秘訣のひとつ
CTさん:「毎晩湯たんぽを使わないと眠れないほど冷え性なのも気になるのですが…」
きよみ先生:「CTさんの冷えは、血流の悪さからではなく、自律神経バランスの乱れによるものですね。夜遅くまで仕事や飲み会などで交感神経が優位な状態が続き、首から上の緊張が強いことが原因です。それが肩こりや首こりにつながっているようですね」
夜遅くまで神経を使い、疲れがたまっている状態だと『しっかり休まなければ…』とか『休肝日を作らなければ…』と考えがちですが、きよみ先生によると、人によっては違ったアプローチも効果的なのだそうですよ。
きよみ先生:「数年間もハードな生活を続けているのに、大きく体調をくずしてはいないことや、もともと元気でタフな体質であることが前提になりますが、CTさんは、たとえ残業や飲み会続きでも、毎日同じ生活習慣をくり返していることが、ストレスを抑え、体を疲れにくくさせている側面があると思います。飲み会がない日やお休みの日に、たっぷり休息しようとして、いつもと違う生活リズムで過ごすと、かえって疲れを感じやすくなります。休日も平日と同じ時間に起きて、飲み会がない夜も、飲み会の時間帯にお酒を少し飲むなど、規則的に過ごしたほうが体はラクに感じるですよ」
CTさん:「飲み会は、行くか行かないかを考えるほうがめんどうなので、毎回行こうと決めていますが、ルーティーンの一環だと考えればいいのですね! 毎回どうしようかと悩む必要がないので、気持ちもラクになります」
忙しい人ほど、生活習慣を規則的にくり返すようにすると、体が生活リズムを保ちやすくなり、疲れにくいのだそうです。CTさんの場合は、決まった時間にお酒を適量飲むことも、規則的な生活を送るうえでの一助になると言えそうです。もちろん無理に毎日お酒を飲む必要はなく、飲みたくないときは体を休めるべきときだと考えるといいそうですよ。
自律神経のバランスを整えて肩や首のこりを解消する足刺激テクニック
自律神経のバランスを整えるおすすめの足刺激テクニックをご紹介します。体の緊張をとって、肩こりや首こり、冷えを解消することができるので、気になる人はぜひ行ってみてくださいね。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒や指の関節の角を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【足の指全体を刺激】
足の指のつけ根から先は、体の首から上の部分と対応しています。指全体をよく動かしてストレッチしたり、もんだりすることは、首から上の体の緊張をほぐし、巡りをよくすることにつながります。また、親指の腹には脳のゾーンが集まっています。ここをよくもみほぐすと自律神経のバランスが整い、肩こりや冷え性の解消につながります。
●手で握って指全体をもむように刺激
忙しい毎日でも疲れをためにくくする養生法
肩こりや首こりが気になるときは、お風呂で湯船につかって温めるのが効果的ですが、忙しくてシャワーしか浴びる時間がない、という人は、こりの部分に直接シャワーを当てて、しっかりと温めましょう。また、浴槽に栓をして、その中でシャワーを浴びるようにすれば、だんだんと足もとにお湯がたまっていき、足を温めることができます。最後に栓を抜いて、シャワーで足をキレイに洗い流せばOKです。半身浴と同じような効果が手軽に得られ、体の巡りがよくなるので、疲れがたまりにくくなります。
また、日中デスクワークの合間に肩こりや首こりをラクにするなら、足と同じように手の指をストレッチしたりもんだりするといいそうですよ。手のひらをブラブラと揺らして動かすのもおすすめです。
指先までキレイなピンク色になり、上向きの元気な足に!
CTさんは、きよみ先生が足刺激している間も、とくにゾーンへの痛みはない様子で、ここまで痛みを感じないモニターさんは珍しいほどでした。ゾーンへの痛みがないということは、内臓の働きはとても順調であることを表しています。
CTさん:「先週は月曜から土曜まで飲んでいましたし、食事は外食ばかりなのですが、体は元気なのですね!」
きよみ先生:「体はとっても元気なのに、足がしゅん、とこうべを垂れていたのは、仕事に対する責任感や気遣いなどで心が疲れているせいだったようですね。心の疲れをとるには、指全体への刺激が効果的ですよ」
CTさん:「指先が温かくなって、足の指も開きやすくなりました」
足刺激前後の足裏の変化を確認してみましょう。血流がよくなって指先までキレイなピンク色になりました! しかも、足刺激前はこうべを垂れたように見えた足先が、足刺激後は上向きになって、元気な足の印象に変化しています。
●足刺激前
●足刺激後
最後にCTさんに、足相診断を受けた感想を聞きました。
CTさん:「足裏から内臓の状態がわかるのはすごいですね。来る前は『飲み過ぎはよくない』と注意されるかな、と思っていたのですが、むしろその反対で、毎日のリズムをくずさないほうが疲れにくい、という発想に驚きました!」
今回は、毎日忙しいけれど、体のバイタリティがある人の体調管理の秘訣もお伝えしました。足裏のゾーンの状態をチェックして、不調がある部分は足刺激で早めにコンディションを整えることも重要ですね!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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