連日暑い日が続き、体がぐったり、やる気も起きず食欲もわかない……。そんな症状を感じることはありませんか? その症状、もしかしたら夏バテかもしれません。今回は、疲れた体を元気にしてくれる「甘酒ヨーグルト」をご紹介します。
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夏バテには3つのタイプがある
夏バテと言っても、その症状は人それぞれ。夏バテには主に3つのタイプがあります。
「1つ目は、冷えや食欲不振から『胃腸が弱る』タイプ。女性に多く7月半ば頃から食欲や体重が落ち、夏中ずっと不調が続きます。2つ目は『体力が落ちる』タイプ。日中は大量の汗をかくため体がだるく、夜は暑さから睡眠不足に陥るもので、男性に多く見られます。
そして3つ目は『脱水症の一歩手前』の症状が出るタイプ。子どもや高齢者に多く、暑さのせいで体温調整がうまくいかず、体内の水分が不足することで体力が消耗し、バテてしまうのです」(芝大門今津クリニック院長・今津嘉宏先生)
気温や気圧の変化が激しく体調管理が大変な梅雨が明け、すぐに猛暑が襲ってくると、このタイミングで夏バテ状態になり、ずっと回復できない人が増えると予想されます。
夏バテに効く「甘酒」+「ヨーグルト」=「甘酒ヨーグルト」
夏バテに負けない体をつくるためにおすすめなのが、「甘酒」と「ヨーグルト」を組み合わせた「甘酒ヨーグルト」。
「甘酒は栄養バランスが非常によく、体にスムーズに吸収されるという特徴があり、夏の栄養補給にもピッタリ。夏バテに該当する病気がない西洋医学では対処法として点滴での栄養補給を用いているそう。この点滴と甘酒の成分が似ていることから、甘酒は“飲む点滴”とも呼ばれています」(管理栄養士・舘野真知子さん)
ヨーグルトは今や腸活のマスト食品としても多くの人が活用していますが、たんぱく質やビタミンB群だけでなく、夏に不足しがちなミネラル補給にも有効。
栄養&ミネラル補給ができる2つの食品からできた「甘酒ヨーグルト」ですが、つくり方はとっても簡単。米と米麹でつくられたノンアルコールタイプの甘酒と、プレーンヨーグルトを1:1で混ぜるだけ。とろみがあるので、濃いと感じたら牛乳で割ってもOK。
甘酒とヨーグルトはそれぞれ、麹菌と乳酸菌による発酵食品ですから、一緒にとることで優れた発酵食品の相乗効果が期待できるそう!
「微生物(乳酸菌や麹菌)が腸に届くことで、お腹の調子がよくなるのはもちろん、栄養を吸収しやすくなり体調や肌の調子がよくなる、疲れがとれやすくなる、免疫の働きがよくなるなど、さまざまな効果が期待できます」(今津先生)
いかがでしたか? 胃腸にやさしく、栄養豊富で水分も含む「甘酒ヨーグルト」は、どのタイプの夏バテにも有効です。毎日1杯の習慣で夏を元気に乗り切りましょう!
★こんなアレンジもおすすめ!
甘酒ヨーグルトはフルーツとも好相性。すいかや柑橘類、キウイなどお好みのフルーツと一緒に食べると、甘酒ヨーグルトには含まれないビタミンCもとれるので栄養バランスがさらにアップします。
文/FYTTE編集部
監修/今津 嘉宏