夕方になるとふくらはぎがパンパン。脚がむくむと血の巡りが悪くなりむくみと同時に起こる冷え。今回は、23年にわたってヨガ&フィットネス講師を務め、東洋医学にも詳しい山本華子さんに、脚のむくみを解消する食生活とセルフケアを教えていただきました。
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食生活の改善でむくみ解消!美脚になる食習慣
「長時間同じ姿勢を続けていたり、運動不足が続いていると、血行が悪くなります。すると、冷えなどから水分が滞り、むくんでしまいます。むくみと冷えは相関関係にあるので、こりをほぐして血行をよくすることが大切です」と山本さん。
むくみの原因は、塩分や水分のとりすぎとよくいわれますが、それだけではないようですね。では、むくみを解消するには何をしたらいいのでしょうか。5つのポイントを教えてもらいました。
【むくみ解消に大切な5つのポイント】
(1)食べもので腎臓をケアする
腎臓を強化する食べものとしては、黒ごまや黒きくらげ、ひじき、海藻、牡蠣などの黒い食べものが効果的です。黒い食べものは、冷えを解消するための血をつくりながらも腎臓を強化してくれます。あとは、水分代謝のいい冬瓜やハト麦、トウモロコシや緑豆もやしがおすすめです。
(2)セルフマッサージで腎臓をケアする
東洋医学では、上半身のむくみは肺の弱り、下半身のむくみは腎臓の弱りといわれています。手のひらをこすり合わせて温めた上で左右の腎臓(左右の腰の上部)を温めたり、軽くトントンと叩いたり、腎臓と関連する耳をマッサージすることで腎臓を温めます。また呼吸には主に胸式呼吸と複式呼吸がありますが、肺のケアのために左右の肺をしっかり使って呼吸を心がけるのも有効です。
(3)足のツボを押して腎臓を強化&血行促進
ツボを押して血流を改善しましょう。足のむくみには、足裏の土踏まずのやや上、足指でグーにしたときに一番へこんでいるところにある湧泉(ゆうせん)や、足のすねの内側にあり、くるぶしの一番高いところから指4本分上のところにある三陰交(さんいんこう)を押しましょう。また、ひざのお皿の上、指3本分のところにある血海は、血流を流すのに最適です。これで、東洋医学で体のバランスを表す概念『気・血・水(き・けつ・すい)』が巡ります。
(4)ストレッチで股関節とふくらはぎのこりをほぐす
股関節は、人間の体の中で一番大きな関節です。だからこそ疲れてこり固まりやすく、血流も滞りやすくなっています。骨盤のゆがみもこれが要因のひとつです。そこで股関節のストレッチで血流を開通させてあげましょう。ふくらはぎの筋肉がこっていたり筋力がないと、下から上にあがってくる血流が停滞しがちです。もみほぐしたり、ストレッチで伸ばして、血流をよくしましょう。
(5)足全体の筋力をつける
血流をよくするためには、ある程度の筋力が必要です。下記のセルフケアで、筋肉をつけましょう。全部で2つありますが、毎日全部やってもいいし、毎日ひとつだけでも大丈夫。無理なく毎日行うことが肝心です。
次のページではむくみ解消におすすめのツボ押しとストレッチをご紹介します。