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気分が落ち込みやすい、やる気が出ない…。「季節性うつ」かも!? 冬の“うつ気味”を予防する漢方的アプローチ!
冬になり、なんとなく気分が落ち込みやすい、朝起きるのがつらい、やる気が出ない。
そんな症状を感じたことはありませんか? それは「季節性うつ」や「冬季うつ」と呼ばれる心と体の変化かもしれません。この記事では、冬に起こりやすいうつ気味のメカニズムから、日常生活で避けたい習慣、漢方的な視点での改善方法や代表的な漢方薬までを解説します。※本記事はあんしん漢方の監修記事になります。
Contents 目次
冬にうつ気味になるメカニズムと現代人の生活習慣

冬は日照時間が減り、脳内のセロトニン分泌が低下しやすくなります。セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、心の安定に欠かせない物質です。セロトニンが不足すると気分の落ち込みや不安感につながります。
また、現代人はスマホやPCの使用による夜型生活や睡眠不足、運動不足などで自律神経のバランスを崩しやすく、気分不調をさらに悪化させやすい傾向があります。
冬のうつ気味対策とその漢方的な見方
「疲れているから」と朝遅く起きることや、休日に家にこもりがちになる習慣は逆効果です。体内リズムが乱れ、さらに気分の落ち込みを強めてしまいます。
東洋医学の考えでは、日光不足や運動不足は「気(エネルギー)の巡り」を停滞させる原因となり、倦怠感や意欲の低下につながります。また、暴飲暴食や冷たい飲みものの摂取は「脾胃(胃腸の消化機能)」を弱らせ、心身のエネルギーが不足してしまうと考えられています。
漢方的アプローチで冬のうつを改善する方法とセルフケア
漢方では「気・血・水」の巡りを整えることが基本です。朝はできるだけ太陽の光を浴び、体内時計をリセットしましょう。軽いウォーキングやストレッチは気の巡りを整え、気分のリフレッシュにも役立ちます。食事では根菜類や温かい汁ものをとり入れ、内臓を冷やさないように意識することが大切です。
また、ぬるめのお風呂でリラックスしたり、アロマやお香をとり入れて気持ちを整えたりするのもおすすめ。小さな習慣の積み重ねが、心身の安定につながります。
冬のうつ気味対策に用いられる漢方薬

冬の気分不調には、以下のような漢方薬がよく用いられます。
・加味逍遙散(かみしょうようさん):ストレスや不安感が強く、イライラしがちな人に。
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):気分の塞がりや喉の詰まり感がある人に。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):不安や緊張、不眠を伴う人に。
体質や症状に合わせて使われるため、自己判断より専門家への相談が安心です。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0044&utm_source=fytte&utm_medium=referral&utm_campaign=250906
自分に合った漢方薬の選び方ととり入れ方
漢方薬は「誰にでも効く万能薬」ではなく、その人の体質や生活習慣に合わせて選ばれるものです。まずは自分の体のサインに耳をかたむけ、「冷えやすいのか」「ストレスをためやすいのか」「消化力が弱いのか」などを見極めましょう。
ドラッグストアで市販の漢方薬を試すのもひとつの方法ですが、より確実に効果を得たい場合は、漢方に詳しい薬剤師や医師に相談するのがおすすめです。
日常のセルフケアと組み合わせながら、ムリなく続けることが大切です。
気分の落ち込みを「季節のせい」と片づけず、体質や生活習慣を整えて改善のヒントを見つけていきましょう。まずは今日から、光を浴びて深呼吸することから始めてみませんか?
<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0044&utm_source=fytte&utm_medium=referral&utm_campaign=250906



