まだまだ厳しい残暑の中、体の疲れとともに「肌がしぼむ~!」なんて感じている人も多いのではないでしょうか? そんなときのスキンケアはどうすれば? 体の中からケアする方法は? 365日美しい美容研究家・岡江美希さんがアドバイスする、お疲れ肌対策をぜひ参考にしてみて。
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疲れが出たら、ムリしないで休息と滋養のあるものをプラス!
「夏疲れは、もうどうしょもない!」このひとことです。体力が削られて、お肌も心もへっとへと。スキンケアをがむしゃらにがんばるよりも、体を休めながら栄養のあるものをちょっとずつでもとるようにしたほうがいいように思えます。
体が疲れているときはどうしたってヘルシーで口当たりのいいものが食べたくなるし、もちろん食べてもOKです。でも、「滋養のあるもの」もプラスしてあげたほうがいいですね。パッと思いつくのは、ミキプルーンとか養命酒とかかしら。でも暑い日においしく感じる食材って、どうしても体を冷やす性質のものが多い傾向ですよね。
例えばきゅうりや薬味。だから野菜の中では、体を温める作用のある「にんじん」を積極的に食べるように心がけています。ところが実は私、にんじん嫌いなんですけどね……(笑)。そこでちょっとしたひと手間が登場。そこで、にんじん嫌いな人でも、ペロリと食べられるとっておきレシピをご紹介しましょう。
疲労マックス、しぼんだ肌も回復! 美希流にんじんマリネ
<材料>
にんじん……1本
(マリネ液)
酢……小さじ2
砂糖……小さじ1
オリーブオイル……小さじ1
塩こしょう……適量
<つくり方>
1.にんじんをピーラーで薄く削り、20秒ほど熱湯(分量外)にひたす。
2.1の水けを切り、混ぜ合わせたマリネ液の材料であえる。
3.2を冷蔵庫へ入れ、約30分冷やして味をなじめておく。
このレシピのポイントは「熱湯で下処理」するのを忘れないこと。こうするとにんじんの独特な臭みが抜け、にんじん嫌いな人でもおいしく食べられるんです。このほか、バイタミックスみたいなミキサーでペースト状にしてスープやジュースにする方法も、効率よく栄養が吸収できるから、おすすめ。βカロテンたっぷりで、シミ対策にもばっちり。この夏紫外線を浴び過ぎたなんて人も、ぜひ召し上がってみてください。
もうひとつのおすすめ食材は、あちこちで何度も美肌ドリンクとしてご紹介していますが、やっぱり「豆乳」がはずせないのよ~。その理由は、昔肌が荒れまくっていたときの救世主だから! 豆乳を飲み始めたきっかけは、飲食店をやっていたとき、銀座のお店のママと一緒にすっごい美肌の中国人が来たことです。
「一体どんなスキンケアをしているの!?」と聞いても、彼女の答えは「特別なスキンケアは何もしてない」。でも、子どものころから毎朝1杯の温かい豆乳を飲んでいるんですって。それを見習って私も豆乳を飲んでみたところ……思わずブーと吹き出したわ。味が苦手だったのね(笑)。それでも肌のためにがんばって豆乳を1年飲み続けたらなんとか飲めるようになり、今では大好きになりました。ちなみに写真は、すりごまと天然型ビタミンCとE、酵素ドリンクを混ぜ合わせて「美希流オリジナル豆乳ドリンク」です。
当時は調子が悪いときにメイクをすると肌が腫れあがっていたのに、豆乳生活を積み重ねた今ではメイクしたまま寝ちゃっても(おいおい・笑)、何ともないレベルになったわ。いろいろな人のお話を聞いていても、たんぱく質不足な人が多いように感じています。栄養バランスをきちんと意識して食べている人は問題ありませんが、お菓子でご飯をすませちゃう! なんて無頓着な人は、しっかりたんぱく質をとってみるだけで肌がグッと変わりますよ。たんぱく源として牛乳も悪くないけど、豆乳のほうが抗酸化作用があるのよね。
どうでしょう? 疲れていても食べるだけ、飲むだけだからとっても簡単! ぜひお疲れ肌をケアする方法のひとつとして、ご参考に!
撮影/eporabeautykitchen 文/木下 頼子